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花山行 早池峰山、岩手山

アルバム (早池峰山 岩手山) 


山域山名:早池峰山、岩手山(岩手県)
期  日:2012年6月16日(土)〜17日(日)
参 加 者:駒崎、新井浩

行動記録:
6/15(金) 熊谷(20:00)⇒早池峰 岳駐車場(2:00)
6/16(土) 岳駐車場シャトルバス(5:30)⇒小田越(5:55/6:05)→早池峰山(9:45/10:30)→河原の坊(12:55)シャトルバス(13:15)⇒岳駐車場(13:35)⇒岩手山登山口へ移動

<天候:曇り/雨>

 東北への花山行遠征。まだ見ぬヒメコザクラを求めて早池峰山とシラネアオイの岩手山へ出かけてきました。

初日は、早池峰山。有名なのはハヤチネウスユキソウですがまだ早そうなので、ヒメコザクラが咲いていればとの思いでシャトルバスを降りて、小田越登山口を登り始めました。ガスっているが、山頂付近は見通しが利くと小田越山荘のひとの話に一安心。歩きだしてすぐにオサバグサが咲いており、幸先のいいスタートです。1時間ほどで森林限界を超えて視界が開けてきました。頭上には広がる大地に岩峰の早池峰山がそびえています。足元には、ミヤマアズマギクの淡い紫、黄色のミヤマキンバイ、赤いミヤマシオガマ、かわいいチングルマなど、お花畑が広がっています。気の早いハヤチネウスユキソウも咲き始めていました。さらに登ると、チシマアマナがこれでもかと咲き乱れています。アマナがこんなに群生するとは思いもよりませんでした。

岩の間をのぞいていると咲いていました、早池峰特産のヒメコザクラ。念願だったほんとに小さなヒメコザクラ。ひと株見つかると、あちこちに見つかります。思っていたよりも咲いているので、時間がたつのを忘れて眺めていました。登るにつれてヒメコザクラの株も多くみられました。辺り一面白いジュータンのようにイワウメが咲いています。ところどころにチングルマの群生。高山植物の宝庫と言われるのも納得です。この岩と花の山岳風景は下界では味わえない最高の眺めです。花を見ながら登っているとやがて山頂の避難小屋。山頂で記念撮影をしてから、避難小屋の中で、自然保護監視員の方と花談義で楽しい時を過ごしました。天候があまり優れないので、予定ルートを変更して河原の坊へ下りることに。このルートも花盛りで、小屋で聞いたナンブイヌナズナ(北海道と早池峰のみに生育)に道草を食いつつバス停まで下りてきました。  (新井浩 記)



6/17(日) 馬返630m(7:10)→3合目(8:40)→8合目避難小屋(10:45)→岩手山2038.1m(11:45)→8合目避難小屋(12:12/12:30)→馬返(14:30)
<天候:曇り/雨>
 馬返し登山口には広い駐車場やきれいなトイレ、鬼又清水あふれるキャンプ場があります。今日も山は雲の中のようです。天気は期待できそうにないので雨具をしっかりつけて行きます。出発時の霧雨は小雨になったりガスったりの状態が続きました。

樹林の中を出発して二合目の赤茶色の火山礫斜面で下山者に会う、高校生のグループはにぎやかです。上の小屋に泊まって下りてきたところで、小屋は毛布もあり混んでいなかったとのこと。再び樹林に入り2.5合目に来ると新道と旧道に分かれます。新道にシラネアオイが多いので新道を進みます。3合目あたりからシラネアオイが表れます。数はしだいに増していき途切れることなく、白いシラネアオイに会ったり、サンカヨウの群落が混ざったりしながら七合目までずーと続きます。シラネアオイの中に登山道が作られているようです。

 七合目からはハイマツ帯になり、道はゆるやかになるが風は強くなる。八合目の避難小屋は直ぐに着く、大きな小屋で立派です。のぞくと3人休憩中、休まず進みます。

 山頂に向かって15分のところが不動平、今年の地図に避難小屋とあるが見当りません。風は強まり霧雨があたります。無理そうだったら戻ることも考え砂礫の道を登る。外輪山まで来るとガスが切れ火口に下るようにロープが見え、風はなくなる。再び外輪稜線に登ると風は強くなるがほどなく薬師岳に到達。何も見えないので直ぐに下りる。お鉢めぐりをする予定でしたが風が左右から吹き付け、視界なし状態では分かっている道が安心なので来た道を一気に下る。 

 小屋(中はにぎやか)で小休止し、旧道で下山する。旧道はざれた赤茶色の火山道で晴れていたら視界はよさそうです。行きでは見られなかったハクサンチドリ、エゾツツジ、ムシトリスミレの群落に出会え、旧道もなかなか良かったです。下山すると晴れてました。

 雨に降られましたが花の良い時期に来れてよかったです。またルートを変えてぜひ登りたい山です。  (駒崎 記)