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木曽駒ケ岳−空木岳


【個人山行記録】


山域・山名:中央アルプス/木曽駒ヶ岳−空木岳
期   日:2014年8月17日(日)〜19日(火)
参 加 者:橋本義彦 K(会員外) 2名

行動記録:17日 熊谷6:00=秩父/K合流7:20=国道140号雁坂トンネル=一宮御坂IC9:20=駒ヶ根IC10:50=菅の台バスセンター11:00/11:15=(バス)=しらび平駅11:45=(ロープウェイ)=千畳敷駅12:00/12:40→木曽駒ヶ岳14:10/14:30→宝剣山荘15:00泊 18日 宝剣山荘6:00→檜尾岳10:00/10:20→熊沢岳11:00→東川岳12:30→木曽殿越 12:55/13:20→空木岳14:50→駒峰ヒュッテ15:00泊 19日 駒峰ヒュッテ5:30→大地獄,池山→菅の台バスセンター10:55/12:50=中央高速駒ヶ根IC/K下車13:00=国道20号=中央高速=熊谷21:00

 17日<天気:曇り後雨>駒ヶ根ICで高速道路を下り2kmほどの菅の台バスセンターからバス、ロープウェイと乗り継ぎ、千畳敷駅に着く。ロープウェイからはガスの切れ目に沢の白い滝をどうにか認める。昼食をとり、小雨のため雨具着用で歩き始める。高茎植物の生える千畳敷カールを登り、急なカール壁を登ると、宝剣山荘が見えた。宿泊の手続きをして木曽駒ケ岳に行く。雨とガスで視界はなく、木曽駒ケ岳の標柱を入れた写真をとり、宝剣山荘に引き返した。山荘は6帖の部屋を2人で使え、快適だ。18日<天気:雨後曇り>雨の中を出発した。前後に登山者はいない。この登山のハイライト部分の稜線縦走である。宝剣岳は大岩、大石の険しい山で、滑落に注意して通る。視界はなくガスの中険しい稜線を歩く。9時ころに雨が止む。アップダウンを繰り返し、大きく上って檜尾岳に着く。ここで初めて、向かいから来た登山者と会う。さらに熊沢岳、東川岳を経て急傾斜を下がり木曽殿越に着く。この間、5つの岩場のピークが連続する。Kはクライミングの経験者であり、宝剣岳−空木岳間の縦走は一般の登山者では難しいと言っていた。私の経験からも北穂高岳−南岳間の大キレット(難度Eクラス)よりも難しいと考える。稜線の山頂はすべて花崗岩の大岩が連続し、その合計の距離やそれぞれの高さなど登り降りともに難しい。クライミングということでは、十分楽しめる稜線であったが・・・。ガスの切れ目に歩いて来た稜線や東方の南アルプスのほんの一部、空木岳が見え、景色の素晴らしさを感じる。植物はハイマツ、ダケカンバ、ナナカマドが混じっている。標高を下げるにつれ、高山植物の花畑が現れた。トリカブトの紫が目立つ。木曽殿越付近ではハイマツの松かさが岩の上に食べ散らかされている。近くを飛んでいたホシガラスの仕業らしい。熊のものを思われる糞があったり、ニホンザルが声をあげたりと高山でも動物の活動は活発である。木曽殿越から登り返しとなり、これまた大岩連続の2峰を越えることになった。岩の陰から空木岳の標柱が現れ、眺望なく、頂上についたことが分かった。駒峰ヒュッテは数十m下にあり、すぐに着いた。このヒュッテは駒峰山岳会の運営だという。きれいな山小屋を4人で使え、ゆったり過ごせた。夜半には晴れて満点の星、下の街の夜景を見ることができた。

19日<天気:曇り>視界はなく、近くの草や樹木、地形、岩石を見て楽しみながら下る。池山を経て、菅の台バス停Pに着いた。こまくさの湯で3日間の汗を流し、久々に普通のおいしいご飯を食べた。天気には恵まれなかったが、いろいろな人々と出会い、南アルプスの地形、動植物に触れ合えよかった。中央アルプスの山行を振り返りつつ帰路についた。
(橋本義記)








<橋本義記>