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谷川岳雪山訓練

アルバム

山域山名:上越国境・谷川岳・マチガ沢
山行形態:雪上訓練 
期  日:2012年4月8(日)
参加者:CL浅見、SL宮田、SL大嶋、駒崎、栗原昌、栗原聡、相澤、福田、山口、石川、新井浩

行動記録
谷川岳ロープウェイ駐車場(7:25/8:05)−マチガ沢出合(9:10)−訓練(13:45)−西黒尾根(14:40)−谷川岳ロープウェイ駐車場(15:45)

<天候:晴れ>

 雪上歩行(アイゼン・ピッケルワークの取得)、ロープワークの基本訓練を目的とした谷川岳雪山訓練に参加をしました。

 谷川ロープウエイの山麓駅に駐車しマチガ沢へ向かう。すぐにアイゼンを付ける。昨日の学習で教わったことを思い出しながら装着する。

 雪山を歩く時の注意事項として、常に上を見ながら歩くことを教わる。雪庇の様子、雪面の割れなどを注意しながら、沢は素早く通過など。

 マチガ沢出合の斜面で訓練開始。まずは、ピッケルを使った滑落停止訓練。初めての経験で、なかなかうまく停止することができない。うつ伏せ姿勢に移る素早い動作、腕はひきつけ腰の下で、のけ反る様にといろいろアドバイスを受け、それなりに出来るようになったと思います。

 次に、アイゼン歩行練習。急斜面では前爪をけりこむ。斜面での足の向きは、登りでは谷足は水平に山足は進行方向に、下りはその逆で。といろいろアドバイスを受ける。わかっているつもりだったが、やってみるとなるほどと納得しました。

 昼食をはさみ、スタカット(確保しながらの登攀)の練習。きのうの学習の実践となる。浅見講師によるスノーバーでのセルフビレイ、ピッケルによるスタンデングアックスビレイの作り方、肩がらみでのロープワークの実演後、2〜3名に分かれての練習となりました。いざやってみるとなかなか出来ずもたもたしました。役割を入れ替えて確保の練習もして、充実した訓練になったと思います。日頃は使う技術ではないが、こういった基本訓練が、雪山での安全につながると感じました。

 この後、西黒尾根まで登り、尾根を下って無事谷川ロープウエイの山麓駅まで帰ってきました。

 初めての雪上訓練の参加でしたが、毎年必ず参加してスキルを上げていきたいと思いました。
新井浩 記










【雪上訓練に参加して】

 5:30に集合・出発。コンビニで行動食を準備。途中、赤城高原SAで休憩。順調にロープウエイ駐車場(駐車料1000円)に到着した。立体駐車場になっていて風雪時などは準備を整えるには快適と思われる。私たちは屋外に駐車。風もなく穏やかな晴天であり、薄暗い建物の中より心地よい。ハーネスを身に付けいざ出発。登山指導所でリーダーが計画書を提出。私たちはアイゼンを装着。ピッケルを握り颯爽と歩きだす11人。まるでヒマラヤ遠征隊のようだ。今回は訓練だが、地道な努力がいつかまた、そうした機会に恵まれるかもしれないと感じた。

 今日は、雪山で自分や仲間の身を守るための基本を学ぶためにやってきた。歩き出して間もなく指示がとぶ。「アイゼンの爪が効くように雪の固まりはこまめにピッケルで落とすこと。バンドの緩みがないか再確認すること。」転んで滑落したらどうするかは重要なことだが、転ばぬためのアイゼン・ピッケルの活用を再認識させられた。対岸には雪崩の跡がみられる。私たちのルートでも、雪崩が起こる危険性をよく観察する必要があること。もし発生したら、どんな流れになるか想像しながら歩くこと。リーダーたちは常に緊張感をもって歩かれていることに、頭の下がる思いがした。

1時間程で、マチガ沢右岸、西黒尾根側の斜面の訓練場所に到着。4時間ほど以下の内容の実習をおこなった。

訓練その1は、滑落を自ら止めるためのピッケルの活用法。

訓練その2は、滑落しないためのアイゼンの活用法。

訓練その3は、仲間の滑落をふせぐためのロープの活用法。

 私個人としては、訓練その3において、己の非力さを痛感させられた。遭難対策装備として常時携行しているシュリンゲやテープ、カラビナやロープなどの必要性が腑に落ちた。雪山のみならず、安全な登山を続けていくためには、リーダーのみならずメンバー全員が、いざというときに実践できる力量が不可欠であると感じた。今回学んだことを無にしないよう、今一度テキスト類を精読するとともに、時折ロープを手にとってイメージトレーニングをしようと決意した。参加された方々も大きな収穫を得て帰路についたように感じました。貴重な時間の中、学ぶ機会をいただきありがとうございました。  (福田記)