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鹿島槍ヶ岳ワンデイ


【個人山行記録】

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山域山名:北アルプス・鹿島槍ヶ岳(長野県)
期  日:2015年9月27日(日)
参 加 者:宮田(単独)
行動記録:大谷原1080m(5:05)→西俣出合1380m(5:55/6:05)→高千穂平2049m(7:20/7:35)→冷乗越2450m(8:20)→冷池山荘(8:30/8:45)→布引山2683m(9:25)→鹿島槍ヶ岳南峰2889m(10:00/10:30)→冷池山荘(11:30/11:50)→高千穂平(12:30/12:35)→西俣出合(13:25)→大谷原(14:00)

<天候:曇り、霧>

 今年の色づきは例年より早く素晴らしいとの情報があったので、北アルプスの紅葉を眺めに未踏だった赤岩尾根からワンデイで鹿島槍ヶ岳に登ってきました。

 夜中にうちに大谷原駐車場に着いて仮眠。懐電で日の出前の大谷原を出発する。林道を1時間ほど歩くと、西俣出合から雲間から鹿島槍を見上げる。紅葉は中腹ラインか。北股本谷対岸には、堰堤を刳り抜いた珍しいトンネル通路で渡る。赤岩尾根に取り付くと、左手には広い西沢が拡がる。今回ももちろん山スキールートの偵察をする。しっかりとした梯子がかかり、さすが北アルプスの登山道はしっかり整備されている。

 予報では午後から晴れるとのことだが、どうも雲が厚い。高千穂平まで登ると、樹木は赤や黄色で見事に色づいている。ここからの爺ヶ岳東面も迫力満点だ。素晴らしい紅葉を楽しみながら赤岩尾根を登る。リッジ状の尾根を越えると、唯一嫌らしいトラバースポイントへ。夏は全然大したことないが、積雪期はどうだろう。雪の残り方次第だろう。

 ほどなく冷乗越へ。稜線の南には、爺ヶ岳と種池山荘、右手には冷池山荘。その上の鹿島槍は残念ながら雲で見えない。黒部川を挟んで、剣が見える。冷山荘前広場で休憩して、鹿島槍を目指す。振り返れば、北、中、南の3峰が連なる爺ヶ岳、岩小屋沢岳稜線の奥には、蓮華岳と針ノ木岳が見えた。稜線も紅葉できれいだ。山荘から1本で鹿島槍ヶ岳山頂に到着。鹿島槍の頂きは、高校3年生の夏以来だ。風を避けた場所で昼食を取るが、ガスに覆われ気温5℃と寒かった。

 霧も濃く、晴れそうな気配もないので下山とする。時々霧が晴れると、布引山稜線の東側は霧が絶えず沸いていた。黒部川に注ぐコヤウラ沢源頭の紅葉は絶品だ。10年ほど前の5月に、この斜面を滑ろうと爺ヶ岳南尾根を登って冷池山荘に泊まったが、翌日は季節外れの大雪に降られて敗退したままだ。足下には雷鳥の親子が散歩中、そろそろ冬支度だろうか。

 冷池山荘で小休止した後は、紅葉の赤岩尾根を一気に下る。大谷原から振り返ってみたが、まだ鹿島槍は雲のなかだった。