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三国峠から平標山周回

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個人山行報告

山域山名:谷川連峰・三国山、大源太山、平標山(新潟県)
期  日:2011年9月19日(月)
参 加 者:宮田(単独)

行動記録:三国トンネル峠登山口(7:00)→三国峠(7:25/7:30)→三国山(8:00/8:10)→
大源太山(9:25/9:40)→平標小屋(10:15/10:35)→平標山(11:10/11:40)→
元橋バス停(13:25)=<バス>=浅貝=<タクシー>=峠登山口
<天候:午前は越後側霧、上州側晴れ、午後霧>

 関越トンネルを抜けると、結構な雨が降っている。日本海から前線が南下中だが、昼過ぎまでは何とか天気はもつ予報だったのだが…。土樽から茂倉尾根を登って、茂倉岳、武能岳、蓬峠周回のつもりが一気にモチベーションは低下。とりあえず湯沢インターを出てどうしようか思案。群馬まで戻って低山でも登ろうか?このまま帰るか?決まらないまま国道17号を南下する。二居あたりから雨も止み曇天に。三国峠トンネル入り口の駐車場に車を止めて、山スキーの偵察で大源太山に登ることにする。

 いにしえの三国旧街道、ところどころに石畳も残って風情のある道だ。つづら折れの道はグングン高度を上げて、三国神社がある三国峠へ。石の鳥居の右手から三国山に向けて登る。これが何と尾瀬を凌ぐほどきれいな木製階段が急坂に永遠と続く。踏み荒らされたので仕方がないが、足は疲れるわ膝は痛いわとちょっとしんどい。いつのまにか雲海の上に出て、越後側から滝雲が上州側に流れ落ちていた。雲海は稲包山と同じ1600mほど、苗場山はしっかり顔を出している。三国山頂は稜線の登山道からから少し外れていたところにあり、なぜか幸福の鐘があった。

 縦走路に戻って、大源太山を目指す。うって変わって暗い樹林帯で展望がなく、道もぬかるんでいる。いい加減、嫌になった頃、明るい三角山に出た。大源太山の奥に、平標山から仙ノ倉山までが見える。大源太山頂もまた縦走路から外れていた。あいにく霧に包まれて展望はなし。暗くぬかるんだ道はもうご免と、平標山周回に決め縦走路を北上する。

 少し下ると展望は一気に開け、ここからやっと気持ちのよい稜線散歩の始まりだ。ダケカンバとブナ林で斜面の向きを選べば、いい斜面になりそうだ。また、平標山南面の笹穴沢の穏やかさと仙ノ倉山奥の荒々しいエビス大黒の頭がとても印象的だった。途中であった沢登り2パーティは笹穴沢遡行のよう。ネットを見たら、上越一の銘渓とあったが、沢自体も難しく、何よりハードな泳ぎがあったので自分には無理でしょう。

 平標山の家は2006年に立て替えたのでとてもきれいで、隣にも立派な避難小屋(有人時は素泊まり用になる)が建っていた。避難小屋にバス時刻表が張ってあったので、浅貝行きの時刻をチェックする。外では気さくな小屋のおばちゃんが登山者と話し込んでいた。わき水を引いた引水で美味しく、たっぷり補給して平標山を目指す。山スキーではたびたび登ったこの斜面だが、夏は20年振りくらい?で、こんな階段になっていたかなと。歩幅が規制されると、腿筋が辛い。

 平標山頂はすでに霧の中、風のない場所でコンロを点けてラーメンを食べる。下山は松手山経由を取る。不思議なことに尾根の北側に入るとしとしと雨が降っていて、尾根上から南側はまったく雨が降っていない。日本海側からの雨雲を運ぶ風向きのせいなのだろう。車の音が次第に大きくなり、元橋の国道17号へ出て平標山登山口バス停に向かう。13:34発クリスタル経由プリンス行きのバスに乗車。運転手にどこかでタクシーを拾えるか聞いたが、「今日は浅貝に来たのはこのバス乗車が初めてだから、分からない」との返事。登山口まで1時間弱だから歩けないこともないが、プリンスまで行けば空車があるかもと思っていたら、ちょうど浅貝民宿街に空車のタクシーが止まっていた。すぐの停留所で運賃170円払って下車して、無事にタクシーをつかまえられた。峠登山口まで1200円、途中からにわか雨の土砂降りになったのでタクシーに乗れてよかった。いったんは諦めたが、3連休最後の割にはほとんど人に会わず、静かな縦走が楽しめた。