国内山行記録    熊谷トレッキング同人

北海道 羅臼・斜里・雌阿寒岳

山域山名:羅臼岳・斜里岳・雌阿寒岳(北海道)
期  日:2008年7月11日(金)〜14日(月)
参 加 者:CL大嶋 SL軽石 栗原、高橋(計4名)
行動記録

7月11日(金) 天候雨一時曇

熊谷5:12=上野6:15=浜松町6:40=羽田空港6:58/JAL118便8:17離陸⇒女満別空港9:45/マツダレンタカー10:10発=網走流氷館10:40/11:10=鱒浦(昼食)11:40/12:30=
小清水原生花園12:45/13:10=斜里13:40/14:00=オシンコシンの滝14:30=ウトロ15:00=
知床五湖15:15/15:50=ウトロ酋長の家16:00

 熊谷駅を一番電車で栗原・高橋さんの3人で出発。浜松町では急行に乗り、出発のほぼ1時間前に着いた。7時05分頃軽石さんと合流する。すぐに搭乗手続きをし、セキュティーチェックを受ける。中で朝飯を買い、搭乗する。JAL118便は約25分位遅れて離陸する。

 女満別空港に10分ほど遅れて9時45分に着陸した。すぐに空港前のマツダレンタに行き、借用手続きとレンタル料を払う。マツダデミオでもワゴンタイプだったので荷物スペースが広くて良かった。あいにくの小雨の中を出発。最初に網走の近くの流氷館に行く。、中はマイナス10度位に冷やしてある実物流氷を体験し、流氷関する展示を見学する。30分位見た後、網走市内に下り、昼食場所を探しながら通り抜け、「鱒浦」と言うところのドライブインで昼食となった。カニ飯を食べた。昼食後244号を斜里に向かう。途中小清水原生花園によった。以前にも寄った事があったが、この時期はエゾスカシユリ、ハマナス、エゾキスゲが咲き乱れ、見事であった。斜里の町に入り、ガスボンベを探すがなかなか見つからず。結局244号沿いのホームセンターにあった。斜里から334号に入り知床半島となる。14時頃オシンコシンの滝を見学する。15時頃ウトロの街に入り、民宿「酋長の家」を確認。時間があるので知床五湖に向かう。約15分位で着き、1湖と2湖を見学する。世界遺産になったためかガイド付きのグループが多かった。

 16時にはウトロに戻る。翌日の行動食をコンビニで購入し、民宿に入る。看板の通りこの民宿の女将はアイヌの酋長の娘で、夕食時口琴を聞かせてくれた。

7月12日(土)
天候 雨

酋長の家5:10==岩尾別ホテル「地の涯」(標高220m)5:30/6:30→
オホーツク展望台7:20(490m)→弥三吉水8:30(780m)→銀冷水9:45(1040m)→
羅臼平10:40/11:10(1240m)→羅臼岳12:40/12:50(1659m)→羅臼平13:30→
岩尾別登山口16:45=清里・民宿「北の宿」18:00

山中行動10時間 標高差1440m

 朝食のおにぎりを持って民宿を出発。岩尾別のホテル「地の涯」には15分位で着いた。雨のため車中でおにぎりを食べ、身支度ととのえて6時半に出発した。約30分位登った所で10人位の人達が下りてきて、この先で親子熊に遭遇し、ストックを折られたとの事。我々も下山を考えたが、様子を見て登る事にする。約1時間でオホーツク展望台に着いた。この辺から熊が蟻を食べに来るとの事。先頭の軽石さんは鈴をおもいきり鳴らして登る。約1時間で弥三吉水に着き、危険地帯を脱しホットする。ここから極楽平に入る。仙人坂の急な登りとなり、約1時間で銀冷水に着いた。ここから少し登った当たりから大沢に入る。雪が遅くまで残っていたらしくお花畑となる。ウコンウツギ、エゾコザクラ、エゾキンバイ、エゾツツジなどが咲き乱れる。雨のため帰りに写真を撮る事にし、歩を進める。 銀冷水から約1時間で羅臼平に着いた。稜線のため風が強いので岩陰で昼食を食べる。近くに熊除けのデポ容器があったので栗原・高橋さんの二人は荷物を入れて行く。はじめの30分位はハイマツ帯のゆるい登りで、後半の40分位は急な岩稜帯となる。この辺りから多くの登山者とすれちがう。いままで誰にも会わなかったので、どうやら我々は遅い方の出発だったらしい。風雨の中12時40分に山頂に立つことが出来た。山頂は狭く強い風雨のため、写真だけ撮ってすぐに下山する。10分位下りた所で先頭の軽石さんが足を滑らせて3m位転げ落ちる。補助ザイルを持って来なかったので、冷水を浴びせられる思いだった。幸い怪我もなく自力で登山道に戻ることが出来た。羅臼平には50分位で戻った。デポしてあった荷物を回収し、来た道を戻る。この頃から風雨も収まってくる。

 写真を撮りながら大沢をゆっくりと下る。再び緊張しながら熊野出没地帯を通り16:00にはオホーツク展望台に着いた。途中看板を良く見たら、今朝の「熊との遭遇事故」の事が書いてあった。16:45分に駐車場所に戻り、急いで今日の宿の清里町に向かう。民宿「北の宿」には18時に着いた。

7月13日(日)
天候 曇一時雨

民宿北の宿5:00=清岳荘5:30/6:00(670m)→−下二俣7:00(810m)→上二股9:00(1230m)→馬の背9:50(1440m)→斜里岳頂上10:25/10:35(1547m)→馬の背11:00/11:30→上二股12:00→熊見峠→下二股14:00→清岳荘15:00=阿寒湖畔温泉「東邦館」17:25

 山中行動9時間 標高差880m

 午前5時に民宿を出発。約30分で登山口の清岳荘に着いた。すでに駐車場は半分位うまっていた。ここで朝食を食べて6時に出発した。少し車道を歩いてから沢道に入る。下の二股まで約1時間かかった。ここから本格的な沢登りとなる。地図上7つの滝があったが全て巻き道があったので、危険な所はなかった。約2時間で上の二股に着いた。この辺りから沢は枯れて急な登りとなる。約40分で見晴らしの良い「馬の背」に着いた。ここから頂上が間近に見えた。小休止後山頂に向かう。途中途中エゾノツガザクラ、イワギキョウ、ミヤマオダマキなどの花がきれいであった。30分位で頂上に着いた。山頂からは知床の山々、屈斜路湖や摩周湖、オホーツクの海が見渡せた。記念写真撮った後「馬の背」に戻り、久しぶりにコーヒーを入れて昼食を食べる。上の二股までは来た道を戻り、ここから尾根コースに入る。熊見峠までアップダウンのコースで見晴らしが良かった。峠から尾根を少し下った所から標高差300mを一気に下り、下の二股に出た。この辺りからまた雨が降り出した。駐車場には予定より1時間遅れて15時に着いた。すぐに出発。清里町に戻ってから「札弦」という所に出てから、国道391号に入る。屈斜路湖と摩周湖の間を通り、「弟子屈」から阿寒横断道路に入る。17時20分に阿寒湖畔温泉の東邦館に着いた。久しぶりにゆったりと温泉に入ることが出来た。

7月14日(月)天候 晴一時曇

東邦館7:00=雌阿寒温泉登山口7:15/7:30(705m)→5合目9:05(1050m)→
雌阿寒岳頂上10:30/10:55(1499m)→雌阿寒温泉登山口13:00=オンネトー湖=
阿寒湖畔温泉14:00/14:45=釧路空港マツタレンタ15:45=釧路空港16:10/17:25⇒
羽田空港19:00

 山中行動5時間30分 標高差700m

 今回唯一旅館で朝食を食べ、7時に出発。15分位で登山口の雌阿寒温泉に着いた。すぐに出発。はじめ苔むしたエゾマツ・トドマツの針葉樹林帯の中を登る。標高900mを過ぎた辺りからハイマツ帯に変わり、五合目で休憩する。視界も開け、青いオンネトー湖が印象的であった。花も多くなり、エゾイソツツジやメアカンフスマが見られた。午前10時頃に火口のふちに出てから約30分で雌阿寒岳の頂上に着いた。雌阿寒岳は活火山で、幾つもの火口やピーク・噴煙が見られ、阿蘇山に似た雰囲気であった。お茶を沸かして休憩後下山開始。来た道を戻り予定より1時間遅れて13時に雌阿寒温泉に戻った。温泉に入るかオンネトー湖見るか迷ったが、後者をとりオンネトー湖を見て14時に阿寒湖畔温泉に戻り、ここで食堂で「冷やし中華」を食べる。14時45分に出発。241号から240号に入り、空港に近い所で燃料を入れ、「たんちょう釧路空港」に15時45分に着いた。マツダレンタに車を返し、荷物をまとめて丁度1時間前に空港の施設に入る。 空港の売店でいつもの土産物を買う。ANA744便は17時25分に離陸し、羽田空港に予定通り19時に着いた。

 今年は天候不順で、今回もやはり雨に降られた。百名山を意識してか無理して登ってしまった。この時期の北海道は、山も下界も花が咲いてきれいであった。 (大嶋記)