国内山行記録    熊谷トレッキング同人

四国 剣山・石鎚山
アルバム


期目:2005年10月28日(金)〜30日(日)
メンバー:大嶋、石川、駒崎、八木、堀、安井
行程
10/28(金):羽田空港16:33→高松空港17:30→高松センチュリーホテル着夕食6:40
10/29(士):ホテル7:55→高松IC8:25=酒条IC→西の川京屋旅館9:50→下谷駅10:00→(ロープウエイ10:40〜10:48・・・休憩11:25〜30・・・休憩小屋12:34〜12:50・・・夜明峠13:20・・・の鎖13:40・・・頂上14:00〜14:45・・・石鎚中宮社16:35・・・成就駅ロープウエイ17:08〜17:16・・・旅館17:26
10/30(日):宿発7:15→西条IC7:55→美馬IC8:46→見の越駐車場10:18→見の越駅〜西島駅10:23〜10:38・・・頂上11:15〜12:20・・・リフト12:20〜12:43→12:48〜1:08→駐車場1:18かずら橋1:35〜1:57→直光ゆうゆう館3:30〜3:45→高松空港着4:50高松空港6:36→羽田空港7:40

10/28(金)晴
 羽田空港第一ターミナルに集合し、飛行機は、予定より13分程おくれたが高松空港へは定時に到着し、タクシーでホテルに到着した。

10/29(士)曇
 朝、安井さんが迎えに来られ、西の川京屋旅館へと向かう。西条ICを出てだんだんと深い山並みを縫うように進む。やがて黒瀬ダムの標識を目にし、渓流沿いの道をひた走る。宿の駐車場で登山支度をし、近くの下谷駅へと坂を上る。ロープウエイで山頂成就駅に。 
 境内には、石鎚中宮社と旅館がある。また、登山の起点となる。石鎚山は、西日本の最高峰・標高1,982m、古くから山岳信仰の霊山として開山されたと云われる。鳥居をくぐると緩やかな下りの八丁坂を歩く。このあたりから、ブナ、モミ、ツガ等の原生林となり、うっそうと茂った森の中に紅葉したモミジが垣間見え、美しい景色に息をのむ。やがて、急坂となり随所に木段道があり、きつい。
 試しの鎖の道標を過ぎると休憩小屋となり昼食をとる。この辺りは、昨夜来の雨で木々の枝から雫がポタポタと落ち急に体が冷えてくる。ここで、八木さんと私は、考慮し残ることにした。ゆっくりと歩きブナ林を抜け少し下れば夜明し峠だ、生憎の曇り空で視界が悪い。ホラ貝の音が樹海にこだまする。小さな石仏の前で30人余りの白装束の男女が念仏を唱えている。そこを通り過ぎるとたちまちその人達が、南無、阿弥、陀佛(ナン・マイ・ダー)と唱えながら歩調を合わせ通り抜ける。その跡に続いて歩く。一の鎖だ。見上げる程の長い急斜面の荒々しい岩肌に鎖がかけられている。鎖の元には大きな鉄環が安定を計るためであろう、つないである。それとも鉄環をくぐれば、心と体が浄化される云うのだろうか。三の鎖まであるという。この難所を避けるための迂回路もある。ここで修験者の意見でもあり、ここから戻ることした。
 夜明かし峠は笹原の視界の開けたところだ、道端にはツルリンドウが赤紫の実をつけ愛らしい、再び樹海の中をゆっくりと歩く、先程、何か注文しなければ小屋では休ませぬと云っていた主が戸締りをしていた。ブナ、イヌブナ、コハウワカェデ、シロモジ、コバトネリコ、木槌等を観察しながら、大方下りきったところで皆さんが戻ってきた。因みに天狗岳を踏破し、一瞬ではあったが雲が切れ、展望が素晴らしかったと。成就駅からロープウエイに乗り下山した。

10/30(日)晴
 石鎚山嶺の自然の豊かさや魅力に溢れた山里を後にする。剣山への道も山深い。漸く見の越駐車場につき、近くの見の越駅からリフトに乗り、西島駅に。剣山の標高は1,954.7m、石鎚山とはうって変って子供から老人までと賑やかで観光登山の色彩が強い。
 駅前の分岐を左に登ると刀掛けの松にでる。しばらく林の中を進むと大剣神社につき、頂上ヒュッテの横の石段を上がれば、広々とした平原となる。植生保護のための木道を進むと一等三角点のある頂上につく。
 眺望はすばらしく、次郎笈の秀麗な姿がみえる。ヒュッテの横で風をよけ、湯を沸かし、お茶と昼食をとる。下山はもと来た道を戻る。
 祖谷歴史文化道なるかずら橋を見に行くことにした。吉野川の支流・祖谷川の渓谷に蔓で編まれた2つの橋が架けられ、隙間のある橋板からは渓流がみられ、スリルに富んだ吊り橋です。また、箱に乗りロープを伝って渡る乗り物もある。今はワイヤーで補強されていますが、むかし、落人たちが攻められた折橋を切り、防衛したという。日本三奇橋の一つ、国の重要有形民俗資料に指定されているとのこと。このあと一路高松空港へ向かい機上の人となった。