熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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アカヤシオに染まる両神山


山域山名:両神山
期  日:2011年5月15日
天候:晴れ
参加者:駒崎、新井浩

行動記録
江南(4:30)⇒ 尾の内渓谷(54.4q)(5:52/6:15) → 山の神(6:44)→ 油滝(8:08)→ シメハリバ(8:43)→ キンササゲ(9:42/10:07)→ 龍頭神社奥社(10:32)→ 西岳1613m(11:10/12:21)→ 行蔵峠(12:31)→ 八丁峠(13:21)→ 大岩(14:16)→ 坂本バス停(15:44)→ 尾の内渓谷(16:27/16:44)⇒ 江南(18:12) 

 クモイコザクラを見に両神山を尾の内沢道で登って来ました。地図には載って無い道で、昔は両神山への中心的な登山道だったらしいです。3年振りに登ってみたのですが、踏み跡は割とはっきりしており、赤テープもあり、数か所見失い道迷いもしましたが、冷静に判断すれば問題ありません。ピストンで計画してましたが、稜線のアカヤシオがきれいなのと、尾の内沢道を下りで使用するのは危険と考えて、八丁峠〜坂本へ下るルートを採りました。

 尾の内渓谷の駐車場には、先行者1台がありました。この尾の内沢道を登っているのだろうか、釣り師か。支度と準備運動をして、登山届を出すところが無いので車のダッシュボードに置いて出発。直ぐにつり橋で下にはきれいな滝が見えます。遊歩道と言うだけあってきれいなつり橋ですが、間もなく普通の登山道に変わります。新緑に朝日があたって明るい道が続きます。何度かの朽ちた桟道、壊れた丸木橋を渡渉で尾の内沢を行ったり来たり。途中で二人の釣り師を見ました。山の神を過ぎても同じように沢沿いのザレた落ち葉の積もった斜面を登ります。尾の内沢は大きな岩がゴロゴロ。よって小さな滝がいっぱいあり、眺めを楽しみながら登れます。途中鎖場は2か所ほど。登山道が崩れたところは数か所有り、腕力で木の根につかまり体を引き上げるなど、難路に相当。2時間ほどで油滝。名前の由来か、音もなく滑り落ちる一筋の滝です。ここでちょっと休憩。上を見ると新緑の中、ミツバツツジやシャクナゲが咲いているのが見えます。

 ここからザレた斜面を赤テープを探しながらジグザグに登るとやがて地獄穴と呼ばれる岩が口をあけているところ。このあたりは標高1,100m付近で、新緑に満開のミツバツツジのピンクが映えます。やがて、シメハリバと呼ばれる、両神山の尖峰群が見上げられるところで、両神山の東岳、大キギが鋭くそびえ立っています。ここからは、トラバース気味に斜面を歩きますが、下を見ると吸いこまれそうな谷で、足場が悪いので慎重に進みます。やや高度を上げつつ小さな沢を横切り尾根を登ると、風穴のルンゼ。ここはキンササゲと呼ばれているところ。ここに有るんです、クモイコザクラが。目を凝らして探しますが・・・あった〜。でもまだつぼみ。倒木を頼りに降りてみますが、どれもまだつぼみです。ちょっと早かったか。岩壁にへばりついた小さな小さなクモイコザクラ。咲いているころまた来るからね。後ろ髪をひかれつつ先に進みます。鎖を頼りに急斜面をトラバース、そして延々と続く長い鎖場。泥に苔がへばりついた急斜面を鎖と木の根を使いよじ登ります。上部から人の声が聞こえてくると、直ぐに龍頭神社奥社。ここは、両神山の縦走路の核心部で、東岳と西岳の中間部。いままで人に会わなかったので、数人の登山者でもにぎやかな感じがします。アカヤシオが満開で、あちこちにピンクのかわいい花が咲き誇っており、両神山の尖峰がピンクに染まっているようです。西岳まで行きお昼にすることに。鎖場では、すれ違う人も多く時間が掛りますが、待っている時間でピンクに染まった両神山を堪能しました。西岳では、あまりにも天気が良くて日向ぼっこでのんびりし過ぎてしまいました。ここで、下りのルートを再確認。尾の内沢道は下りでは危険と判断して、八丁峠を経由して坂本まで降りることに。八丁峠までは、ピンクのアカヤシオと鎖場で両神山を体で感じることが出来ました。八丁峠から坂本までは、落ち葉の単調な下り、河原では一部分かり難いところもありますが、順調に下り、国道299からは黙々と歩き、無事尾の内渓谷の駐車場へ付きました。