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大ナゲシ 
〜落葉を踏んでピラミダルな岩峰へ〜


【個人山行記録】

高橋仁(単独行)
           
山域: 群馬県上野村:大ナゲシ(1532m)
期日: 2015年11月16日(月)
行程: 熊谷6:00=R140、中津川林道=(落合橋登山口8:35=)小倉沢公民館跡8:55/9:15→赤岩峠10:05/10:15→大ナゲシ11:05/13:10→赤岩峠13:50→登山口14:25=滝沢ダム=熊谷
                                                                         
 西上州で未登峰の大ナゲシ。南天山や天丸・帳付山から眺めて「そのうちに」と思っていた大ナゲシに登る日が来た。中津川林道の「出会」から右に折れ、潟jッチツと、(旧)日窒鉱山の廃屋群を見ながら八丁峠に向かう。40年くらい前に、納宮バス停から清滝小屋泊、両神山を八丁峠に縦走し、日膣鉱山を見ながら出会いバス停まで歩いたが、当時すでに廃屋に近い空き家が多かった。懐かしいと云うよりも、何か不思議な気分になるのは、タイムスリップをして40年前の光景を見ているような気がするからだろうか。

 公民館跡の赤岩登山口を通過して、落合橋の両神登山口を見に行く。登山ポストがあり、青森と所沢の車が止まっている。赤岩登山口に戻って路肩に駐車。廃屋を抜け、水路にかけられた鉄板を渡って登山道に入る。正面には赤岩岳の岸壁が見える。植林を抜けて振り返れば両神山が見える。落葉を踏んでつづら折りの道を登り詰めると、標識と祠のある赤岩峠だ。武州から上州への峠道と、八丁峠から帳付山への稜線の十字路になっている。

 稜線を西へ進み、1493mピークから北の大ナゲシへ向かう。ピラミダルな岩峰の基部からが核心部で、南正面ルートと西巻き道ルートがある。フィックスロープの南正面ルートを登り、合流した後に簡単な鎖場を登れば三等三角点のある山頂だ。

 南から時計回りに、雲取〜金峰の奥秩父連峰、八ヶ岳連峰、北アルプス、浅間山、横手山、榛名山、赤城山、男体山を見渡せる。岩菅、白砂、谷川の山々は雲で見えなかったが、近くには両神、南天、天丸・帳付、御座、荒船、赤久縄、御荷鉾三山、二子、父不見、城峰を望む。地図を広げて山座同定、ラーメンを作り、コーヒーを飲んで・・・。気付いたら二時間も過ぎていた。

下りは西面の鎖コースを取ったが、岩壁を横巻きに張った鎖に上半身の体重を預けて通過するので、鎖を信頼するしかない。葉の落ちた樹林越しに大ナゲシや赤岩岳を眺めながら赤岩峠に戻る。赤岩岳にも登りたい気持ちが湧くが、単独行・時間を考慮して、そのまま小倉沢に下る。終日誰にも合わず、小春日和の静かな山歩きだった。途中、滝沢ダムを見学する。エレベータでダム下に降り、堰堤わきの階段(435段・130m)を登ってから帰る。(仁)