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シダクラ沢 沢登り

アルバム
山域山名:奥多摩シダクラ沢(東京都)
期  日:2013年7月27日(土)

参 加 者:CL浅見 SL木村 菅谷、橋本(計4名)
行動記録:熊谷市役所(6:00)=日高(7:10)=境橋P(8:30)→シダクラ沢入口(9:20)・同所で実技訓練・沢登り開始(10:00)→大ブナ尾根(14:00)→惣岳山1348m(14:50)→境橋P(15:30)=日高(17:00)=熊谷市役所(18:00)

<天候:曇り>

 山といっても尾根あり尾根があれば沢がある。今回は沢登りに4名で挑戦した。場所は多摩川の上流、奥多摩湖手前の小さい支流であるシダクラ沢です。シダクラ沢は大岳山の北斜面を刻む渓流の一つです。

 境橋の近くに駐車し、旧道を上流に向かって歩き、多摩川にかかる吊り橋を渡るとすぐにシダクラ沢入り口がある。沢に下りて40分ほど基本的なロープワークなどを実技練習した。8環(エイトカン)も使い懸垂下降の練習をした。

 「では登ります。」と沢登り開始のかけ声がCLからかかった。入り口には4mほどの滝がある。ビレイをしてもらい3人が挑戦した。沢水が勢いよく流れ落ちる。滝の中を濡れながら、ホールドを探しながら、登った。目には水がかかり、流れの中のスタンスなどは見えないし、3人3様の登り方でどうにか登り切った。

 シャワークライムをまず乗り切り、沢を登る。沢は右に左に曲がりながらも大部分は南に向かって標高を上げていく。腰ほどもある渕、滝の下の滝壺にも入って行く。沢水の冷たさが心地よい。規模は大きくないものの滝も多い。2mくらいから5m位まである。同じ滝はなく、それぞれ個性がある。1条の滝、2条の滝、3条の滝、1段の滝=数段の滝と白い水しぶきがまぶしい。

 入り口の滝の他に、もう一つの滝でビレイをして安全を図り登った。上水道取水口からの上流は水量も多い。だいぶ取水をしているのが分かる。大岩は沢を転がってきたのか丸くなっている。ただ、今の流れの場所から少し上にはコケがついており、水量が安定している様子が分かる。周囲は急斜面の山である。斜面には杉や広葉樹が繁っており空はほとんど見えない。天気も曇りで余計暗い感じだ。沢の水をかき分け、石に登り、標高を上げていく。沢の水はなかなか途切れることはない。最後の辺りで沢が2筋に分かれていた。

 地図とガイドブックのイラストを見て、周辺の様子を見て決断した。「4mの滝もあるので右の沢だろう」沢を登りつめると沢はついに石の間から流れ出る清水になってしまった。その上は拳や人頭大の石が積み重なりその上を落ち葉が覆っていた。

 尾根筋に登り、落葉樹の林の中の急登を、息を切らして登ると白い空が見えた。尾根筋の大岳山に至る登山道に着いた。沢登りの衣装を履き替えてから歩き始めた。惣岳山を通り、境橋Pに向かって下山した。初めての沢登りで、尾根を登る登山とは別の山の楽しみ方を知ることができた。
         (橋本記)