国内山行記録    熊谷トレッキング同人

茶臼岳と三斗小屋温泉


山  域:那須(栃木県)
期  日:2006年10月2日(月)〜3日(火)
参 加 者:CL石川 SL川辺 吉田、逸見(4名)
行動記録:
10/2 熊谷(7:30)=羽生IC=黒磯IC=峠の茶屋駐車場(10:40/10:53)→
峰の茶屋(11:35/11:45)→茶臼岳(12:21/12:29)→避難小屋(13:05/13:40)→大黒屋(14:35)
10/3 大黒屋(7:40)→避難小屋(8:40/8:57)→峰の茶屋(9:22/9:52)→駐車場(10:22)=
熊谷(13:15)

10/2
 
朝から雨模様の中、熊谷を出発。羽生から東北道に入り、那須インターを降りる。茶臼岳のロープウェイ駅駐車場の上部にある、通称「峠の茶屋駐車場」に着く。広い駐車場に車は5台くらいで、これから登ろうとする人はこの雨ではさすがにいない。

 トイレのある建物で雨をよけながらカッパを着込み、降りしきる中を出発。最初は雨水が川のように流れる階段状の遊歩道を峰の茶屋めざして歩き出す。すぐに樹林帯を抜けると、見通しの良い斜面に延びるわずかに斜度のある道を進んでいく。いくらか雨も小降りになってきたと思った頃、強風で名高い峰の茶屋の避難小屋のある峠に着く。やはり、かなりの強さの風が吹いている。小屋は15年前に来たときと比べると、立派な休憩用のログハウスに建て替えられている。

 小屋の中で少し休んだ後、茶臼岳を目指す。稜線の道を進み、20人程の団体さんと行き違い、石ころだらけの道を進む。しばらくすると、硫黄のにおいが鼻についてくる。ロープェイ山頂駅からの道と合流し少し登ると1898mの山頂に着く。雨とガスのため、近くで出ているはずの噴煙も回りの山々も見えず、一瞬日も差したがすぐにまた雨模様の天気となる。記念写真を撮って、来た道を戻り、小屋の前を通って峠の反対側に降りる。

 そこにも避難小屋があって、昼食とする。その後、三斗小屋温泉まで、ほぼ平坦な道を落ち葉を踏みしめ、きのこ採りなどをしながらゆっくりと歩く。三斗小屋温泉は1142年発見。主に湯治と白湯山信仰の行者で栄えた歴史のある温泉だ。大正以前は、板室宿から三斗小屋宿、野際新宿と続く会津中街道に人馬の往来があった道と言うだけあって歩きやすい。ここには二軒の宿があるが、我々は大黒屋旅館にお世話になった。いいお湯と居心地の良い宿でした。

10/3
 温泉に十分満足したせいか、峰の茶屋経由で戻ることになる。途中天候が徐々に回復し、昨日は見えなかった那須連山の紅葉が見渡せるようになる。茶臼岳から西の牛ヶ首方面にのびる尾根一体の紅葉は上部から鮮やかに色付き始めている。行き交う人も、カメラと三脚を抱えたアマチュアカメラマン、遠足の小学生や、保育園児たちなど昨日とうってかわってにぎやかな山域となる。

 今回は、初日の雨も気にならず、ゆとりのある山行ができた。同行の皆さんに感謝。
                                   (石川記)