熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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赤城・黒檜山

アルバム  
        
1.山  域:赤城・黒檜山(群馬県)
2.登山形態:積雪期一般登山
3.目  的:雪の赤城山を楽しむ&冬山歩行技術の習得
4.日  程:2016年3月13日(日)

5.行動記録:
  熊谷駅南口(6:30)➡大沼駐車場(8:50)➡黒檜山登山口(9:40)黒檜山(11:00)➡
  展望台(11:10/11:50)➡黒檜山(12:00)➡駒ヶ岳(12:40)➡駒ヶ岳登山口(13:40)
6. 参 加 者:CL木村、SL駒崎,高橋(仁)、花森,三島,相澤

 数日前の暖かさはどこやら、冬がもどってきたような朝,熊谷を出発.赤城山はさぞ寒いことであろう。大沼に近づくにつれ路面の状態が悪くなる。ところどころ凍結しておりタイヤがすべり、速度を落として走る。雪煙が上がっているかのように,靄がかかり視界も悪い。大沼駐車場に到着。曇よりとした天候で、やはり靄がかかり視界が悪い。こんな天候でも登山者が目立つ。その中で浦和の勤労者山岳会のグループと出会い挨拶を交わす。登山口までは湖畔沿いを歩く。大沼は一面真っ白である。赤城神社の社や橋の赤が鮮やか,点々と釣り人も見える。登山口では先に着いたパーティがアイゼンを取り付けており混雑していた。私達も装着して登山道に入る。かなりの勾配である。20分近く歩くと、汗ばんできたので休憩をとり、上衣を脱ぐ。少し寒いかなと感じたが,歩くとすぐに暖かくなる。それに風がないのが助かる。登山道を挟む樹々は広葉樹で枯れ木である。これらの枯れ木が雪化粧して華やぎ、曇よりした天候でも明るい。なかなかの情景を作っている。やがて尾根道に辿り着く.展望は開けるが視界は悪く,周囲の山々を眺めることはできない。ただ登山道を囲む樹氷は周囲が明るくなったせいか、輝き、一層華やいで見える。

 花が咲いたような樹氷の中を通りぬけていると前方から賑わう声が聞こえて来た。頂上は若いグループが占領しており、先の展望台に進む。展望台は360度の眺望であるが、ここも視界が悪く、周囲の景色は見えない。ここで昼食をとる。取り囲む樹々がないので少し寒い。頂上に戻るが,多くのグループが食事をとって賑わっていた。ここで再び浦和の勤労者山岳会のグループと会い,一緒に記念の写真を撮る。復路は駒ヶ岳登山口へ降りる。登山道は往路より急な勾配である。木製の階段が設置されており、その上は雪で踏み固められている。滑るのではないかと恐る恐る降りるが、アイゼンの歯がしっかりとひっかかり滑らない。逆に引っかかりで足がとられないよう慎重におりる。少し朽ちた鳥居を通り過ぎると駒ヶ岳に到着。ここには数分いただけで出発。復路もほとんど広葉樹林であり,樹氷の樹林帯の中を心地よく進む。下りの坂はアイゼンの歯が程良く雪道にひっかかりテンポよく降りられた。やがて雪を冠った大沼が眼下に見え駒ヶ岳登山口に到着。駐車場に向かう。晴れはしなかったが,風がなく穏やかな天候に恵まれ、樹氷の美しさに巡り会い、雪の赤城山を楽しむことができた。
                                相澤記


【初めて会山行に参加して】  

 7時半頃、太田道の駅を出発。2台の車で赤城大沼湖畔の駐車場を目指ました。登山口は標高1300m超であるため結構車で標高を上げるので、道中だんだんと雪が増えていきました。2週間前に個人的に登った諏訪山(埼玉群馬県境近くの山)にはさほど雪がなかったため今回もそれほどとは思っていなかったのですが、完全な冬山模様でした。大沼湖畔の駐車場に到着すると湖は完全に結氷しており、湖上ではワカサギ釣り客が大勢いました。当初駒ヶ岳側から登る予定でしたが急な黒檜山側に降りるのは危険と判断し、黒檜山側から登ることに。駐車場から15分ほど登山口に向かい国道を歩き、登山口でアイゼン装着。有名な山だけあり、登山口には準備をする他のグループがいました。今山行では非常に多くの登山者と遭遇しました。準備完了後登山開始、10分ほど登ると大沼が見下ろせ、さらに30分登るとより小さくなった大沼が見下ろせました。昨年秋にも黒檜山に登ったのですが、その時は石がごろごろしていて歩きにくい道だなあと思いながら登りました。今日は雪が石の隙間を埋めてかえって歩きやすく感じられました。冬山(雪の付いた道)は初めてでしたがアイゼンに慣れれば、冬山もやれそうな気がしました。さらに40分ほど登ると山頂に到着。この天候にもかかわらず山頂には大勢が休んでいました。山頂には三等三角点がありますが、雪に埋まって“三角點”の“三角”までしか見えません。埋まり具合から40センチほど雪が積もっているようです。本日の天候では展望は全くありませんでした。山頂はいっぱいだったので北側の展望台に移動し昼食休憩。約30分の休憩後山頂標識前で記念写真を撮って駒ヶ岳に出発。 

 黒檜山大神とある神社を過ぎ、木の階段を下ってひと登りで駒ヶ岳に着きます。ここでも山頂には多くの人がいたので、少し休憩して下り始めました。今回の山中を通して木々には樹氷が見られたり、下りの途中で大きくはないものの雪庇が確認でき、今まで知識でしかなかったものを見ることができました。アイゼンをつけているので歩きにくい金属の階段を過ぎ、標高を下げていくと再び大沼が見え、一下りで駐車場の近くの登山口に出ました。

 今回当会に入会させていただいて初めての山行が初めての冬山ということでしたが、高低差も小さい黒檜山ということでなんとかやり切れました。自分以外の皆さんは余裕たっぷりだったので、より厳しい山になっていくとどうかなというところがありますが、無理せず安全第一でご一緒させていただきたいと思います。 (三島記)