国内山行記録    熊谷トレッキング同人

‘沢デビュー’ 川乗谷・逆川沢登り


山域山名:川乗山・川海谷、逆川(東京都)
期  日:2007年7月8日(日)
参 加 者:CL浅見 SL宮田 駒崎、木村、栗原昌(計5名)

行動記録:林道下降点570m(9:15)→逆川出合500m(9:30)→F1(9:40/10:35)
 →中間地点740m(11:05/11:20)→F6(13:15/14:00)→F6上部登山道940m(14:00/14:40)
 →1102mピーク(15:05)→林道680m(15:45)→林道下降点570m(16:00)

<天候:くもり>
 今日はいよいよ沢登りデビューだ。沢といえば、子供の頃によくやった渓流遊びの水の冷たさを思い出す。真夏でも1分も入っていれられないほどの冷たさだった。今日の沢もあの時と同じくらい冷たいのだろうか。

 鍵のかかっていないゲートを越え、林道をしばらく行った左カーブのスペースで車を止め支度する。2名の先行者がいたので挨拶する。慣れない格好に戸惑いながら準備しているうちに続々と沢屋さんが入渓していく。どうやら人気の場所のようだ。

 ガードレールをまたいで50mほど下ると沢に降り立つ。そこから上流に少し行ったところが逆川出合だ。水の中に最初の一歩を踏み出す。あれ?あんまり冷たくないぞ。もっと痛いくらいの感覚だったと記憶していたが、子供だったからそう感じただけか。ほっとしたのと、がっかりしたのが半分半分で先に進む。すぐに大滝が姿を現す。これがF1のようだ。まず浅見氏が登り、確保した後、トップロープで私から順に登る。基本的には岩登りと同じ要領だが、水場でのフリクションの感覚がわからないので体重を一箇所にかけないよう慎重に登る。最後に一箇所だけいやらしい場面があったが何とかこなし、無事上部に到達。フェルト底の沢靴のグリップ感を熟知するのは経験が必要そうだ。私に続いて残り3名も無事登りきって、さらに上流へと進む。

 小滝をいくつか越え奥へと進むと、いよいよ沢っぽい滝壺が出てきた。胸まで浸かって水をかぶりながら滝にとりつくと、ますます子供の頃の記憶がよみがえってきて、まるでタイムスリップしたかのような感覚におちいる。3つ目の釜の滝は取り付きが難しくてシュルンゲが設置されていたが、あえてそれを使わずに己の手足のみでトライするも、後一歩が難しく釜にドボン!それを3回繰返した後、4回目のチャレンジでやっと登りきった。

 このあたりが中間点のようでここで小休止。軽い食事を取る。ここから先はさほど難しいところも無く、淡々と上流へ行くと最後登山道に合流する手前に大滝があった。これがF6か。結構高さがあるな。右側から登れそうだが確保無しでは登りたくないな。と思っているうちに後から来た若い男2名はあっさりと確保無しで登っていく。浅見氏と宮田氏が左の巻き道から上部へ上がり、ロープを垂らす。ハーネスにしっかりと確保した後まず私が登る。なるほどホールドがたくさんあって見かけほど難しくは無いが、まだ靴のグリップ感に自信が持てないので慎重に登って無事到達。残り2名も無事に登りきり、ここで沢登りは終了。大休止をとる。装備をはずし、靴を履き替える。

 予定ではここから山頂を往復するはずだったが、時間も経っていたのでそれはキャンセルしてこのまま下山。途中大ダワ沢が崩落して登山道が通行できなかったので一度1102mピークまで登り返して、そこから尾根伝いに下る。1時間ほどで林道に出るが予定ポイントよりもだいぶ上流だったようで、そこから10分ほど林道を下って、車を止めた所に戻り今日の山行は終了。

 沢登りは夏場の低山を遊び場に変えてくれるから山は奥が深い。また自分の山に引出しがひとつ増えた。そうそう、今度実家に帰ったときにでも水の冷たさは確認してみよう。
                                 (栗原昌記)