日だまりハイク 古賀志山
記録・軽石

日程 2003年12月20日(土)
参加者 L軽石、並木、新井、駒崎

行程 赤川ダム北登山口9:00−富士見峠9:45−見晴らし台10:10−古賀志山10:20−御岳山10:40−赤岩山11:40−林道12:55−北登山口13:55

 この日は、全国的に寒気団の襲来で、今冬一番の冷え込みと強風で、山行を日曜日にずらそうかとゆうべ考えた位で、上越方面の展望が全く無く、風が一段と冷たい。幸い関東平野の上空には青空がひろがっている。東北道を北に進むと、鹿沼の手前で左手に目立っ山がある。それが目指す古賀志山(583皿)である。その奥に日光連山が見えるのだが今日は全く見えぬ。
 森林公園内の赤川ダム北登山口には、数台の車とハイカーの姿が見える。登山道は沢ぞいに付けられている。薄暗い樹林帯の中、時折日差しが背中にあたる。やがてゴーという滝のような轟音が聞こえてきた。稜線の風のうなる音だ。まもなく着いた富士見峠から少し進み、日だまりの落葉に腰をおろして休んだ。見晴らし台はそこからひと登りである。露岩のそこは文字どうり関東平野が見渡せる。北の高原山は白い裾野しか見えない。古賀志山頂は5〜6分西の樹林に囲まれたアンテナ塔がある所だ。赤川ダム方面下山分岐を通過し西に向かった。この辺から岩峰らしい稜線となり所々クサリ、ロープがつけてある。20分程で西北の展望が良い御岳山に着いた。日光連山が間近なのに雪雲に覆われていて見えない。この時点で10時40分と下山にはまだ早いため、稜線西に連なる赤岩山を目指そうと衆議一致した。ベンチ用の厚板を担ぎ上げ休んでいた地元山岳会の人に聞くと40分位という。予定に無くハイキングより1ランク上のグレードのコースであっても、時には追加しても良いのではと考える。
 その赤岩山頂そばに遠目にもそれと分かる巨大な建造物がある。ハンググライダーのステージらしい。なんとも無残な…と思うのは我々がハイカーだからだろうか。やせ尾根は常に片側が切れ落ちて、垂直の壁をロープをたよりに下ったり、急坂を木の根をつかんで登ったりを繰り返すうちに建造物の足元に着いた。絶壁の上によくぞ作ったものだ。しかし単管パイプで組んだそれは山には似つかわしくなく、また見苦しい。
 ともあれ広々としたステージ脇の平地で湯を沸かし休息した。ここから戻るか進むかを話し合い、他のハイカーから直接下山するルートがあると聞き、それを利用し林道歩きで戻ろうということになった。あの壁を登り返すのは少しきついと皆考えていたからだ。風花が舞い、あたりが雪雲に覆われて下山にかかった。林道に飛び出した頃から本格的な雪になった。前半は登り後半は下りという林道歩きは結局1時間に及んだ。
 帰路、“ろまんちっく村”に立ち寄り入浴、雪の露天風呂を楽しんだ。車中、熊谷に近付いたあたりでラジオが、宇都宮〜泉間の通行止めのニュースを伝えていた。寒い1日だったが山行を日延べせず、今日やって良かったと話し合い解散となりました。