熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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礼文島・利尻山



期 日  :  2015年07月10日(金) 〜 13日(月)
参加者 :  駒崎 高橋 黒沢 橋本 花森 (計5名) 

行動記録 :

 10日(金) 稚内空港(12:45) → 稚内フエリーターミナル(15:30) → 礼文香深港(17:30) → 宿(18:00) 
<天候 : 東京晴れ 稚内 曇り>

  飛行機からは雲の切れ目より、東北や北海道の山々が見え目を楽しませてくれましたが稚内空港では、風が強いらしく着陸でかなり大揺れでした。シーズン到来なのか飛行機は満席と思える、稚内では少し寒さを感じ薄手のジャンバーを着ました。

 空港-稚内駅間のバスも立ち席その上曇りで展望なし、駅近くのお土産やで昼食、途中のコンビニ(ヤオコーのマークに似たセイコマート)で明日の行動食を買いフェリーターミナルに向かう。フエリーはそれ程の混雑はなかったが曇りでほとんど展望なしでしたが、時折利尻山が水墨画状態で見え写真に収めることができた。本来、前には雄大な利尻山が見える宿のはずが、霧で展望なしでしたが夕食だけはとてもおいしかったです。


 11日(土) 宿(6:50) → 北のカナリアパーク(7:20) → 桃岩展望台コース入口(7:40) → 桃岩(9:30)(10:00) 礼文林道入り口(10:25) → 礼文滝(12:30)(13:00) → 礼文香深港(15:00)(16:05) → 利尻鴛泊港(16:40) → 宿(17:00)

 天気予報では、北海道は快晴のはずが ここ礼文島は霧でどんよりとしています。朝愛想のいい宿のおかみさんと記念撮影してお別れです、

 予定の礼文林道が通行止めで本日の行動時間に余裕があり、北のカナリアロケ地を回ることにした、来てみると霧で特に撮影ポイントなし。記念に学校をバックに1枚と特に時間稼ぎになりませんでした。その後、霧の中桃岩展望遊歩道へ。歩道の前半は特に花は無いが中盤からは、お花畑なのでしょう、晴れていればさぞ目を楽しませてくれることでしょうが残念です。他には岸壁に咲き誇るお花畑も見るこことはできませんでした。一般の観光客もハイキング気分ですれ違うが、霧で残念です。桃岩も分かりません。来た証拠に案内板と1枚。礼文滝に向かいます。途中レブンウスユキソウの群生地、礼文滝途中のお花畑の全体は霧で見えませんでしたが、それでも見ごたえがありました。 

 礼文滝はそれほどでもありません。山行の途中で標高ゼロ?海に出る山行は少ないネとボヤキながら昼食をとる。礼文滝をバックに数枚写真に収め登山道を戻りフェリターミナルへ。フェリーは利尻鴛泊港経由稚内港の為かすごく混雑しています。利尻では明日の買出と、夕食、散歩でくたくたになりずいぶん早く寝ました。

12日(日)

天気:晴れ
 お宿マルゼン(4:58)==登山口(5:03/5:10)ーー休憩(6:20/6:25)ーー第一見晴台(6:42/6:45)ーー第二見晴台(7:35/7:40)ーー長官山(7:55)ーー避難小屋(8:10)ーー九合目(8:35/8:40)ーー沓形コースとの合流点(9:05)ーー山頂(9:30/10:40)ーー沓形コースとの合流点(11:00)ーー九合目(11:20/11:30)ーー避難小屋(11:50/12:05)ーー長官山(12:15)ーー第二見晴台(12:25)ーー第一見晴台(13:00/13:10)ーー転倒場所(13:23/13:27)---甘露泉(14:25/14:40)----登山口(14:50/15:25/15:35)==お宿マルゼン(15:40)

午前4時頃起床。各自用意した朝食を済ませ、宿の車で登山口まで送ってもらう。5分ほどで到着。すぐに登山準備をして5時10分山頂を目指し出発。外部から植物の種を持ち込まないよう用意されている水場で靴底を洗い山道に入る。歩き始めて10分ほどで甘露泉。鴛泊登山路ではここが最後の水場で、ここまでは舗装された山道だった。甘露泉を過ぎてほどなくポン山・姫沼コースに向かう分岐の標識。ここを過ぎたところに入下山者の自動カウンターが設置されていた。針葉樹林の原生林に覆われた道が続く。この針葉樹林帯歩いている頃利尻でなんでというほどの蒸し暑さを感じていましたが、この日北海道は35度を超す猛暑日になっていたのでしたからその余波だったのでしょう。1時間10分ほど歩いたところで5分休憩。ここから20分ほど歩いたところで第一見晴台へ。数分展望を見渡したところで先に進む。ここからはこれまでとは変わってジグザグ道の急登。あたりは木々に覆われていて展望はない。五分ほど進んだところにトイレブース。利尻山では環境保護のため携帯トイレ持参で用足しはトイレブースで。使用した携帯トイレは下山後所定のボックスに捨てる。トイレブースはここと避難小屋、9合目の三箇所。岩ゴロゴロの段々の急登の道がいつまでも同じように続きただひたすら歩みを進めた。小一時間ほどで第二見晴台。5分休憩。ここからさらに15分で長官山の頂へ。長かった急登もここまで。ここからさらに15分、木立に囲まれた避難小屋に到着。小屋にくっついて二つ目のトイレブース。ここを過ぎてから高山植物が多く目につくようになった。先頭を歩く高橋さんは突然歩みを早め後に続く我々が追いつくまでに花の写真を撮り、最後尾を歩く駒崎さんは花を撮るたびに離れては追いつくの連続。私は写真を撮る余裕などなく皆さんに遅れないようただひたすら歩くのみ。避難小屋を過ぎて間もなくのところで山頂に続く急峻な尾根が目の前に立ちはだかる。この尾根からガレ場となりザラザラと滑りやすく道は階段がが多くなった。歩幅が大きく取られる急な階段に疲れてきた足が悲鳴を上げ始めてきた。太ももの筋肉に痛みが走り、ふくらはぎも何度かつりかかった。それでも歩きながら調整していると痛みも和らぎそれ以上には至らなかった。9合目を過ぎると道はさらに滑りやすく浮き石も多くなり落石に注意する登りであった。大きくえぐれ切り通し状になった急な道を過ぎると山頂直下。右手奥にローソク岩が切り立って見えた。ここから切り立った道を登ると間も無く山頂に到着した。4時間20分の登山。山頂では昼食、記念撮影などで1時間余の休憩。10時40分下山開始。登りで難儀した滑りやすい道は下りではさらに慎重に下りた。滑りやすいガレ場を過ぎると歩きは順調になった。避難小屋では所々で落ち合った静岡のパーティーと話が弾みちょっと長い休憩となった。ほどなく長官山。ここから段々の長い岩道。快調に歩けたのだが約一時間の長い下り道はいつしか足にだいぶ負担が来たようだ。第一見晴台では10分ほど休憩し下り始めたが、登りで最初の休憩をとったあたりで足を滑らし左足首あたりが軽い捻挫をしてしまった。頭では大丈夫と思っていても体がだいぶショックを受けたようで体のバランスが崩れふらふらな状態。ザックをを持ってもらい空荷で歩いたが甘露泉に着くまで回復しきれなかった。高橋さんと駒崎さんの二人でポン山ピストンに行く。甘露泉でしばらく休んだのち残った三人で登山口に向かう。体はだいぶ回復しザックを背負ってもバランスはだいぶ良くなっていた。14時50分登山口到着。15時25分ポン山ピストンの二人も到着。電話で宿から迎えにきてもらい15時40分宿に到着。足を痛め、ちょっと悔いを残すことになってしまったが40数年振りの念願かなった登山でした。また、一昨日の飛行機では留萌を過ぎたあたりから雲が多くなり始め稚内空港が近づくにつれ見渡す限りの雲海となり利尻山だけが雲の上に姿を現し、広大な流氷に囲まれているかのように見えたのも一興でした。

(黒澤記)
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