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初秋の小楢山ハイキング


山城山名:秩父山地・小楢山(山梨県)
期  日:2008年9月2日(火)
参 加 者:CL大島 SL新井、川辺、八木、栗原(幸)、逸見、高橋、堀(計8名)

行動記録:熊谷市役所(6:00)=雁坂トンネル=焼山峠(9:30/9:45)→分岐(10:30/10:45)→
 一胚水(11:00)→頂上(11:23/12:20)→一胚水(12:40)→焼山峠駐車場(13:30)=
 乙女高原(13:40/14:05)=中央高速・圏央道経由=熊谷市役所(18:30)

 小楢山は、標高1712.5m秩父山地の南西部、国師・奥干丈の南方。晩夏の頃の花がいいという、秩父の飯塚氏お薦めの山である。

 長く続いた晩夏の雨も漸く晴れ、秩父の里山の風景を楽しみながら走る。眼下にダム湖を見下ろしながら雁坂トンネルを抜け登山口の焼石峠へと向かう。駐車場は広く、入山者達が支度をしていた。峠には多くの子授け地蔵尊が祀られている。

 石仏を見ながらカラマツ林の開けた緩やかな傾斜地を下る。フシグロセンノウ、ルリトラノオ、シシウド、アザミ、タチフクロ、ナデシコ、アザミ、ウスユキソウ、キオン等、彩り豊かな花たちが点在する草原の登山道を歩く。緩やかな登りとなり、リョウブ、ノリウツギの花が咲いている。今は季節の過渡期、夏の花は少々色挺せ残念。やはり、7〜8月頃が一番の見頃であろう。新旧の登山道の分岐となる。この山は、さほど際立ったピークもないが新道の尾根が一番の急登であろう。登り切ると黄色く彩ったマルバダケブキの群生に出逢う。

 ここを抜けるとカラマツ、笹の薄暗い山道となる。笹も跡切れる頃にはハナイグチ茸が生えており、茸狩りが始まる。やがて、一胚水に下る。地面から水が湧き出ている。ここを更に上ると緩やかな傾斜となり、お花畑が広がっている。ナデシコ、ワレモユウ、マツムシソウ等、春ともなればレンゲツツジの花が見られるであろう。ダケカンバ、コナラ、ミズナラ、カラマツ、グミ等樹木帯となり小楢山の山頂である。頂は広く開け、甲府盆地の上に雲がかかり、うっすらと見える御坂山塊、又その上に頭だけ見せる富士山。のどかな眺めである。

 この山は高山植物の種類も多く、誰でも受け入れてくれそうな緩やかで温く、歩き易い山である。ここで休憩し昼食をとる。下山は一胚水まで下だると乙女高原に先に行ってきた数人の方々が休んでいた。ここかは分岐となっている旧道を歩く。薄暗い樹林帯ではあるが歩き易い。又茸を探し楽しみ乍ら進む。間もなく的石に着き、先程通った明るく開けた草原を下だる。途中車道に出、焼石峠へと歩む。

乙女高原

 焼石峠から数分で乙女高原に到着する。路上からの眺めは一見ススキや雑草が生い茂る荒れた草原のようだが、一歩中に入り小路を辿ればオミナエシ、オトコエシ、フシグロセンノウ、コウリンカ、ヤナギラン、タカネナデシコ、マツムシソウ、ルリトオラノオ、コオニユリ、ホタルブクロ、シオガマ、ツリガネニンジン、ウスユキソウ、ヤマハハコ、タムラソウ、ハンゴンソウ、ヤマオダマキ、タチフクロ、ハナイカリ、ワレモコウ、ウメバチソウ、キオン等、花の多彩さに驚かされる。帰路は中央高速・圏央道を経由して熊谷に着いた。                               (堀記)