岩稜歩きと展望ハイキング

山域山名:奥武蔵・二子山(埼玉県)
期  日:2003年1月26日(日)
参 加 者:CL軽石 SL逸見 並木、森川、堀 <計5名>
行動記録:熊谷市役所(7:25)=坂本登山口(8:50/9:12)→休憩(9:50/10:00)→股峠(10:15/
 10:20)→二子山頂(11:40/12:35)→股峠(13:13/13:25)→坂本登口(14:00)=熊谷(17:00)

 送電線の鉄塔のあたりを通り過ぎ、穏やかな山ぞいに切り立った豪壮な二子山が、ときおり姿を現す。まもなくすると工事中とある看板の近く、坂本登山口に到着する。細い木橋をいくつか渡り、沢沿いの林道を辿る。深い杉林を通り抜け、明るく開けた落葉樹林帯で一休止し、股峠へと登り始める。峠は長沢方面、坂本、東西両峰の分岐点となっている。厳しい岩登りを避け、右手の一般道を歩く。あたりは一変し、雪が深く、岩肌は見えず急登となる。一歩一歩足場を確かめながら慎重に登る。
 鎖場あたりは特に険しく、這うようにしてようやく頂稜に辿りつく。三角点のある頂上は右手わずか、西峰からの眺望は360度のパノラマの世界。厳寒と強風の吹き荒ぶ昨日、今日は嘘のようなおだやかな日和。足元の木の芽も脹らみをおび、青空高く鳥が舞い、彼方には雪をいただいた白く噴煙をなびかせている浅間山など、西上州の山々が連なり、眼下には坂本の集落や志賀坂峠の国道が帯をなし、目の前には両神山、秩父の小さな山々は落葉樹で覆われ、それがうす墨で描いたように山のシルエットをうき出させている。趣きのある風景である。昼食は、逸見さんの手造り野菜での熱いケンチン汁をいただく。凍えた手足、心身共に温まり壮快な気持になる。感謝。
 脚下は目がくらむ程の大岩壁、安全を考慮してもと来た道を引き返す。それでも急坂の下りはきつい。アイゼンにつくダマを払い除けながら注意し、氷柱の垂れる沢沿を下山した。                    (堀記)