国内山行記録    熊谷トレッキング同人

秋の西穂高岳
山  域:北アルプス・西穂高岳(岐阜県)
期  日:2006年10月12日(木)〜13日(金)
参 加 者:CL大島 SL新井 高野、山崎、並木、白根、川辺、栗原、高橋(計9人)

行動記録:
10/12 熊谷(5:00)=花園IC=松本IC=新穂高温泉(10:10)=
ロープウェイ頂上駅(11:10/11:30)→西穂山荘(13:05/13:40)→丸山(14:00/14:40)→
西穂山荘(15:00)

 行く途中、姥捨SAでは霧の中でしたが、新穂高温泉に着くと快晴、ロープウェイは混んでいたものの眺めは抜群、向えにそそり立つ笠岳はうっすらと雪化粧し、双六岳や槍ヶ岳からキレットまでは紅葉の上に顔を出している。頂上駅は団体客でごった返していたので、展望台には上がらずに外に出て昼食とする。

 西穂山荘への路は樹林帯の中、オオシラビソなどの針葉樹に混じってナナカマド、コミネカエデ、オオカメノキがあったが紅葉はまだ今ひとつといったところ。いったん下ってから登り、いよいよ樹林帯が切れて尾根に飛び出すとそこが西穂山荘、前穂高岳が目に飛び込んでくる.雪は無し、明日も天候が良さそうなので、西穂高山頂へは明日登ることにして、西穂山荘に入って荷物を置き、眺望の開けた丸山まで散策し、のんびりと過ごす。夜は山荘で西穂高岳へのルートや自然について映写会をしてくださる。外は満天の星。

10/13 西穂山荘(5:30)→独標(7:10/7:15)→小休止(7:50/7:55)→ピラミッドピーク(8:00/8:05)
→西穂高岳山頂(9:00/9:30)→ピラミッドピーク(10:25)→独標(11:00)→西穂山荘(12:00/12:30)
→ロープウェイ頂上駅(13:50)=新穂高温泉(14:55)=熊谷(19:40)

 朝食はおにぎりにしてもらい、レストハウスで早めに済ませ出発。白根さんたちは日の出を撮るべく先行。カメラを構えているところに追いついたら丁度、明神岳の右手より日が昇る。笠岳には穂高の影が映る。道端には霜柱が5cmも伸びている。

 やがて第一目標の独標に到着。天気は良いし、時間はまだ早いし、ここで二人を残して先へ進む。私も行けるとこまでと思いついて行く。ここからは急に路は岩場となる。まずは独標を急降下。それからはガラガラ路。次の小ピークで独標に残った人と互いに写真を撮りあう。岩陰にイワツメクサの残り花が咲いている.途中、両側が落ち込んではいるもののハイマツが丈高く平らな泥つきのところがあり、ほっとする。3mほど雪が残っているところがあり、この季節初めての雪踏み体験と言いつつわたる。そして頂上直下の岩場。今日の行程の中で一番の難所、早出したせいで他パーティと競合しなくて良かった。

 頂上は絶景、360度の展望。目の前に槍穂高、明神の右手遠方に八ヶ岳、その右に富士山、重なるようにして甲斐駒、そして北岳、塩見、荒川、赤石、聖と南アルプスが連なり、その右に木曽駒などの中央アルプス、手前に六百山、霞沢岳、足元には上高地、霞沢岳の右手遠方に恵那山、そして御岳、乗鞍、焼岳が重なるように見え、さらに右手に振っていくと遠く白山が霞む.笠岳、抜戸、黒部五郎、双六、三俣蓮華、薬師、鷲羽、立山剣、野口五郎と続き、こちらには早くも雪がついている.天候に恵まれ、思いがけず西穂の頂上に立て、最高の気分。帰りは来た路を戻る。山荘で昼食。ロープウェイへの路では、だんだんガスで遠望が利かなくなり振り返っても西穂山頂、独標は見えず.気のせいか昨日より紅葉がきれいに見えた。お世話になりましてどうも有り難うございました。(高橋記)