槍・穂高の展望を求めて 
〜 蝶ヶ岳山行記

軽石 昭夫

山域山名:北アルプス蝶ヶ岳(長野県)
期  日:2003年10月11日(土)〜12日(日)
参 加 者:CL軽石 SL新井 駒崎、大山

行動記録:10/11 三股P〜蝶ケ岳ヒュッテ
 行動6時間40分
10/12 蝶ケ岳ヒュッテ〜三股P 
行動3時間40分

 秋の北アルプスに紅葉と槍、穂高の展望を得ようと、蝶〜帯念の縦走を計画した。初日、天候は高雲り、終始右手に樹の間越しに常念岳を見ながらの登りである。ナナカマド、ダケカンバ、ミズナラなどが黄色く色付いており、アカマツなど樹林帯の中にあって、そこだけ明るく光っている。しかし、赤く色付く棄がないのは何故だろう。道が地図で見るほど急と感じないのは、ジグザグとしていて、しかもしっかりしているからに違いない。やがて稜線が近くなり大滝山への分岐を過ぎ、ハイマツ帯を越えるとようやく槍・穂高連峰がドーンと目に飛び込んできた。テント場も娠やかでカラフルだ。
 小屋は想像した通りの混みようでこれは仕方がない。何とか1畳半程度のスペースを使うことが出来た。あとは散策とカメラで時間をつぶすしかない。とにかくここからの展望は360度、ノー文句である。とくに槍・穂高の迫力が素晴らしい。槍沢や涸沢のカールも手にとるようによくわかる。明日登る予定の稜線北の常念岳も堂々として大きい。心ゆくまで周囲を飽かずに眺めた。夕食後はアメダスの予報を見、翌朝の天気を危倶しながらの早めの就寝となった。
 はたして未明の4時前、雨と判明、やむなく常念行きの中止を決めた。残念だが仕方がない。よくあることと割り切り、またの機会をつくろうとなった。
 6時半、小雨のなか小屋を出発。きのう登った同じ道を下ることになった。雨も止み、快調に飛ばして3時間半で着いた。
 帰途「ほりで一ゆ一」で汗を流し、豊科のそばで昼食をとった。ところが高速に乗って眺めた常念岳の稜線がナント?ボンヤリとだが認められるではないか。少し悔しい思いが頭をよぎった。

 追伸、今回の山行では計画者である私自信がバテてしまい皆の足を引っ張り、大いに反省しております。