熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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東大雪 石狩岳・音更岳


山域山名:大雪山系・石狩岳、音更岳(北海道)
山行形態:無雪期、テント泊
期  日:2009年7月17日(金)〜20日(月)
参 加 者:南雲(単独)

行動記録:

7/17
 前夜遅くまで仕事。4時過ぎに起きたが、時間があるのでソファーに横になり、気がついたら、始発の能登の出発時間を過ぎていた。あわてて飛び出し各駅に乗る。空港には出発の30分前に到着。ヒヤヒヤだった。

 帯広空港からレンタカーで音更登山口へ急ぐ。12時に到着。12時40分出発。登山口には自動車はなく、入山は自分だけ。最初は、笹が刈ってあったが、すぐに胸くらいまで埋まる笹の藪こぎとなる。道を失うようなこともない。天気は晴れ。緩い道が続くが徐々に傾斜が出てきて針葉樹林になると笹が薄くなってくる。登りに体が慣れてくるころに、水場に付く。水量豊富ないい水場である。

 ここから標高450mほどの急登。てっぺんが雲に隠れたニペソツなどが徐々に見えてくる。急な登りをひたすら登ると、最後に這い松の稜線にでる。這い松の藪こぎを経て十石峠に。目の前にユニ石狩岳の秀麗な形が見える。峠とは言いつつ、実際は小ピークになっており、ニペソツ、音更などがきれいに見える。大雪湖も。当初、ユニ石狩岳は時間の関係でカットも考えていたが、十分時間があるので、空荷で往復する。這い松がきれいな山であり、登山道には駒草が咲く。登る途中で単独行の男性に会う。山頂も貸し切り。石狩岳、音更、今夜の幕営地のブヨ沼がよく見える。東の方に顕著なピークが2つあり、阿寒湖方面かと思ったが、ずっと手前の山だった。十石峠からは、小ピークを越えてじきにブヨ沼へ。キタキツネ、ホシガラスが多い。無人かと思っていたら、3人パーティが既にテントを張っていた。エゾシカも出迎え。雪田のしたに幕営。正面にユニ石狩岳が見える。

 夜中にテントの周りの笹原をがさごそと動物が動く音で目が覚めた。ヒグマ出没に注意と書いてあったので、ヒグマではないかと緊張させられる。翌朝も、起きるとすぐ近くをエゾシカが逃げることもなく、草を食べている。ここは、エゾシカの通り道になっているらしい。

7/18
 鳥の声が騒がしく、3時半には目が覚める。テントを開けると目の前のユニ石狩岳が、朝焼けの空をバックに立っていた。音更に向かい、約100m登り小ピークから100m下って250m登り返す。小ピークからの音更は立派。登りは急登であり、一汗で登ってしまう。山頂部は南北に長く平坦な地形が広がる。最も西に飛び出たところが山頂。旭岳から十勝岳までかつて縦走したピークが真横から望める。石狩岳やニペソツが立派。特にニペソツの鋭峰が目を引く。シュナイダーコースの分岐に向けて不明瞭な道を下っていく。一時道を外した。這い松とお花畑の縦走路となり、花がきれい。コルからは、急登を一気に登って誰もいない石狩岳山頂に。大雪の展望台という位置。山体自体がどっしりとしているようであるが、実際は、谷が深く削られており、急峻な山肌がきれいである。しばし、憩う。

 下山を開始すると、シュナイダーコースから登ってきた数人とすれ違う。分岐点からは、急な尾根をひたすら1000m下る。熱い。疲れて、心配していた右膝が痛くなってきたころやっと沢筋の平坦地に。途中で音更の源流の沢を徒渉する地点があったが、増水していた。靴を脱いで渡ることも考えたが、飛んでわたれそうなので飛び越えようとしたが、着地の石がぬめっており、見事に転倒。膝から下ずぶ濡れとなる。その後も、不明瞭な平坦道を沢筋に入ったり出たりしながら、やっと登山口に。

 近くの無人の岩間温泉に向かうが、沢を渡る道が増水している。車高の高い車はそのまま沢に入っていったが、ちいさなレンタカーは心配であり、そのまま靴でわたる。

 岩間温泉は、きちんと整備された沢筋の温泉であり、快適。キャンパーが数台、車を留めていた。その後、幌加温泉に。みすぼらしい宿である。日帰り入浴の、鹿の谷の風呂のほうがよかった。

7/19
 ニペソツの予定だったが、大雨と低気圧の風。入山を断念。紋別の流氷館によって、サロマ湖で蟹づくし定食を食べ、清里の民宿へ。

7/20
 斜里。明け方まで雨。入山断念するという人もいたが、回復基調の天候を期待して登山口へ。清岳荘は、尾根上に移築されていた。沢筋に入って水量の多いことに気づいたが、最初の徒渉点で徒渉困難を確認。諦めて帰宅の途に就く。