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‘親子三代夏山登山’徳本峠

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山域山名:北アルプス・上高地、徳本峠(長野県)
期  日:2009年8月18日(火)
参 加 者:宮田(42歳)、妻(38歳)、父(75歳)、息子(12歳)

行動記録:上高地(10:35)→明神館(11:30/12:15)→徳本峠(14:45/15:20)
 →明神館(17:00/17:15)→上高地(17:50)
(天候:晴れ後曇り)

 毎年夏に行っている親子3代登山、今年は上高地西糸屋山荘に宿を取り、初日に徳本峠ハイクをしてきました。タクシー運転手によると、今年は梅雨明けが遅れて、やっとお盆半ばから晴れが続くようになった、GWからこの8月まで天気が悪かったとのこと。今夏は荒天の中の登山ばかりだったので、家族登山だけは天気に恵まれてホント良かった。

 宿に荷物を預けて定番の河童橋で記念写真を撮る。今回は両家の両親を伴っての大家族旅行なので、写真を撮るのも一苦労である。いつ何度見ても、河童橋からの穂高連峰の眺めは素晴らしい。人混みの河童橋をあとに総勢8名で明神を目指す。キャンプ場を過ぎて、六百山からしみ出るこれ以上ない透明な水に、岩魚やヒメマスも悠々と泳いでいて、息子も娘も感動している。触ってみてその冷たさにびっくり! きれいさ、冷たさは、学童キャンプで遊んだ荒川の比ではないでしょう。

 山を歩く目的?意味?が分からない小学1年の娘は早くもぐずりだした。幼稚園ではしょっちゅう野山を駆け回り、小至仏山や水沢山も平気で登ってはいるが、いっしょにはしゃぐ友達がいないとモチベーションもまったく沸かないらしい。途中で休みを入れおだてながら歩く。小1時間ほどで明神館に到着。食堂でそばやカレーなどを注文する。ここまでは一般の観光客も結構多い。最初は娘も峠まで連れて行けるかと思っていたが、とても無理なのでゆっくり上高地まで引き返すことにして、残り4名で峠を目指す。

 分岐には峠小屋が営業していない旨の張り紙がたくさんあった。最初は細い林道を歩き、小橋を渡ってから登山道となる。日差しを浴びるとさすがに暑く、爺は汗びっしょりになる。30分歩いては小休止を繰り返す。ジグザクの道を登っていくと、いつしか明神岳が覆いかぶさるような感じで大きくなった。みな振り返ってすごい景色だねと感想。最後の小沢の水場看板を過ぎると、最後の急登の始まり。爺は足の付け根が痛くなったので、ここで待つことにして、3人で峠を目指す。少年野球で鍛えている息子はちょっとペースを上げてもしっかりついてくる。妻は当然離されてしまう。「早く来なさい」と息子がハッパをかける。何度か繰り返していると、やっと峠が見えてきた。

 いつもはテン場となっている平坦地には、ブルーシート張りの作業小屋ができていた。徳本峠小屋の厨房と談話室があった建物半分はすでに解体され、2階建ての新小屋は北側広場側に大きく張り出す形で基礎部分と屋根、壁の囲いがされていた。小屋の看板が掛けられている中2階の寝室建物は西側をブルーシートがかけられていた。現場で作業をしていた大工さん2名に聞くと、痛んだ箇所は修理するが、建物のおおよそは残すとのこと。

 峠から45秒の展望台で休憩する。ここからの眺めは絶品、午後3時になっていたが、西穂高から奥穂稜線、南岳までの展望が見えてたっぷりと景色を満喫する。ここまで登って穂高が見えると見えないでは、まるで印象が違う。よかったよかった。

 大工さんにあいさつして下山開始、ジグザクを下り待っていた爺と合流、「ここで待つ1時間は長かった」。疲労した下りで転倒が怖いのでゆっくりと下る。明神館までが長く感じた。夕方5時の明神館はとても静かで、徳沢園を目指す学生が通り過ぎていく。河童橋に着くと娘達が宿から迎えに来ていた。まだ穂高がしっかりと見えていた。

 翌日は、上高地ビジターセンターのガイドウォークに参加して、ゆっくり2時間以上かけて大正池までを散策。自然や動物の話を聞きながら、こんな上高地の過ごし方もいいなと思いました。