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平ヶ岳

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個人山行報告


山域山名:平ヶ岳(福島県)
期  日:2011年7月17日(日)
参 加 者:軽石昭夫(単独)

行動記録:鷹ノ巣平ヶ岳登山口6:15(148)〜下台倉山8:43/8:50(55)〜台倉山9:45/9;50(55)
〜白沢清水10:40/10:45(95)〜池ノ岳12:20/12:32(28)〜平ヶ岳13:00/13:05(20)
〜池ノ岳13:25/13:30(36)〜白沢清水14:06/14:20(42)〜台倉山15:02/15:07(43)
〜下台倉山15:50(90)〜.平ヶ岳口17:20==桧枝岐==塩原==羽生22:20

 猛暑日が続くある日.、越後の平ヶ岳に登ってきた。昨年8月半ば前夜泊で挑んだこのコースは雨でヤセ尾根の途中で撤退せざるを得ず、今回はそのリベンジの気分が強い。おりしも1週間後に迫った北海道行きの最終トレーニングも兼ねる。

 小出インターからシルバーラインを経て鷹ノ巣登山口に着いたのは6時過ぎ、しかし駐車場周辺は車であふれ延々と路肩駐車が続いている。やむなく空きスペースに突っ込み、歩き出した。樹林帯の林道はうっそうとしているが時折降り注ぐ日差しは今日の暑さを予感させる。標高1000mを超えるとヤセ尾根の一角に出、展望が開ける。ほぼまっすぐ西に向いた尾根上では首すじに日が当たり、タオルをかけて防ぐも流れる汗が止まらない。そんな状態が下台倉山の稜線まで続いた。この後台倉山までは南に向きを変え稜線をはずれたり登り下りを繰り返しながら小さなピークに着いた。この辺が全コースの中間位か。

 ここを過ぎるとようやく西に展望が開け、池ノ岳から平ヶ岳にかけての緩やかな裾をまとった全貌が現れた。さすがにこの時期残雪は少ない。この先は向きを西に変え大きく下り樹林帯の中を池ノ岳の麓まで風も展望もない道を行く。ただ近年、コースの半分以上のゆるやかな部分に木道が敷かれ、悪評だった泥んこ道は改善されたようだ。平ヶ岳の大きな山体が左手に近づき目の前の池ノ岳への最後の300mの登りが残っている。すでに12時をまわり、下ってくる多くの登山者と行き交うもこちらの足が上がらず立ち往生もしばし。

 コースタイムをだいぶオーバーしてるのは口惜しい限りだが、それでもようやく池ノ岳の平らな山頂に着き、姫ノ池の水面に映る平ヶ岳を見たとき苦しさは忘れ、感動のみが残った。そこからは木道が延びておりわずかな下りと登りで平ヶ岳頂上に立てた。13時になり、怪しい雲も広がってきて下山。池ノ岳のテン場以外にもう人は見えず玉子石の見物なども割愛することにして先を急いだ。下台倉山までの2時間半に休憩中の数人を抜き、最後の800mほどのヤセ尾根に差し掛かったあたりで遠く雷が聞こえてきた。音が次第に近づいてくるが避難するところがない。というより初体験のため尾根を外れて身を縮めてやりすごすという基本を忘れ、樹林帯まであと2〜30分という時間のほうを優先させてしまったもので、振り返ってみても至近距離で落雷が鳴り続ける中、背をかがめて小走りに下るのは危険な行動だったと反省した。しかも大雨の中松の大木の下で雨宿りというのも危険と背中合わせのようだった。ともあれ程なく音もやみ小雨になったところでずぶぬれになりながらも、樹林帯の沢で手や顔を洗いようやく一息ついた。先ほどの恐怖を思いだし、何事もなかったことを感謝しつつ登山口を後にした。