熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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秋晴れの尾瀬・燧ケ岳
〜大清水ルートが日帰り圏内に〜


【個人山行記録】

 


◎山域山名:尾瀬沼(群馬県片品村)・燧ケ岳(2356m/福島県檜枝岐村)
◎期日:2015年10月12日(月) 快晴
◎参加者:7人(大人5人、小学生2人)※CL金子以外は会員外
◎行程 ※―交通機関(A車&金子レンタカー)、…山中の徒歩 
【11日】 
A車/大宮駅西口22:00―湯けむり横丁大宮店〜休憩・仮眠〜
【12日】 
A車/大宮―東松山IC―〈関越道〉―嵐山PA3:00〜
金子車/都内の自宅1:20―同行者ピックアップ(築地、日本橋)1:55―首都高―関越道―嵐山PA3:10
全員/嵐山PA3:15―〈関越道〉―沼田IC4:00―大清水駐車場4:55〜5:00―〈低公害バス〉― 一ノ瀬(1420m/3℃)5:15〜5:55(S)…三平峠(1750m)7:00…三平下・尾瀬沼山荘(1665m/0℃)7:20〜7:30…沼尻8:40〜8:50…〈ナデッ窪〉…2115m付近10:20〜10:30…俎ー(2346m)11:20〜11:25…柴安ー(2356m)11:45〜12:00…俎ー(12℃)12:10〜12:40…〈長英新道〉…長蔵小屋14:35〜14:50…三平下・尾瀬沼山荘15:10…三平峠15:25…一ノ瀬(G)16:10〜16:30―〈バス〉―大清水16:45〜17:00(解散)     ※単純標高差936m/行動時間10時間15分(休憩含む)
※金子車/都内自宅21:30着  A車/東松山IC20:00経由、川越解散
      
 高校時代に尾瀬は何度も訪れたが、春山の燧ケ岳は山頂直下で断念しており、個人的には未登頂のままだった。燧ケ岳は御池からの往復が最短とされるが、今年から入山者の分散化の一環で、大清水〜一ノ瀬間に有料のシャトルバス(ワゴン車)の運行が始まった。運転手は「戸倉側からの燧ケ岳往復が十分な日帰り圏内になった。このルートを使う人が今年は多い」と言っていた。御池までの東北道を使った長いアプローチを考えると、尾瀬の入山にあたっての選択肢が広がったと言える。来年も運行する予定という。快晴の秋晴れのなか、小学1年、4年を含む計7人で総歩行距離約20キロを歩いた。
 往路の高速道路が快調で、予想に反して大清水の到着がシャトルバス始発の5時に間に合ってしまった。駐車スペースもバス停の目の前に運良く残っていた。暗闇の中で慌てて荷物をまとめ、ワゴン車に乗り込んだ。慌てすぎて、用意した朝食用のおにぎりを車の中に忘れてしまったことが痛かった。4台ほどが同時に出た。一ノ瀬で身支度をしながら日の出を待って出発した。
三平峠からは木道の下りとなり、前日の雨で濡れたまま凍っていた。他のパーティーを含めて、何人も足を滑らせた。温度計は0℃を指していた。三平下からは沼の南西側を通る。木道はところどころ朽ち果て、沼沿いの歩きにくい道でペースがあがらなかった。水面に映る「逆さ燧」が美しかった。沼尻に着くと、遺跡のような柱群が立っていた。9月に沼尻休憩所が全焼しており、トイレも使えなかった。これからとりつくナデッ窪の溝がよく見えた。
樹林帯から高度を上げていくと、手も使って乗り越える大きな岩が連続した。振り返れば尾瀬沼が光っている。ガイドブックなどによると使う人が少ないようだが、目立った危険箇所はなく、尾瀬のなかでも登りがいのあるルートだろう。
 俎ーに着くと、時間に余裕もあると判断して、全員で走るように柴安ーへ。尾瀬ケ原を望むにはこちらが最適だ。草紅葉が映え、平ケ岳、会津駒ケ岳、日光白根山などの周辺の山々の眺望も美しかった。
 帰路の時間をにらんで、長英新道は1本で下ることを決めた。だが、前日の雨の影響もあってか、うわさ通りにぬかるみがひどく、とても歩きにくい。結局、山頂から長蔵小屋までほぼ2時間を要した。
 16:30がシャトル便の最終だったので、急いで三平峠経由で一ノ瀬へ。朝は光の加減からか、よく気付かなかったのだが、群馬側の紅葉はちょうど盛りだった。三連休の最終日とあって大渋滞を見越して、温泉は省略して帰路に着いた。前橋付近から断続的な渋滞につかまったが、想定内の時間に帰宅した。
(記・金子)