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「白馬岳〜祖母谷〜唐松岳周回」

【個人山行記録】


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山域山名:北アルプス白馬大雪渓〜清水岳〜祖母谷〜唐松岳〜不帰嶮〜白馬鑓温泉〜猿倉
日付期日:2013年9月21日(土)〜23日(月)
参加者:新井久夫
9月21日(土)
行動記録:猿倉荘(5:05)→村営頂上宿舎(7:50〜8:07)→
 清水岳(10:00)→不帰避難小屋(11:34)→祖母谷温泉(14:44)
〈天候:快晴〉
 祖母谷〜唐松岳を遣ろうと思って居たがどうも巧く行かない。前回は下ノ廊下が地震で崩落して駄目だったので、今回は白馬経由とした。大雪渓は何度も行ってるし清水尾根は前回テント泊で降りているので。下ノ廊下経由は次回のお楽しみとしよう。
 猿倉荘は大混雑。凄い人だ。静かに登りたいのでサッサと行く。大雪渓は土砂で溢れていた。途中ガスって居たが段々晴れて来てバッチリ。大雪渓を左岸に横切る辺りで先頭になる。後は適当。
 村営小屋は静まり返っていた。水が出ていないので聞くと「涸れたから汲み上げてます。洗面所で汲んで下さい」と新雪に小屋の中の洗面所に案内して呉れた。
 稜線に出ると剣がドーン。其の前に富士山も見えました。此処から清水岳迄長いんだよね。アップダウンも有るし。だけど剱が見えて、色々スキーしたコースを眺め乍行けるので気分は最高。
 清水岳で一寸休憩。下りに掛かる。此のコースは剣に向かって下って行くので良いね。前の時は8月だったので花盛りだったけど、秋の煩い草が無くなった状態も良いね〜。
 不帰避難小屋は綺麗に片付いて居るが少し臭い。此処からは沢が出て来て道も左下がりの感じで歩き難い。以前来た時より沢筋の崩落が酷い。後で祖母谷のオヤジさんに聞いたら今年の4月と8月の集中豪雨で崩れたとの事でした。
退屈な道を歩いていると目印の木札が有って林道へ。
 林道に出れば祖母谷温泉は直ぐ。中々良い宿でした。相部屋と言うのでどんなもんかと思ったら、10畳に2人。もう1人は親不知から来られた72歳の慶應義塾のワンゲルのOBの方でした。色々貴重なお話を聞かせて頂き、祖母谷のオヤジさんから日本酒の差し入れも有り、何時もの様に呑み過ぎ、11時に就寝。

9月22日(日)
行動記録:祖母谷温泉(5:12)→南越峠(7:26)→餓鬼山避難小屋(8:13)
 →餓鬼山(8:54)→大黒銅山跡(10:03)→唐松岳頂上山荘(12:34)
〈天候:晴れのちガス〉
 朝5時に起きて出発。酒が相当残って居る。苦しい。今日がメインなのに。小さい沢を越える度に水を飲む。こんなに水が豊富なら2lも担いで来るんじゃなかった。
 ブナ林の感じがとても良い。清水尾根より数段上だな。古道の雰囲気バリバリ。気に入りました。ベスト3に入ります。剱も見え隠れしているし。
 南越峠手前でお握りを食べる。誰も居ない。全く人の気配無し。今日登るのは私だけだから。気分好し。上から何人降りて来るかだな。
 剱、黒四ダム、昨日降りた清水尾根を見乍登る。
 餓鬼山避難は不帰避難小屋より綺麗で臭い無し。中々の物だな。此処から餓鬼山までは梯子、ロープが結構ありました。昨日見えていたのが此れだなと確認し乍行く。
 餓鬼山の頂上は360度の展望。五竜がデカイ。二等辺三角形になってるんだね。明日行く不帰の嶮、旭岳〜清水尾根、目の前に唐松岳。此処から大黒銅山迄の下りが長かった。上から5〜6人降りて来ましたね。
 大黒銅山はこんな処にまで来て銅を掘ってたのかと思う位。「金が敵の世の中」だね〜。後は登るだけ。大黒岳の稜線にガスが掛かり始めたのでもう不帰は越えられない。相当ダラケましたね。剱を振り返り乍進む。
 唐松岳頂上山荘に近づくと凄い人。都会に来た感じ。山荘に到着する頃はガスで真っ白。受付で「明日お弁当にして下さい」「うちは今お弁当は遣ってないんです。朝一番が5時なので其れで良いですか?」「其れでお願いします」との事で、本館で無く(空いて居る方ち言ったら)北館になりました。
 最初は空いて居たのに、来るは来るは(こんなに人の居る小屋に泊まったのは初めて)で布団が4つなのに5人入れられて、仕方ないので夕食後私が空いて居る処に移りました。

9月23日(月)
行動記録:唐松岳頂上山荘(5:19)→唐松岳(5:27)→
 天狗大下り鞍部(6:49)→天狗ノ頭(7:50)→天狗山荘(8:03)→
 白馬鑓温泉(9:17〜30)→猿倉(11:25)
〈天候:晴れのちガス〉
 5時食事なので4時半前に起床。本館に行く時唐松岳を見ればライトの列。こんなに早く何見るの?って感じ。食事して出かける頃は丁度良い感じ。唐松岳の頂上は人だらけ。其の儘不帰へ。日の出を待っている人に聞いたら「誰も行って居ない」との事。
 気合を入れて出発。Dルンゼ見て(中々迫力有りますね〜)、又滑ろうと思い、V峰、U峰南峰、U峰北峰。此の頃には陽も出て快晴。剣方面も段々姿を現す。此処からが本番。誰も居ないので慎重に行く。
 ある程度降りて梯子の手前で天狗山荘から来たトレランに会う。4時半頃出て来たとの事。梯子を渡ってロープを降りてT峰。ここら辺りから人が 増えて来た。T峰を降りて天狗大下りの登りで一休み。不帰ノ嶮は人が居ない時通るのが一番だね〜。 
 此処を登ればもう殆ど登り無し。黒部川方面は快晴だが、安曇野平野は雲海に覆われている。振り返ると不帰ノ嶮がドカンと。グングン登る。昨夜缶ビール1本だけだったので頗る快調。
稜線に上がると白馬鑓、一昨日の旭からの清水尾根、僧ケ岳〜毛勝山〜剱〜立山。グルット黒部川源流の山々鹿島槍、五竜、不帰と素晴らしい展望。
 天狗山荘は殆ど人の気配無し。水を飲む。水は祖母谷温泉から担いできたのが1l程残って居るが。鑓温泉への分岐から大出原に下る。スキーなら直ぐなのに歩きだと大変だ。
途中鎖やロープが掛かって居る。この辺に来るとすっかりガスが掛かって仕舞った。黙々と下ると雪渓が見え出し、鑓温泉到着。しかし唐松岳からここら辺は若い男女のカップルが多いね〜。華やかで良いね〜。
後は白馬鑓中央ルンゼ、杓子沢を眺め(両方とも又遣るぞと)小日向山のコルを越えて猿倉へ。今日は楽でした。
以前から行きたかった祖母谷温泉〜唐松岳を遣れて良かったです。天気にも恵まれ最高でした。