国内山行記録    熊谷トレッキング同人

快晴無風の北アルプス・唐松岳



日 程:2002年11月23日(土)〜24日(日)<会山行>
参加者:CL(装備・気象)宮田幸男 SL(記録)南雲芳夫 (医療・会計)青木理 (食料)井上貴裕
行動記録:
11/23 黒菱平10:15→八方池山荘10:42/11:05→2000mケルン11:40/12:15
 →八方池12:30/12:35→2170m分岐点12:58/13:09→上の樺鞍部13:40(幕営)
11/24 上の樺7:20→2420mケルン7:55/8:05→2550mピーク8:30/8:35→主稜線8:53/9:05
 →唐松岳山頂9:24/9:50→2420mピーク10:25/10:30→上の樺10:45/11:55
 →八方池12:15/12:23→八方山荘12:44/12:55→黒菱平13:06

 早朝に熊谷を自動車で出発。八方コンビニで井上合流。ゴンドラ、リフトを乗り継ぐが、黒菱平から八方池山荘までのリフトは休止。仕方なくスキー場ゲレンデを登る。
 移動性高気圧に覆われ快晴無風。山荘前でわかん装着。昨年の年末に、リフトから30m程度で敗退した気象観測小屋の脇を難なく通過して、稜線に乗る。
 稜線どうしに登ると、右に緩くカーブして広い平らな尾根に登る。平らな場所をしばらくいくと立派なトイレの建物がある(2000mケルン)。ここからやや左(南西)方向に斜面を登ると、稜線上に出てしばらく稜線上をいくと八方池上にでる。八方池は雪原となっている。池から先は一旦やや下り気味の稜線から下の樺の岳樺樹林帯の稜線に入る。この先で、稜線の分岐に出て、ルートは直角に近く西に曲がる(ここは下りで漫然と直進すると南の支稜に入り込んでしまう。大きな岳樺が目印)。細い稜線を詰めていくと、鞍部状の場所に出て、ここに幕営。
 翌日も快晴、微風。天場からは、ピッケル・アイゼンで登る。この鞍部からは一気に急登となるが、夏道はこの急登を南側斜面をトラバース気味に登っていくと、上の樺の広い雪原にでる。幕営適地である。この雪原を右手の稜線めがけて一気に登ると、稜線上にでるが、やや広い雪原状の斜面となり、右(北気味)にルートをとると2420mのケルンにでる。ここからは顕著な稜線になる。この2420mケルンからは下山時は間違って南の稜線に入り込みやすい。稜線を進むと徐々に稜線が細くなり、岩稜帯となる。天候さえ安定していれば問題ない。とにかく稜線上を忠実にたどる。小屋上のピークに到達後は、稜線通しに鞍部経由で登り返せば、じきにピークとなる。
 下りの注意点は、特に2420mからの下りで南に行きすぎないこと。下の樺の分岐点の大きな岳樺を見落とさずに左稜線に入ること。また、八方池からの下りの際にケルンから直進せずに、左側の斜面に窪地状に向かって下りること。
 幕営地からの下りはわかんで下りる。
 雪が柔らかいとやはりかなり潜るので、わかんの方が歩きやすい(ただし、わかんが足に合わなかった人もいる)。わかんの爪でもそれなりにストップがかかる。
あまりの天候が理想的すぎてまるで春山のようであり、冬山の予行演習にはならなかった。 (南雲記)