熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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北アルプス常念山脈


個人山行報告

山域山名:北アルプス燕岳、大天井岳、常念岳、蝶ケ岳、大滝山、霞沢岳、徳本峠~島々
期  日:2011年10月8日(土)~10日(月) 
参 加 者:新井(単独)

行動記録:
10/8 駐車場所(6:05)→合戦小屋(7:45)→燕山荘(8:20)→
燕岳(8:45)→燕山荘(9:04~22)→大天井荘(10:59)→
大天井岳(11:06)→常念小屋(12:55)→常念岳(13:45~14:00)
→蝶槍(15:40)→蝶ケ岳ヒュッテ(16:08) 
〈天候:晴れ〉

 仕事を終え出発。高速入り口に向け走って居るとラジオから「黒部下ノ廊下で新潟県の女性が落石に当たり死亡」とのニュースが。此れは大変と富山県警に電話。「下ノ廊下は通れるんですか?」「係りの者は帰って仕舞って分かりません。」次は上市署に電話。ズット話し中で全く繫がらず。最後の手段と黒四ロッジに電話「登山者が一人亡くなられたと聞きましたが、通行禁止ですか?」「通行禁止どころか登山道が抜けちゃって通行不能だよ」

 一先ず家に帰って対策を練り直そうと帰宅。もう一度読売新道と思ったが、小屋はやって無さそうだし、地震が怖い。小屋泊の準備しちゃったから、日帰り3連発で餓鬼岳、栂海新道(中俣新道から)、猫又山と考え計画書を作り宮田さん達に送り出発。

 佐久平で仮眠をとり3時に出発。5時前に穂高町到着。ラジオでは地震がヤバいと言って居る。栂海新道も猫又山もヤバそうかなと思い、南に行こうと考え直し中房から燕岳~霞沢岳迄行って島々に降りようと計画変更し宮田さんに電話。

 中房は車が大渋滞。温泉まで1km手前に駐車し出発。凄い人、人、人。温泉からの登山道も人だらけ。何時もの様に「済みません、済みません」を連発し抜かせて貰うが、中には意地悪な人も居て中々スムーズに進めない。

 しかし30分程歩くと人も少なくなり快適に。道が非常に良いのでバンバン進む。合戦小屋を過ぎ燕山荘到着。思ったより早かった。30年振り位の燕岳。矢張り綺麗だ。人気が有るのも分かる。燕山荘に戻りお握り食べ大天井に向け出発。

天気は良いが風が強い。水晶、槍など今年登った山が全て見えて気分良し。富士山も見えて居る。途中大きいザックの2人組を抜くと「ズボン、オソロですね」と声を掛けられる。ファイントラックのストームゴージュアルパインパンツであった。此れは優れ物です。聞けば北鎌に行くとの事。そう言えば此の間北鎌で会った人も其の前高天原の小屋で会った凄い人もファイントラックのズボン穿いてたな~。

槍も白くなってるから気を付けてと言い先を急ぐ。大天井の登りで30人位のグループが。仕方無いのでお握り食べてゆっくりと抜きに掛る。アッと言う間に大天井荘。頂上は直ぐ。

素晴らしい展望。槍の迫力がビンビン伝わって来る。北鎌沢も独標もバッチリ。何か凄く懐かしい。来年は湯俣から行きたい。未だ早いので蝶迄と考え直し出発。此処からは暢気な道。テクテク歩いて居ると常念岳。

スキー担いで登った時は30分位で登った様な気がしたが、流石に草臥れてヒ―ヒ―言い乍頂上着。頂上は人だらけ。ユックリ休み乍蝶に行くかを考える。コースタイムは4時間だけど3時間あれば悠々で着くだろうと思い出発。急な下りを駆け下りグングン進む。中々着かんな~と思い乍歩いて居ると何時の間にか蝶槍。

其処からヒュッテは直ぐ。小屋は大混雑。連休の北アルプスの凄さを実感。受付をして部屋に案内されるまで40分程待たされました。混んでいる割には寝る場所は広く、一畳の三分の二位有って快適に寝れました。

食事は全部で228人居て70人ずつ。私は210番で3回目でした。自炊で小屋泊の人も居たので240人位泊まってたんじゃあないかな。凄いね。

朝は3時頃から準備して出て行く人が居て、そんなに早く何処に行くんだろうと不思議に思い乍寝てました。


10/9 蝶ケ岳ヒュッテ(5:50)→大滝山(6:59)→大滝槍見台(8:34~40)
→徳本峠小屋(9:54~10:07)→霞沢岳(12:21)→
K1(12:41~13:00)→徳本峠小屋(14:38)
〈天候:晴れ〉
 5時半に電気が付いたので起きて準備。弁当を受け取り5時50分に出発。夥しい数の人が御来光を待っていた。私は構わず大滝山へ向かう。此方に行く人は私の前には居なかった。

 草が白く凍って居たり、池塘に氷が張って居たりの美しい景色を一人占めして進む。矢張り一人は気分が良い。大滝山の稜線に登ると槍、穂高が見え出す。富士山も。遠くは妙高、火打迄。最高だね。私だけの大パノラマ。

 日当たりの良い場所で弁当のお握りを食べる。大滝山はアッと云う間でした。大滝小屋には「熊に注意」と書いてあったけど鈴鳴らす位しか出来無いよね。大滝山からは明神見晴らし迄樹林帯。涼しいから良いけど夏は地獄だろうね。夏は通行禁止コースだな。きっと。

 大滝槍見台では1名の登山者が休憩中。「櫓に登るなって書いて有りますよね」「私登ったけど。凄く見晴らし良いですよ」。じゃあ登ろうと上に上がると確かに最高の展望。

 しかし後は又樹林帯。明神見晴らしで明神岳が綺麗に見えた位。樹林帯好きの私も流石に飽きた頃徳本峠小屋が見えて来た。此のコースでは会った人は10人。2人組が3組と単独が4人。小屋泊まりは単独の2名だけで後は全員テントと思われた。山ガールは零。静かな山道でした。感じは良かった。

 徳本峠小屋は混雑。テントも結構張って有りました。蝶のテン場も一杯だったし、天気が良いのが分かって居たからテントが多いのかな。小屋に泊まろうか思案。2時までに帰って来れれば降りれるなと思い出発。

 しかしジャンクションピークからが長い。ウンザリし乍テクテク歩く。どうも登りで無く横に移動するときは全くやる気が出ない。此れは2時は無理だなと思い乍歩く。

 漸くK1。確か見晴らしは良い。帝国ホテルなんぞも見えて居る。頂上に向かう。此方も見晴らしは良い。遂に此処まで来たか。K1に戻りユックリ食事。半ばウンザリモードで小屋迄。泊まれるか聞けば「OK」良かった。

 昨日と違って小さい小屋なので風情が有りましたね。其れに昔は皆此処を通って上高地に入った訳だから感慨が有りますよね。

2階が1室で20名。旧館に10名程か。一つ布団に2名でしたが、私の隣の人は布団が置いてあった処に寝ると言うので私一人で寝れたのでトテモ良かったです。

 此処の小屋は霞沢岳に行く人か下る人しか居ないので朝は5時頃迄静かでした。


10/10 徳本峠小屋(6:05)→島々(10:28)
〈天候:晴れ〉
 5時半に電気が付いたので起床。準備をし弁当を受け取り出発。私の前には夫婦2人組と岡山の10名位のパーティーだけ。力水の処で先頭に立つ。後は適当にユックリと。岩魚留小屋で弁当を食べる。陽が当たって気分が良い。綺麗なコースで歴史を感じさせる道でした。島々までで会った人は5人。静かな良いコースでした。しかし岩魚は1匹も見えなかった、相当釣り師が入っているんだろうな。

 蝶ケ岳からは歴史を感じながら静かな昔の山を巡ると云う感じの山旅が楽しめてトテモ良かったです。突然思い付いた割には大成功でした。