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快晴に恵まれた鹿島槍ケ岳・爺ケ岳


【個人山行記録】
 


◎山域山名:後立山連峰・鹿島槍ケ岳、爺ケ岳(長野県大町市)
◎期日:2015年7月25日(土)〜26日(日) ※一部前夜発
◎参加者:6人(金子ほか会員外5人:30代男性、40代男性、50代女性、小4男子、小1女子)

◎行程 ※―公共交通機関、…山中の徒歩 
【24日】
A:新宿駅西口・高速バスターミナル23:00バス出発―〈高速バス〉―(車中泊)
B:大宮の自宅―〈自家用車〉―長野市内泊

【25日】晴れ
A:−扇沢ターミナル5:05〜(ダム見学&待機)〜9:00…9:15柏原新道登山口
金子含む4人: 東京駅6:16―上野6:22―〈北陸新幹線〉―長野駅7:39
B含む5人:長野駅7:50―オリンピック道路経由―大谷原登山口駐車場9:10〜(B車をデポ/予約したタクシーに乗り換え)〜9:20―〈タクシー〉―柏原新道登山口9:45
以下、全員
扇沢・柏原新道登山口(登山届提出、スタート/1342m)9:45〜10:00…小休止10:15〜10:25…八ツ見10:50…1680m付近(種池到着時に+70mの補正につき、参考データ)11:05〜11:15…2100m付近12:25〜12:35…種池山荘(2450m)13:35〜14:00…爺ケ岳南峰14:40…中峰(2670m)15:00〜15:15…冷池山荘(2410m)16:00(先発金子)/16:30(全員ゴール)〜夕食18:00〜消灯20:00      〈最大高低差1338m/行動時間6時間半〉


【26日】快晴
冷池山荘/起床4:30〜日の出4:40〜朝食5:30〜6:30(スタート)…布引岳(2683m)7:30〜7:40…鹿島槍ケ岳南峰8:20〜8:40…北峰への吊尾根途中9:20…南峰9:50〜10:00…冷池山荘11:30〜(昼食)〜12:20…冷乗越12:35…〈赤岩尾根〉…高千穂平(2049m)13:40〜13:55…西俣出合15:10〜15:30…大谷原(1132m/ゴール)16:10―〈B車〉―黒部観光ホテル16:30〜(入浴)〜17:30―〈B車〉―JR信濃大町駅17:50
C:18:12−〈高速バス〉―新宿駅22:50(定刻から10分遅れ)
ほか5人:信濃大町駅18:00―〈B車〉−麻績IC―〈上信越道〉―川越IC21:30―夕食―JR川越駅23:00(解散)         〈最大高低差1767m/行動時間9時間40分〉

 昨夏にも同じ行程を企画したが、台風直撃により山行自体を中止していた。2年越しの実施となったが、2年分を取り戻すような好天に恵まれた。
 下山後の利便性を考慮し、下山口に車をデポして登山口に向かう行程を選んだ。人数の関係から1人は高速バスで扇沢に向かい、それ以外は長野経由で大谷原に入った。ふもとから稜線がくっきりと見えて、期待が高まった。大谷原の駐車場で手配していたタクシーに乗り換える予定だったが、運転手が気を使って登山口ギリギリまで入っていたので、合流にやや手間取った。辛うじて携帯電話が通じ、事なきを得た。
 柏原新道を歩き始めてまもなく、B(40代男性)が胸の苦しさを訴えた。ぜんそくのような症状という。「ここで下山し、翌日の車があるからふもとで1泊する」と言う。ただ、長野に前泊しており休養は十分であるはず。顔色も悪くなく、先頭が飛ばし気味だったことから、ペースを落として進むことにした。下界は猛暑日とあって、汗が噴き出る。結果的には休憩を含めても一般的なコースタイムより早く種池に到着した。
 稜線に入ると、午後ということもあり、鹿島槍や立山方面の上部は雲に覆われていた。雨が降る心配はなかったが、小屋の到着は遅くなりたくないので、爺ケ岳のピークからは金子が先発して冷池山荘を目指した。
 山荘は混雑していたものの、ロフト式の1区画を提供され、狭さは感じなかった。ただ、1階部分を含めるとかなりの人数が1つの空間にいたためか、寝るときは暑さを覚えた。山荘では、宿泊者には1人あたり1リットルの水が無料で提供された。歩くと30分かかる沢からくみ上げていると聞いた。
 翌朝、日の出を前に起床し、小屋の前でご来光を拝んだ。余計な荷物をデポして、鹿島槍のピストンに出発。小屋のすぐ上にあるテン場に出ると、立山・剱の雄姿が目に飛び込んできた。「何でも見える」状態で、高度を上げて行くにつれ、槍の穂先が顔を出し、遠く富士山も眺めることができた。
 鹿島槍の南峰に着くと、時間に余裕があったことから、北峰への吊尾根をのぞいてみることにした。小学生2人は5mロープでつないで、簡易的なアンザイレンをした。岩場の難易度は低いが、足元の一部は切れ落ちていた。慎重に手足を運ぶ子どものペースが上がらないので、鞍部に至る前に引き返し、山荘に戻った。
 赤岩尾根は出だしがザレ場になっており、足場が悪かった。高千穂平を過ぎると一気に高度を下げていくので、人工的な階段を何度も通った。登りで使うと足にこたえるだろう。西俣出合には雪渓が残っており、河原に下りて頭から水をかぶった。冷た過ぎるくらいの水が心地よかった。
 大谷原に着いて車に乗り、黒部観光ホテルで入浴。バスで都内に向かう1人と大町駅で別れ、車組は上信越道経由で帰路についた。                          (記・金子)