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秋の中芝新道から一ノ倉岳、谷川岳周回

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山域山名:上越国境・一ノ倉岳、谷川岳(群馬県)
期  日:2012年10月16日(火)
参 加 者:L宮田、福田(計2名)

行動記録:北本(4:50)=谷川岳LW駐車場750m(7:00/7:20)→一ノ倉沢出合(8:05)→
 芝倉沢出合1000m(8:50/9:00)→堅炭岩1600m(10:15/10:30)→
 一ノ倉岳1974m(11:15/11:55)→谷川岳オキノ耳1977m(12:35/12:50)→
 トマノ耳1963m→西黒尾根ラクダの背1516m(13:50/14:00)〜谷川岳LW駐車場(15:10)
<天候:快晴>

 今日は移動性高気圧のど真ん中、快晴の朝はずいぶんと冷え込んだ。林道からマチガ沢、一ノ倉沢の紅葉に彩られた大岩壁を見上げる。車道が終わると、旧清水街道の面影を残す道となった。屏風のような幽ノ沢を越えて芝倉沢を目指す。

 芝倉沢横断する堰堤の手前が中芝新道の入口。石のかかれた赤いペンキは土合と書かれている。右岸から左岸へ渡渉して黄色い◎を目印に登る。水線沿いの道は浮き石が多く、斜面が崩落した場所では岩をよじ登る。秋とあって水量も少なく、飛び石で再び右岸へ。一般登山道ではあまりないような急斜面を、ほぼ直登に登っていく。要所では鎖があるが、足掛かりが乏しい岩場も多く、蛇紋岩は滑りやすいので慎重に登る。振り返ると、芝倉沢左岸の大岩壁がそそり立っている。その下にはV字谷の芝倉沢が見える。屈曲している当たりがノドだろう。春の芝倉沢は山スキーに素晴らしいラインを提供してくれる。

 グングンと高度を上げると尖った堅炭岩が見えてきた。岩の上は意外と広く休憩を取る。ちょうど紅葉もこの当たりが盛りだ。下を見ると足がすくむような高度感、雪崩に磨き上げれた幽ノ沢の岩壁だ。谷川岳東尾根も急角度で稜線に突き上げている。ここから顕著になった堅炭尾根上を登る。両側はスパッと切れていてまだまだ緊張は抜けない。森林限界を抜けると上越国境特有の笹尾根になった。芝倉沢対岸に聳える武能岳はミニマッターホルンのようだ。最後の急登を登り切ると、見慣れた一ノ倉岳山頂に出た。

 山頂で写真を撮り、展望のよいポイントまで少し下って昼食休憩。正面には双耳峰の谷川岳、その奥にはオジカ沢の頭、万太郎、仙ノ倉に続く主稜線が見える。苗場の左奥には白馬岳、秩父連山の左には富士山と素晴らしい大展望を満喫する。平日というのにひっきりなしに登山者が行き交う。堅炭尾根の静寂が嘘のようだ。すれ違うや追い抜くのもひと苦労。オキノ耳とトマノ耳は人ひとヒト。いくら紅葉シーズンとはいえ、こんな人の多さは少し異常な感じがする。歩き方を見ていたらほとんどは初心者で、大多数は天神平から往復してくるハイカーだった。

 肩の小屋への分岐から西黒尾根に入った途端に、急に登山道は静かになった。マチガ沢の紅葉を眺めながら、いいペースで下る。ラクダの背からみる谷川岳はお気に入りの景色。今日も素晴らしかった。岩場を通過して黄葉のブナ林帯へ。急坂を一気に車道まで、トマノ耳からちょうど2時間だった。秋の紅葉登山を存分に楽しんだ一日でした。(宮田記)