熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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えぶり差岳


山域山名:飯豊連峰・えぶり差岳(新潟県)
期  日:2009年8月22日(土)
参 加 者:軽石(単独)

行動記録:

8/21 羽生発(9:30)=本庄IC=中条IC==奥胎内、胎内ヒュッテ前

8/22 胎内ヒュッテ前(5:25)→足の松尾根口(6:00)→姫子ノ峰(6:50/6:55)
 →滝見場(7:45/7:50)→ヒドノ峰(8:20/8:25)→イチジ峰(9:04/9:10)
 →大石山分岐(10:05/10:14)→鉾立峰(10:55/11:00)
 →えぶり差小屋(11:30/頂上往復/11:35/11:45)→小屋(12:00)→大石山(13:05/13:15)
 →ヒドノ峰(14:05/14:10)→姫子ノ峰(15:00/15:05)→足の松尾根口(16:10)
 =胎内ヒュッテ(16:20)=羽生(22:40)

 お盆山行の日程を体調不良により1週間延ばし、土日にかけてえぶり差岳と二王子岳の両方をやるという無茶な?計画である。しかし天候が悪くなければ出来るという確信があった。はたして、金曜夜発という日程が吉と出るかそれとも?

 深夜の新潟豊栄SAは時間待ちのクルマでいっぱいだ。私も当然中条インターを0時過ぎに出るべく待ち、そして1000円で出た。30分到着が(寝るのが)遅れるがやむなし。奥胎内には1時半に着き、途中で調達したビールを飲んで平らにした後ろのスペースで毛布にくるまった。

 5時にタイマーをかけたが釣り人たちの動きでその前に目覚め、湯を沸かしラーメンとおにぎりで朝食を済ませ胎内ヒュッテ前から歩き出した。立派な2車線の道路はこの先の工事現場へ行くダンプが行き交うようだ。野生のサルが多い。35分で足の松尾根口についた。追い越していったタクシーに乗った3人組が身支度している。頂上小屋で泊まるのだという。登山道はいきなりの急登の連続で、文字どうり松の根につかまりながら手足をのばすのだ。緩やかになると岩場と下りが繰り返しまた急登が続く。滝見場を過ぎ小さなピークに立つとようやく前のほうがくっきり見えてきた。右が北股岳から地神山、頼母木山への稜線で小さく門内小屋も見える。左が鉾立峰からアゴク峰でえぶり差はその陰になるのだろう。後ろには二王子岳が大きい。

 目の前の大石山にはなかなか着かず結局4時間50分かかった。ここまでくると北のえぶり差岳から南東に延びる長大な飯豊連峰が実感できる。かの深田久弥が「飯豊の北の押さえにふさわしい」といったえぶり差岳はどっしりと大きく構えている。そこに至るにはいったん下り百数十m上り返さなくてはならない。鉾立峰を越えて数十m下りの後100m登り返してようやくえぶり差小屋に着いた。ここまで6時間かかったことになる。涼風が吹く頂上を独り占めし存分に好展望を愉しんだ。

 小屋で昼を済ませ12時に下山。2度の登り返し後の大石山の分岐では疲れ果て、お花畑の横でしばし寝転んで休んだ。少し元気を取り戻してから稜線と別れ、今度は正面に二王子岳を望みながらの下りである。明日はそこへ登るぞと足に力をこめた。

 しかし足が、右のひざが痛みだしたのだ。以前は左だったのだがこんどは右に違和感があるのだ。まだ1000m地点であと600m以上の急な下りがある。時間がかかっても慎重に行こうと歩を進めた。下りがこんなにもじれったいと思ったことは初めてだ。登り以上の時間をかけてやっとの思いで登山口に辿り着き、数分前にバスが発車した後とわかりがっくり。自分の足を呪いながら5~6分歩き出したらジャンボタクシーが登ってきた。手を挙げて頼んでみると念のため来てみたのでOKとのこと。3~40分の歩きがカットできたのは助かった。予定では夕方には二王子神社まで行き、明日に備え早寝するつもりだったのだが、足の不安からそれは中止とし途中の胎内温泉で汗を流し帰路に着きました。