国内山行記録    熊谷トレッキング同人

鬼ヶ岳と富士山御中道ハイキング
高橋 武子


山域山名:富士北麓、鬼ヶ嶽(山梨県)
期  日:2005年11月1日(火)〜2日(水)
参 加 者:CL新井 高野、八木、吉田、川辺、高橋(計6名)
行動記録:
11/1 熊谷(6:00)=談合坂SA(8:25)=根羽民宿(9:20/9:35)→町営駐車場(9:50)→
 休憩(10:35/10:45)→休憩(11:20/11:30)→昼食(12:00/12:55)→雪頭ヶ岳(13:35)→
 鬼ヶ岳(13:55/14:10)→鍵掛峠(15:22/15:30)→登山口16:30→駐車場(17:00)

 7月はじめの大雪山行から、ほぼ4ヶ月ぶりである。リーダーの説明だけ聞いて、久しぶりの山行もトレーニングによいのではないかと気軽に参加したが、以外に長丁場の山行に大分へばってしまった。山を降りてから吉田さんに「標高差800m」と聞かされて、自分のうかつさに唖然としてしまった。同行にみなさんには大変お世話になりました。
 しかし、鬼ヶ岳からの富士山の雄大な観望はすばらしかった。かって三つ峠から見たのは富士山そのものだったけれども、富士山の裾野から頂上までの全貌ばかりか、それを取り巻く樹海から富士五湖そしてその周辺までも見回す景観は本当にスバラシイものでした。
 2日目の富士山五合目を横の歩く御中道の眺めは又、富士山頂からの眺めとは全く違った眺めだった。2日間とも、晴天に恵まれ、中腹の紅葉から遠くの山々は、南アルプス、北アルプスから八ヶ岳から雲取山まで、まるで日本の山脈が丸ごと見えるような景観だった。御中道の帰り道は足取り軽く下山することができた。       (以上高野記)

11/2 宿(8:00)=富士御庭(9:10/9:20)→御中道→御中道入口の道標(10:40)→
 大沢休泊所(12:00/12:45)→滑沢(13:35/13:40)→道標(14:00)→御庭(14:30/14:45)
 =熊谷(18:10)

 西湖湖面には霧が立ち釣り船が数艘浮かんでいる。冷えて霧が立つのは好天の印と期待をふくらませながら富士スバルラインへ向かう。御庭に着くと快晴、風なし。唐松の黄葉が美しい。足もとには雪。今期はじめて踏む人も多く、感触を楽しみながら御中道へと登る。登るにつれ展望がひらけ何回も立ち止まって眺める。南アルプスが全容を現し、その右奥に北アルプスが穂高・槍から白馬まで見え、そして八ヶ岳、秩父山塊へと続く。会で9月に登った赤石・荒川三山、10月に登った鹿島槍を眺め、あの稜線を歩いたのだと感慨を新たにしたり、各人それぞれの思い入れもあり、山々の名を言いつつしばし展望を楽しむ。
 「御中道入口」との石の道標があり、『2320m、大沢まで2.7km』とある。ここからは狭くて山道らしくなりシラビソやコメツガの樹林の中となる。そして滑沢や仏石流などの富士山頂から真っ直ぐ下る沢筋を越えて行く。大沢崩れの前に大沢休憩所があり、ここで昼食。ここからは大沢崩れが見えず、3分程先の展望の利く地点まで行って見る。さすが迫力があり大きい! 落石の音がカラカラ、カラカラとする。頂上を見上げると雪なのか氷雪なのか?柱状に白く光って見える。
 帰路は、別れを惜しみつつ、カラマツや展望をめでつつ来た道を戻る。日差しが変わりカラマツの黄葉が一段と映える。風雪に耐え太いが丈低くねじれ、このまま盆栽になるような格好の良いカラマツが点在する。穏やかな小春日和に恵まれ、皆、大満足の山行でした。