熊谷トレッキング同人 国内山行記録
トップ 海外トレッキング 国内登山 山スキー 入会のご案内 お問い合わせ

社山・黒檜岳

アルバム  
            

1.山  域:社山・黒檜岳(栃木県)
2.目  的:中禅寺湖南岸尾根の縦走
3.山行形態:無雪期一般登山
4.期  日:2015年5月17日(日)
5.行  程:熊谷駅南口(4:30)➡立木観音P(7:20/40)➡阿世潟峠(9:20)
       ➡社山(10:30/11:10)➡黒檜岳(13:30)➡ 千手ヶ浜(15:45)
➡竜頭の滝P(17:10)➡立木観P(17:20/45)➡熊谷駅(20:50)
6.参 加 者:(縦走隊)
       CL木村、SL新井(浩),駒崎,栗原(聡),相澤
       (往復隊)
       SL新井(勇)逸見、高橋(武)
 熊谷駅を発つ頃は太陽に雲が掛かり、どんよりとした空模様出あったが,中禅寺湖畔の立木観音Pについた時は雲一つない晴天に変わっていた.中禅寺湖周辺は5月の連休後とあって、旅行客はほとんどなく,釣り人がチラホラと目に付く程度で、湖はわずかに漣が立ち、湖畔は静かな佇まいを見せていた。前方に男体山を望み、湖畔には三つ葉ツツジが咲き、これらの景色を楽しみながらゆったりと歩く。阿世潟峠・半月峠分岐で竜頭の滝Pに車を回送した木村・駒崎両名が追いつき、往復隊とはここで別れる。登山道を囲むブナ、カエデ、ナラの木々の新緑が瑞々しく、心地よく歩く。

 阿世潟峠を越え尾根道に入る。ここから眺める中禅寺湖はすばらしい。目の前にシロヤシオが咲き誇り、前方には緑がかかった男体山を望む,中禅寺湖の色は絵の具を流したよう風合いで,グループから「絵はがきのようだ」と声があがる。シロヤシオがあちこちと目立ってくる。淡い緑のカラマツも美しい。尾根道からは右側に男体山・中禅寺湖が、左側は足尾の山々が眺められ、白ヤシオの花とカラマツの若葉を楽しみながら歩く。やがて笹原になり、シャクナゲの花が目に入ってきた。笹に囲まれた道をしばらく歩くと社山頂上に着いた。頂上では記念写真を撮り,少し離れた先の広場で昼食をとる。広場からの展望は良く、皇海山,白根山が望め、周辺ではシャクナゲが咲いていた。休憩後、黒檜岳に向かう。尾根道は深い笹に被われ,登山道がはっきりとわからず、登山道らしき道を、笹をかき分け進むとはっきりと判る尾根道に出くわした。ここから歩いて来た道を振り返って見ると本来の登山道とはずれているのが判る。更に進むとダケカンバやコメズカの樹林帯に入った。ここも登山道がはっきり判らず、樹木に取り付けられた赤黄のブリキ板と赤いテープを頼りに歩く,時々見つからず苦労するが,どうにかこうにか黒檜岳頂上らしき所に到着。鬱蒼とした樹林帯の中でここが頂上かといった感じの場所である。休憩を取っていると、鹿を発見。鹿は逃げずに近寄り、一定の距離を置いて止まった。耳をあちこち動かし注意をはらいっている。何か食物を欲しがっている様子である。

 ここから千手ヶ浜に向かう。変わらず樹林帯の中、かなりの急坂を苦労して降りるが,登山道を囲むようにシャクナゲが群生し、又、点々とアカヤシオが咲いているのが見え、しばらくそれらを楽しみながら歩く所もあった。登山道は荒れており、樹木の根が剥き出し、樹木が倒れている箇所も多く、そこを潜たり、跨いだりしながら進む。又、土砂崩れで道が塞がり,崖淵を歩く場面もあった。登山道を下りに下るがなかなか中禅寺湖は見えない。予定時間をかなりオバーする。

 やがて中禅寺湖が見え,湖畔に到着。湖に流れ込む清流にはマスの稚魚の群れが見える。中禅寺湖にはヒメマス,ニジマス等の6種類位が生息しているとのこと。平坦な湖畔をしばらく歩くと千手ヶ浜へ。ここで少し休憩をとり、往復隊に予定より遅れることを連絡する。

 竜頭の滝Pへ急ぐ。湖畔道はずっと平坦と思っていたが、起伏する箇所にいくつかぶつかる。そこに木製の階段が設けてある。下山したことで、気持ちが緩んでおり昇り階段は結構足腰にこたえた。再び気持ちを引き締め歩き続け、竜頭の滝Pに到着。車に乗り込み往復隊が待っている立木観音Pへ向かう。今回の山行は天気に恵まれ,登山道からの景色もすばらしく、花木もアカヤシオ,シロヤシオ、シャクナゲ、三つ葉ツツジが思っていた以上に咲き誇り,楽しい一日を過ごすことができた。お疲れ様でした。
                                相澤記                       

       
日光社山 (往復組)

場所:日光・社山 
期日:2015年5月17日(日)
参加者:SL新井勇 逸見 高橋武(3人)

行動記録:立木観音前駐車場(7:35)―阿世潟(8:45/9:00)―阿世潟峠(9:25/9:35)―
社山頂上(昼食)(11:35/12:45)―阿世潟(14:10)―旧イタリア大使館別荘(14:55/16:30)―
立木観音前駐車場(16:45)―縦走隊と合流(17:20)

 快晴、風がさわやかな日和。阿世潟から阿世潟峠への登る途中から縦走隊と別れ、のんびりと登る。カラマツの緑がきれい、葉がまだ伸び切らず、切りそろえたようでかわいらしい。ミズナラやダケカンバはやっと芽吹いたところ。シロヤシオはきれいに咲いている木もあったが、蕾だけをビッシリつけている木もあった。木によってかなり個体差があるが今年は花つきがよい方か?アズマシャクナゲが咲いていて展望も良いところに出たのでカメラ休憩。左下には、先日、植林に行った足尾が見える。右手には中禅寺湖が青く広がり、遊覧船が白く走り、湖岸も白く、周囲は新緑に囲まれ美しい。そして、その向こうには戦場ヶ原が広がり、竜頭の滝、湯の滝が白く見える。日光白根には雪が見える。ここからはさすが男体山はどっしりと見える。この後も中禅寺湖を見ながらの登りで天気も良く、絶景の中気持ちの良い山行だった。所どころ風の通り道があり、一枚羽織る。

 頂上で昼食、静かな山行になると思っていたが、人気があるらしく他パーティが何組も登っていた。頂上のちょっと先にアズマシャクナゲの群落があり日光白根をバックにきれいに咲いていた。袈裟丸山、庚申山、鋸山、皇海山など山座同定もする。

帰りは同じ道を戻る。どんなに見ていても中禅寺湖と新緑が美しい。水をバックにダケカンバの白い幹肌が光る。阿世潟からの湖畔沿いの道は時々アスファルトもあり、帰りはやけに長く感じる。往きは「ア、シロヤシオが咲いている」とか、気持ちもわくわくしていたのに、帰りは疲れてしまったらしい。旧イタリア大使館別荘により、まずはソファーにゆったり腰掛け、昔の波打つように見えるガラス越しに中禅寺湖を眺めながら休ませていただく。ゆっくりしてから2階へも見学に足を延ばす。往時がしのばれる。建物を出て湖畔側に回ると、木のテラスが3段になっていて湖畔まで降りられる。ここでもゆっくり風景を楽しむ。ブナの葉の明るい緑が美しい。ハウチワカエデは小さな赤い花穂を下げ早いものは実になりかけている。縦走隊と連絡を取り、ころ合いを見て駐車場へと戻る。駐車場では小さなトキワナズナが可愛く咲いていた。

 美しい新緑の中ゆったりとした楽しい山旅でした。お世話になりました。有難うございました。(高橋記)