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国境稜線は冬の装い 谷川岳


山域山名:上越国境・谷川岳(群馬県)
期  日:2008年11月1日(土)
参 加 者:L南雲 駒崎、木村(計3名)
行動記録:谷川岳LW土合口駅(9:00)→ラクダの背(11:00/11:05)→ザンゲ岩(12:20)→
 トマの耳(12:45)→肩の小屋(12:55/13:30)→熊穴沢避難小屋(14:30/14:35)→
 天神平(15:05)

 直前の予報では週末強い寒気が入る事が予想され、幾分天気の良さそうな土・日で谷川国境稜線を縦走すべく出発した。今回は久し振りに電車でのアプローチ、7時に熊谷駅南口に集合し、7:11発の新幹線に乗り込み7:50上毛高原着、そこからタクシーに乗り継いで谷川岳へと向かった。関東平野側は晴れているが、国境稜線は厚い雲に覆われており、ロープウェイ駅前でタクシーを降りたときは結構雨が降っていた。駅内で雨具を身に着け出発する。

 舗装道路を少し歩き、西黒尾根登山口から登りにかかる。紅葉はさすがにわずかに残るのみで、今日は落ち葉を踏みしめながらの登り、雨で濡れているので木の根などで滑らないよう気をつけて進む。幸い雨は登るにつれて弱くなった。上空ではゴォーと風の音があり、冬型の冷たい強風が吹いているのだろうかと不安になる。行動しているとそれなりに暑いが立ち止まるとすぐ体が冷えるので、休憩もそこそこに先に進む。

 森林限界を超えると、風はそれほどではないものの、いよいよ雪が現れはじめた。この辺は鎖場もあり中途半端な雪付きだとかえって行動しづらい。積雪は10cm程、完全に冬山の様相を呈してきた。寒いが久しぶりの雪を踏みしめる感触はなかなかいいものだ。途中1600mぐらいで先行パーティを追い越すとトレースもなくなり、ルートを外さないよう慎重に歩みを進める。ザンゲ岩を過ぎ肩の広場からの道が合わさると、山頂までは雪は固く踏みしめられていた。天神平からは結構登ってきているようだ。

 山頂では証拠写真だけ撮り、すぐに肩の小屋へ移動。熱いコーヒーを注文し、ストーブに当たりながら昼食を食べてやっと一息つけた。ここで今後の行動を協議。この積雪では予定の時間で国境稜線を踏破するのは無理と判断し縦走は断念。そうと決まれば一泊する必要もないので今日の内に天神尾根を下山することとした。

 天神尾根の道は、多くの人が歩いた後でぬかるみがひどかったが、特に問題はなく、無事天神平駅着。途中谷川岳を振り返ると山頂部はまだ雲の中だが、上部の雪、中間部の緑、山麓の紅葉と三段紅葉状態で美しかった。

 帰りは水上駅までバスに乗り、そこから特急電車で熊谷へ。ちょっとした冬山訓練的な山行でした。                             (木村記)