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大日岳集中登山

Aグループ 大日岳直行ルート
Bグループ 立山周回ルート

Cグループ 剱周回ルート

アルバム
AグループBグループCグループ
Aグループ 大日岳直行ルート

山  域:奥大日岳・大日岳
期  日:2012年8月24日(金)〜26日(日)
参 加 者:CL木村、SL福田、並木、逸見、高橋武、栃原、新井弘、林

行動記録:
24日(金)市役所駐車場(21:30)→扇沢駐車場(1:00)

25日(土)扇沢駐車場(5:00)→トロリーバス停(7:30)→室堂着(9:08)
室堂出発(9:28)→大日乗越(11:00)→奥大日岳(13:26)→ 七福園(15:38)
中大日岳(16:00)→大日小屋(16:15)

26日(日)起床(4:50)→大日小屋出発(6:20)→大日岳(6:38/6:58)→大日小屋(7:15)
→大日平山荘(10:20)→猿ケ馬場(12:05)→登山口(13:35)→称名滝(13:45)       →バス停(15:00)→立山駅(15:20)→グランドサンピア立山 (15:30)→市役所駐車場(22:30)


24日(金)

21:30市役所駐車場に集合して出発。木村車、福田車の2台に分かれ、関越道→上信越道へ。渋滞はほとんどなく、一度湯の丸インターで休憩。長野ICで降り、暗い山道を進んでいって、1時過ぎに扇沢駐車場着。既に駐車場は埋め尽くされ始めていたが、ちょうど2張り分のスペースが見つかり、テント設営。都会では見る事が出来ないような満天の星を眺めながら、1時40分頃就寝。



24日(土)

5時頃起床。朝の冷え込みを感じながら、自然と目が覚めた。

既に駐車場待ちの車の列が出来始めてきたので、早々にテントを撤収。

駐車場の空きがほとんどなかった事から、絶妙なタイミングで着けてよかったと思う。

車を回送サービスに預け、扇沢駅へ。既に切符待ちの列が出来始めていた。

7:30に出発。一番隊と楽しみに思っていたが、残念ながら2番目になってしまった。

トロリーバス、ケーブルカーを乗り継いで、9:00室堂着。途中黒部ダムを見学し、名物(?)ダム放水の模様も見学出来た。ダイナミックな様相に思わず感動してしまった。

室堂平に着いてから記念撮影等を楽しんだ後、9:28室堂出発。30分置きに小休憩を挟みながら、のんびりと登っていく。途中C隊に追いつかれ、流石の登山スピードに感心させられる。いつかあのペースについていきたいものと感じる。

予定コースタイムよりも若干遅れ気味であった為に、12時過ぎに昼休憩を短い時間で済ます事に。出発時は快晴だったのが、急に雲が多くなり、しばらくして小振りの雨が降り始めてきた。幸い本降りにならなかったので、皆雨具に着替える事なく、13:26奥大日岳山頂登頂。再度C隊と合流し、記念撮影。先を行くC隊を見送りながら、私たちは変わらずのマイペースでゆっくり進んでいく。

七福園→中大日岳を経由し、予定よりかなり遅れてしまったが16:15大日小屋着。

先を行っていたB隊、C隊とも合流し、皆で登頂の乾杯。格別のビールが疲れた体に染みわたってくる。最高に美味しいビールでした。

夕食後、沈む夕日を剱岳と共に眺めながら、大日岳に向かってナイトハイクへ。大日岳山頂で日没を眺め、その日は皆早々と就寝する。


26日(日)

5:00前に起床。生憎の曇り空の中、気長に待つ事20分後、雲が一瞬引きご来光を見る事ができた。朝食を済ませ、荷物を山小屋に預け、6:20昨晩登った大日岳を再度往復する。荷物を取りに山小屋に戻り、7:30山小屋を出発する。

登山道を下がっていき、10:20大日平山荘着。しばらくは平坦な湿原地帯が続き、「このままこの調子かな」と思った矢先、急に足場が悪い下山道が続き始めてきた。前日の疲れもきてか、ペースが落ち気味になりつつも、ゆっくり休みを入れつつ13:35登山口着。称名滝を見学したあと、ギリギリ立山駅行きのバスに間に合う事ができ、車を回送してもらった立山駅へ。

2日分の汗を流したあと、のんびりと北陸道→上信越→関越道とロングドライブを経て、予定時刻より2時間位遅れて市役所着。


【総括】
自身にとっては初の団体での1泊登山、加えて初の立山とあって前日よりワクワクしていた。コース的にも、立山の峰々をゆっくり眺めながら、また女性陣の草花レクチャーも織り交ぜながら歩いて行けるペースだった為、とても楽しく立山を満喫できました。次回は剱岳を目指して見たいと思います。  (林 記)



Bグループ 立山周回ルート

山域山名:北アルプス・大日岳(富山県)
期日:20012年8月23日(木)〜26日(日)
参加者:L大嶋 白根、掘、滝沢、黒沢、豊島、石川(7人)

行動記録: 
8/23(木)
行程:大嶋方(18:00)=滝沢方(18:30)=甘楽PA、夕食(19:14/45)=立山アルペン村到着(23:43)、テント泊


 夕方6時に大嶋さん方を出発、関越自動車道甘楽PAで石川さんたちと合流、ここで夕食をとりました。その後ひたすら走り続け、夜半近く立山市街の手前、立山アルペン村に到着しました。ここの広い駐車場の隅にテントを張って、野営しました。テントからのぞくと満天の星が輝いていました。

8/24(金)
テント撤収・出発(6:00)=立山駅からケーブルカー乗車(7:10)=バスに乗り換え=室堂(2432m)(8:10/8:30)→小休止(9:05)→一の越小屋(2750m)(9:30/40)→雄山山頂(2991m)(11:00/12:50)、昼食→大汝山(3015m)(12:15/12:30)→別山の手前(2820m)で左折れ(13:15)、大走りを下る→雷鳥沢ヒュッテ(2300m)(15:15)、宿泊

 朝起きて初めて昨夜どんなところに寝たのかが判明しました。夜中にくさいなと思っていたら動物園風の馬小屋が近くにありました。テントを撤収してから、敷地内のコンビニで朝食・行動食を買って、ベンチで朝食。

 立山駅前の駐車場に車を駐車して、立山駅からケーブルカー、バスをのり着いて室堂に向かいます。室堂まで片道2360円。

 室堂のターミナルで休息してから、一の越をめざします。一の越で休息してから雄山をめざします。雄山には夏休みで小学生のグループも登っているなど、大変に混んでいました。雄山山頂で昼食休憩。槍も剱も望めます。御前谷カールをのぞき込むと、雪がだいぶ残っていて、近くの草の間で雷鳥の親子が餌をついばんでいました。

 今年この御前谷の雪渓、内藏助カールの雪渓、三ノ窓雪渓で「氷河」があることが報道されました。これらの万年雪は厚さ数十mで年に数十cm動いているそうです。日本初の「氷河」の発見です。なるほどこの雪渓か、と眺めましたが動くはずはありません。

 その後御前小屋方面をめざしましたが、道中長いために別山手前の分岐(2820m)で左に折れて、大走りを下りました。冬場宮田さんたちが山崎カールをめざしてよく登ってくる辺りです。夏は花も多くて飽きないコースです。称名川を渡るとすぐテン場で、ここにテント泊する石川さんとお別れします。我々が少し登った雷鳥沢ヒュッテに到着したのが15時15分でした。

 この小屋の良いところは、温泉があることです。さっそく手ぬぐいを下げて湯船に入って汗を流しました。出た後は生ビールを買って玄関先のベンチで乾杯。テン場の登山者も温泉に入りに来てビールを飲んで休んでいます。玄関先を少し下りると今日歩いた雄山方面が見渡せます。周囲の山を眺めながら夕食までのんびり過ごしました。

 出会った植物 
 タテヤマリンドウ、トウヤクリンドウ、イワオトギリ、ウサギギク、ヨツバシオガマ
 ヤマハハコ、タテヤマキンバイ、ウラジロタデ、ミヤマコゴメグサ、イワツメクサ
 タテヤマアザミ



8/25(土)
 雷鳥沢ヒュッテ出発(6:50)→稜線(2380m)(7:35)→小休止(8:50/9:00)→奥大日岳(2605m)(9:50/10:07)→七福園(2470m)昼食(12:00/12:35)→大日小屋(2420m)到着(13:00)、大日岳(2501m)に出発(15:25)、小屋に帰還(16:00)、夜も大日岳往復

 今日の目的地は大日岳です。雷鳥沢ヒュッテを出てテン場で石川さんと合流、称名川を渡って稜線に出ました。ここからは長い尾根道をたどります。出発から3時間で奥大日岳、さらに3時間で大日小屋に到着しました。後半は早月小屋から長距離を踏破してくるCチームに追いつかれるのではないか、早く追いつかれるのはカッコ悪いね、と言いながらそれでも花を眺めながら楽しく歩きました。

 小屋到着1時間後、C隊到着。その後我々チームは大日岳を往復してきました。小屋に帰着直後、A隊が到着。集中登山の全員がそろいました。小屋の前のベンチで剱岳を見ながらお茶を沸かして談笑。夕日に染まった剱を登山者全員が堪能しました。

 夕食後宮田さんの提案で、ヘッドランプを点けてもう一度大日岳山頂へ。山頂からは富山の夜景と漁り火、遠く白馬山荘の灯り、その下に早月小屋の灯りがよく見えました。

 大日小屋は遠い山道の果てにある小屋ですが、小屋前のベンチで談笑している宿泊者をよく見ると若者と山ガールが多いことに気付きます。しかし山ガールが増えたのは良いけれども、小屋の設備が悪すぎる。寝床の棚はかつて村越先生が言っていた「奴隷船なみ」、トイレは真っ暗で水が出ない、それどころか満足に顔も洗えないのだ。若者よ、都会で快適に過ごしているガールたちを山に誘えるか。登山を真に国民的スポーツにしようとするなら、国・自治体が財政的な補助をしなければ、これは改善できないのではないか。奴隷船で横になったものの目がさえてしまった。

出会った植物ダイモンジソウ
 カライトソウ、クルマユリ、チングルマ、エゾシオガマ、クロマメノキ、イワカガミ
 ベニバナイチゴ、エゾシモツケソウ、タテヤマウツボグサ、ハクサンフウロ
 タカネヨモギ、ミヤマリンドウ


8/26(日)
 大日小屋(2420m)(6:30)→小休止(7:20/30)→大日平小屋(1750m)(9:00/9:10)→牛の首(1500m)(10:00/10:10)→登山口(1050m)(11:35)、称名ノ滝見学、昼食=13:10路線バス=立山駅前駐車場=熊谷

 他の隊は出発前に一度大日岳山頂をめざしましたが、我々はまっすぐ下山しました。はじめから急な下りです。出発から約1時間後、7時40分、2100mの辺りでKさんが前のめりに転落。ちょうど宮田さんたちが追いついてきた時で、宮田さんが沢側に下りて助け起こしてくれました。幸いけがはなく、本当に良かった。足が疲れてきているから、気をつけないと危ない。

 大日平小屋付近は高層湿原で平坦な木道ですが、牛の首(1500m)から下がまたものすごい急下り。称名滝の登山口に着いた時にはホッとしました。

 みんな荷物をデポして滝を見学、バス停の近くのレストランで昼食にお蕎麦を食べました。

 実は滝沢は25日朝から食欲不振、軽い吐き気がして気分が悪かったのですが、下山してしばらくしたら、食欲が戻ってきました。25日夕方は大阪のおばちゃんから、これが効くのよとカッコン湯をもらって飲みましたが、効いたとも思えない。下山して考えてみると、高度障害であったようです。2400mでは高度障害はないとは言い切れません。思い返せば昨年の唐松・五龍の時にも気分が悪かったのです。これから2000mを超える場合には、行動食など食事の内容を再考する必要があると感じました。 (滝澤記)

 出会った植物
 ゴゼンタチバナ(実)、カニコウモリ、ソバナ、ミヤマホツツジ、ツルリンドウ
 ミヤマママコナ、クロバナノヒキオコシ  (植物名は掘初子さん)




Cグループ 剱周回ルート

山  域:剱岳・奥大日岳・大日岳
期  日:2012年8月23日(木)〜26日(日)
参 加 者:CL宮田、 駒崎、相澤
行動記録:23日(木)駒崎邸(20:30)→ローソン駐車場(滑川インター付近)24:00(泊)
     24日(金)ローソン駐車場(5:15)→馬場島(5:40)→登山口(6;30)
       →標高1200m(7:35)→標高1600m(8:45)→三角点(9:20)
       →標高2000m(9:35)→早月小屋(10:10)
     25日(土)早月小屋(4:00)→剱岳頂上(6:40/7:10)→前剱(8:15)
       →剣山荘→剱御前小屋(10:45)→奥大日岳(13:05)→ 大日小屋(15:00)
     26日(日)大日小屋(6:15)→大日岳(6:30/6:45)→大日小屋(7:00)
       →大日平山荘(8:40)→猿ケ馬場(9:45)→登山口(10:20)→称名滝(10:35)
       →バス停(11:40)→立山駅(11:55/12:35)→寺田駅(13:25)→上市駅(13:50)
       →馬場島(14:40)→駒崎邸(21::10)

 23日(木)
 20:00駒崎邸に集合して出発の予定であったが、私(相澤)が道に迷い、30分遅れの20時30分に駒崎邸を出発する。上信越道、北陸道とも、高速道路は順調に流れる。滑川インターを降り、近くのコンビニエンスストアーローソンに24:00に到着する。この駐車場にテントを張り、トラック車の騒音に悩ませられながら一夜を過ごす。

 24日
 5:15、馬場島に向けて車を走らせる。5:40に馬場島に到着。登山支度を整え登山口に向かう。登山入口近くに「試練と憧れ」と刻まれた石碑あり、記念撮影。このコースに相応し言葉かなと思うと、少し緊張した心持で6:30、剱岳へ向けて一歩を踏み出す。登山道ははじめから傾斜が厳しい。鬱蒼とした樹林帯の中を黙々とひたすらのぼっていく。急な登りが続くため、息遣い荒くなる。前を歩く2人のスピードにはついて行けず、1時間毎の休憩の所で待ってもらう。やがて展望が開け、猫又山が見え、さらに進むと奥大日岳の姿を現してきた。このころになると体も慣れ、所々平坦な道もあり、息を整えることができるようになる。自分の歩くペースを維持し、ひたすら登る。やがて前方が開け早月小屋に10;10到着する。

 25日(土)
 早朝4:00に早月小屋を出る。体調も上々。今日は剱岳を超え、奥大日・大日岳へ向かう長丁場の正念場である。「試練と憧れ」が頭に過る。まだ暗い中をヘッドランプと手持ちのランプを頼りに登る。昨日と同様に急登が続く。薄ら夜が明けるころになると、登山道は岩場に入ってきた。ロープが取り付けてあり、これを補助に登る。2600m点を超えると急な岩場となってくる。やがて鎖場となってくる。このあたりが、獅子頭、カニのハサミであろう。長い鎖場を過ぎると、別山尾根の分岐へ。やがて祠が見え剱岳頂上に6:40辿り着く。頂上は多くの登山者で埋まり、嬉々と会話もはずんでいる様子。天候にも恵まれ展望が開け、周辺の山々を楽しめる。眺望は素晴らし。7:00頂上を出発する。今度は岩場を下る。まずはカニのヨコバイといわれる個所だ。足場を探し、慎重におりる。後は鎖を頼りに進むと、梯子が現れる。この梯子を下り、やがて平蔵のコルに辿りつく。ここを通過すと、急な岩場を登り、降りの難所が続く。鎖を頼りに慎重に進む。さらに前剱・一服剱を超え、剣山荘へ辿りつく。ここで、一服し、冷たいコカ・コーラを飲み干す。

さらに、剱御前を超え、剱御前小屋へ。山場も終わり、ここでホット一息。奥大日岳に向かい始めると、一面チンクルマのお花畑にぶつかる背後には剱岳が素晴らしくシャッターを押す。緩やかな尾根道であるが、緊張がほどけてくると、疲れを感じ、少し足が重くなる。この尾根道を歩き続けているとAグループに出会った。先を行き再度、奥大日岳の頂上で落ち合い記念撮影。このころ空模様があやしくなる。出発するころは天気も良くなる。剱岳をはじめ周辺の山々を眺めながら歩く。穏やかな尾根道を登り降りしているうちに15:10大日小屋に到着。この夜、富山湾の夜景を眺めに、大日岳に登るが、天候が思わしくなく、残念ながら夜景を眺めることはできなかった。

 26日(日)
 6:15荷物を山小屋に置き、大日岳を往復する。7:00山小屋を出発する。登山道をグングン下がっていくと大日平へ、天候も晴れわたり,清々しい心持で湿原地帯を歩く。この湿原地帯が終わると、又急な下山道が続き、膝にこたえる。ストックを使い、注意しながら降りる。やがて登山道入口に10:20到着する。称名滝を見学する。落差は350m?日本一であるらしい。山峡から落ちる様は迫力がある。帰りは富山地方電鉄で立山駅から寺田を経由して上市駅へ、ここでタクシーに乗り換え馬場島に着く。マイカーに乗り込み、途中で入浴し汗を流す。滑川インターから高速道路に入る。途中渋滞に巻き込まれ、9:10分に駒崎邸に無事到着。お疲れ様。