国内山行記録    熊谷トレッキング同人

奥多摩・南秋川支流 軍刀利(ぐんだり)沢 初級沢登り

期 日:2002年9月8日(日)
参加者:CL石川 SL南雲 SL宮田 八木、並木、吉田、逸見、大嶋、豊島、森川、馬場、駒崎、井上
行 程:熊谷発(6:05)=東松山IC=圏央道日の出IC(7:05)=軍刀利沢出合(8:05/8:38)→逆く5m滝(9:11/9:42)→最上部10m滝(11:00)→三国峠(12:30/12:35)→生藤山(12:50/13:40)→林道終点(14:25/14:33)→軍刀利沢出合(14:50/15:05)    =入浴(15:30/16:10)=青梅IC=東松山IC=熊谷(17:50)

 心配した前日の雨も上がり、曇天の朝午前6時に熊谷市役所に集合し出発する。途中の東松山で駒崎さんを、入間インターで八木さんをピックアップし、日の出インターには7時に到着する。圏央道のおかげで、ずいぶんと奥多摩も近くなったものだ。セブンイレブンで行動食の買い出しを済ませ、矢沢林道を走り軍刀利沢出合に到着する。出合付近には作業小屋もあった。(帰路には着替えで借用させてもらった)  上空の空は相変わらず曇ってはいるが、雨の心配は無いようである。沢の水量は、前日の雨の影響でかなり多かった。8月に偵察した石川さんによると2倍位とのこと。沢登り初体験者も経験者の指示を受けながら、すぐに沢装備の準備に入る。  林道を数分歩いた立ち木の赤テープから軍多利沢に入渓する。水量は多く、流れもやや速い。倒木帯を過ぎ初めの5Mの滝で、後続の3人に道を譲る。沢慣れた後続パーティはお助けひもで通過して行ったが、初心者が多い我々は安全のためロープで確保する。  8mのナメ滝は水量が多く右から高巻く。次の2段10M滝では、1段目の滝を右から高巻くが、2段目の滝を巻くルートが見つからず、先行者がルート確認中に落石が発生。参加者に一人に当たるが、負傷も軽かったためそのまま遡行を続行する。大きな反省点であった。足場が不安定で、かつ浮き石だらけの高巻きは注意を要するのは言うまでもない。特に今回は沢初心者が多く、人数も多かっただけに、大事にならなくて良かった。  次の5mナメ滝も左側から巻く。その後の5m滝は、ロープで確保する。はじめの5m滝よりも滑りやすかったが、全員がシャワークライミングを楽しむ。次の6m滝は右から巻く。最後の10m滝を右から巻き、少し登ったところで休憩する。  ここから上部には滝はなく、水量もずいぶんと減ってくる。三国峠へのつめは、藪もほとんどなく、楽に稜線に出た。参加者には、沢を登り終えた安堵の表情と満足感が浮かぶ。  峠から15分で生藤山山頂に着く。山頂はそれほど広くはなかったが、ベンチが設置されており、休むのにはいい場所であった。いつしか薄日も差す天気となったが、期待の富士山はガスのなかであった。お茶を沸かし昼食となる。みんな着替えたりしたり、山話をしながらくつろく。  下山は、山頂から連行峰への急坂を下ったところに、標識がありそこから尾根を下る。地図にもない道であるが、以外と明瞭であった。ただし、道は滑りやすい。40分ほど下ると矢沢林道終点に着き、あとは林道を歩く。車が見えたところで、ポツリと雨が降り始め、車のドアを開けるといきなり強くなった。行動中に降らなくて良かったと一同安堵した。     (宮田、井上記)