熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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白馬岳周遊

個人山行記録

山域山名:北アルプス:北又谷〜朝日、雪倉、白馬〜祖母谷
期  日:2011年8月6日(土)〜7日(日)
参 加 者:新井久夫(単独)

行動記録:
8月6日:小川温泉元湯(5:00)=北又小屋(5:25〜50)
→イブリ山(8:09)→朝日小屋(9:15〜30)→朝日岳(10:06)
→分岐(10:40)→雪倉岳(12:46〜51)→白馬岳(15:03)
→村営頂上宿舎(15:20)
〈天候:晴れ後霧雨、雨、雷〉

 朝5時に予約して置いたタクシーが4時45分頃来た。早い。焦って準備していると一名の登山者が。「相乗りよいですか?」当然「良いですよ」金沢から来たとの事。人の居ない山が好きらしく「易老渡から光岳行って」とか「黒菱(?、多分黒法師の事だと思う)が」とか言ってたので「此の間中ノ尾根山から合地経由でリンチョウで魚釣りして来た」と言ったら魂消てました。

 登山者は私等2名のみ。今日から蓮華温泉の林道が開いたのでコッチから登る人は居ないか。此の人が来て良かったのは9300円のタクシー代が半額になって、しかも朝日町から一人1000円の補助が出るので3650円で行けた事でした。4人で来れば一人1350円ですよ。安い。

 途中土砂崩れの処を車を降りて歩かされて、アッと云う間に北又小屋到着。準備をして出発。快晴。北アルプスの登山道の立派な事。高速道路だね。

 7時に五合目着。水場を視察したりして(水は冷たくてトテモ美味しかった)20分程休む。栂海新道方面、多分犬ケ岳辺りが見えて気分良し。

 しかし9合目辺りから曇って来て霧雨。全く展望の無い内イブリ山到着。休んでいても仕方無いので先を急ぐ。夕日ケ原は良かった。花が咲き乱れて、霧雨でシットリした感じ。誰も居ないし。凄く好い感じ。

 テクテク歩いて居ると朝日小屋着。9時15分。此の時間ではテント張って泊まる訳にも行かず、お握り食べ乍考える。@黒岩山から中俣新道。中俣小屋泊。しかし明日晴れるのに林道歩いて小滝に行くのは芸が無い。A栂海山荘迄行って泊まる。だけど明日天気が良いのに親不知迄行っても面白く無い。Bイッソ白馬迄行って祖母谷を降りる。此れが最高だね。

 小屋の人が出て来て「どちらから?」「北又小屋から」「何処に行くの?」「白馬まで」「えっ。!」「5時間位で行くんじゃない」「普通の人は7,8時間掛るよ」変な小父さんと云う感じで見られてました。

水平道分岐で「蟹じゃあるまいし横に行けるか」と思い朝日岳へ。雨も止んで来て遣る気満々。水平道分岐迄一気に降りて雪倉目指す。

 此処までは登山者に一人も会わなかったのに、此処からは流石にメインルート。大勢の登山者と擦れ違いました。皆さん白馬の小屋から。

 ツバメ岩を過ぎて雪倉の登りに掛る。此処からがキツカッタ。雨は段々強くなるし、風も出て来て、遂にカッパを着る羽目に。ゲロゲロになり乍雪倉頂上へ。此処も全く展望無し。避難小屋で休もうと急ぎ下る。此の辺りのお花畑は最高だね。去年は快晴でトテモ良かったが、今年は雨に濡れた花が実に風情が有る。

雨が強くなって来たので此処に泊まっちゃおうかとも思ったが、明日帰れ無いと考え直し白馬へ。小屋の中には1名シュラフに包まって寝てました。

 針ケ岳をトラヴァースし針ノ鞍部へ。もう此の頃は全身ずぶ濡れ。靴もグチョグチョ。雪が有る時の方が楽だね。2504mのピークを登り(此処で雪倉の避難小屋に行く3人の登山者に会う)三国境目指す。

 雷は鳴って来るし、バテバテにはなるし、何も考えずに黙々とペタペタと歩く。途中2名の若者を抜き、方法の体で頂上着。雨で写真も撮らず下る。

 此処まで来ると凄い人。雨なので白馬山荘に泊まろうかと思ったけど、余りの人の多さに気押され、テントを張るべく村営小屋へ。

 小屋に着く頃には雨も止んで「ラッキー」。しかしテン場は一杯。一番奥の素敵にナイスな処が有ったので、其処に決定。イヤ〜今日も歩きました。テント持つとザックは重いね〜。展望は無かったが綺麗なお花畑を充分堪能出来て良かった。

 生ビール2杯(1杯800円)飲んでワンカップとワイン買ってテントで食事して就寝。明日晴れる事を祈って。



8月7日:テン場(5:38)→清水岳(7:00)→不帰岳避難小屋(8:25)
→林道(11:17)→欅平(12:05)
〈天候:晴れ〉

 隣のテントの人達が3時頃起床。ガヤガヤして4時頃出発して行った。4時20分頃起床。テント畳んで出発。30分ほど予定より遅れる。

 今日は快晴。旭岳山腹をトラヴァース。今年滑った清水谷が良く見える。夏見てもきれいな谷だ。箱庭みたい。何時まで経っても清水岳が近ずかない。トロッコ電車に乗れないと帰れないので一寸焦る。スピードアップ。

 小旭岳手前で前方に10名程のパーティーが食事中。高年者ばかり。挨拶して先を急ぐ。清水平の辺りは本当に美しい。旭から清水岳の間の祖母谷側は綺麗だが此処が一番。剣、立山を眺め乍歩くには最高のロケイション。もっとユックリ、ジックリ歩きたかった。

清水岳に7時に着いたので一安心。朝露でグチョグチョ。此処までも下草は全く刈って無い。此の先も刈って無さそうなので合羽のズボンを穿く。

此処から避難小屋上迄も良かった。剣から毛勝山迄をバックにした池塘とお花畑が素晴らしかった。桃源郷に遊ぶと云う雰囲気。今回はお花畑の素晴らしい処ばかりを歩いた様な気がする。初日は霧雨のお花畑。本日は快晴の下のお花畑。

しかし避難小屋からは樹林帯の中。展望も無くトラヴァース気味に下るだけ。段々暑くなるし、スピードアップも出来ず、もうウンザリ。散々ウンザリした後で漸く林道着。此れでチャンと帰れます。名剣温泉辺り迄来ると人、人、人。汚い格好は私だけ。

欅平の駅に着いてチャット着替えて切符を買うと、満員で一本後の電車にされてしまいました。休んでいると自然観察保護員(?)の小父さん達が寄って来て「何処からきた?」とか「昨日あそこで70m滑落して亡くなった」とか「下の廊下は雪渓の状態が悪くて十字峡迄しか行けない。今年は10月にならないと駄目なんじゃないか」とか色々教えて呉れて参考になりました。電車の時間迄暇も潰せたし、良かったです。

此のコースは一寸ハードな感じはしますが、見どころは沢山有るし、景色は良いしで凄く好いコースだと思います。人も一部を除けば少ないし。人が沢山入る処は景色が乾いて居るような気がします。

今回は途中で計画を変更したりして誠に申し訳有りませんでした。以前より色々なパターンを考えて居たので上手く行った様な気がします。次回からはもっと計画を詰めて考え様と思ってます。