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富士北麓・鬼ヶ岳ハイク

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山域山名:富士北麓・鬼ヶ岳(山梨県)
期  日:2011年10月23日(日)
参 加 者:CL宮田 SL浅見 福田(計3名)

行動記録:根羽910m(8:00)→雪頭ヶ岳(11:00)→鬼ヶ岳1738m(11:10/11:40)→
根羽(13:25)
<天候:霧のちくもり>

 土、日の檜枝岐合宿が雨で中止になったので、天候が回復傾向の日曜日にAZ&福の両氏と3人で、富士北麓の鬼ヶ岳に行ってきました。秋のお気楽ハイクのはずが…、ハイグレードハイキングになってしまいました。

 ふたつめの堰堤下で沢を渡り、整備された木の階段を登る。最初の荒れた涸れ沢・東入川を渡り(下山時に確認したら登山道はすぐに渡り直していた)、そのまま赤テープと赤布に沿って植林の道を進む。ん?登山にしてはちょっと細くない??かと思ったが、要所要所にしっかりテープと布があるのでそのまま登る。2万5千図にも載ってないし、昔のエアリアマップにも登山道はなかったので、こんな道もあるのでは?と3人で話しながらどんどん登っていく。沢登りしていると、これぐらいの道は普通では、という思いが間違いのはじまりでした。

 鹿やイノシシの獣道もたくさんあって、テープがなければ道を探すのは難しいくらいだ。途中に2mほどの嫌らしい岩場のトラバースがあって、念のためロープを張って通過。さらに登っていくと、チェーンソーが置いてあって、やっぱり作業道???。その先は沢に行き詰まる感じ…。GPSと高度計、地図を出して、位置確認する。霧で視界はないが、標高からして登山道はこの上に間違いない。でも、持っている昭文社のエアリアマップと山渓の分県登山ガイド(コピー)の登山道の位置が違うではないか????。

 もうこの尾根を登っていけば登山道に出るでしょう、と急な尾根を木につかまりながら100mほど登って1280mの平坦部へ。分県登山ガイドでは、この上の登山道が1360m付近で道が横切っているのだが、探しても見つからず…。ここまで休みなしだからとザックを下ろして休憩していたら、ハイカーの声がして、すぐ30m先を登っていった。あ〜、そこが登山道ね、と藪を漕ぐと、立派なハイキング道に合流した。

 あとはひたすら急な道を何も考えずに登るだけ。ところが、中腹より上はブナやモミジの自然林で、紅や黄色の黄葉がなかなかきれいであった。大展望とあった雪頭ヶ岳はあいにく霧で視界ゼロ。休まずに鬼ヶ岳を目指す。鎖場とハシゴを登れば大きな岩がある鬼ヶ岳山頂だった。西風が結構冷たいので雨具を羽織る。昼食を食べて出発しようと思ったら、先ほどの抜いたハイカーの夫婦が上がってきた。昨日、八ヶ岳のオーレン小屋に行こうと麓まで行ったが、強い雨だったので横浜の家に戻って、今日出直して来たとのこと。これまた、すごいね。道を間違えたと伝えたら、どこで?との返事。迷わなかったのだからそうでしょう。

 予定では、鬼ヶ岳山頂から鍵掛峠への周回ルートであったが、間違えたポイントを確認しないと、どうもおさまりが悪いので、登りのルートを下ることにする。標高を下げていくと、雲が切れて、やっときれいな富士山が姿を現す。素晴らしい。眼下には横に長い西湖が大きい。1360m合流地点を過ぎると、分県登山ガイドのトラバースが始まる。やっぱり山渓の勝ち?かと思ったが、隣の尾根までは移らずに、南東に向いた植林の斜面を下っていく。うーん、どちらも地図も合っていないのか??

 どんどん下ると、傾斜も緩くなって見覚えのある涸れ沢に出た。反対側の右岸に渡ると、登りでみた工事用現場に使う大きな赤→の看板が。あ〜、この→を踏み跡に沿って登ってしまったのだ。よく見ると、登山道脇に樹にも色あせたテープが巻いてあった。その10m上の赤テープを見つけて、25年以上も山を登っている3人とも、作業道に引き込まれてしまった…、、、という顛末でした。

 秩父で遭難の8割は道迷いとの認識はあったが、低山といえども、油断は禁物ですね。みなさんも前夜に計画する時もあるかもしれませんが、事前のルート調べと要所での地図読みは大事にしましょう(反省)。ま、真面目に歩いて、それなりに楽しんだハイキングでした。                              (宮田記)