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アコンカグア


【個人山行記録】

山域山名:アルゼンチン、アコンカグア
日付期日:2013年12月21日(土)~2014年1月5日(日)

参加者:新井久夫、他7名

行動記録:
12月21日夕方成田発。シカゴ、マイアミ乗換であったが、マイアミで1日ロスト。これが後で効きました。結局23日10:30チリのサンチャゴ着。バスでベースのペニテンテスに17:32着。

 24日は登山申請のためメンドーサへバスで移動。登山申請は本人でないと駄目なので。ペニテンテスに戻りホテル前のスキー場を散歩。標高2800m位有るので調子はイマイチ。

25日行動記録:レインジャーステイション2950m(11:20)→コンフルエンシア3300m(14:36)
〈天候:晴れ〉

本日はベースキャンプに向かう。プンテ・デル・インカで温泉成分で出来た橋を見学し、レインジャーステイションへ。手続きをして出発。土地は非常に乾燥していて埃っぽい。マスクをしてゆっくり歩く。平坦な道なので問題無し。

 総勢8名で上は68歳、下は33歳。キリマンジャロと違って皆山経験が有り体力も問題無さそう。途中昼食を採る。

 コンフルエンシアは一寸鄙びた感じ。ドームテントでお茶してから会う腰散歩。17時48分からメディカルチェックを受ける。皆問題無し。この後トレランで有名な石川裕樹さん到着。ガイドの佐藤優さんの友達との事。トレラン話で盛り上がる。


26日行動記録:コンフルエンシア(8:00)→RED ROCK(12:43~13:10)→プラザデムーラス4230m(17:00)

〈天候:晴れ〉

 今日は長丁場。約20km。標高差1000mをゆっくり行く。歩いても歩いてもほとんど景色は変わらず。空気の乾燥が酷い。私を含め数名がマスクをした儘。下が白いので「NACLか?」と聞いたら「Mg」との答え。後で標高が高くなって下痢になったのは此の所為だったんですよ。

 ガイドからは高山病対策で1日4ℓ以上水を飲むように言われる。この程度の標高ならば楽であったが、高度が上がるに連れキツクなる。寒いしトイレの回数が増えるから(特に夜)。コンドルが飛ぶのが見れて良かった。最後のきつい登りを越えてプラザデムーラス着。殆ど砂漠、しかも石、礫の。生物が生きて行ける感じは無し。酸素が薄い。

 今回は医療関係者が3名(医者2名、薬剤師1名)いたのでガイドのと合わせるとパルスオキシメーターが4台有ったので皆で結構測る。

 夕陽がアコンカグア西壁に当たり黄金色に輝き美しい。食事は現地の物。特に肉。キリマンジャロよりは旨い。ちゃんと食べれました。


27日行動記録:散歩のみ
〈天候:晴れ〉

 此の日は高度順化。朝からヘリが飛んでいる。ドラム缶に入った屎尿を運んでいる。軽く散歩のみ。私は体力保持の為軽めにしました。あとはジュース、お茶を飲んで水分補給。しかしなんか感じはイマイチ。

 17時頃よりメディカルチェック。結構厳しい。しかし全員合格。ダメだと登らせて貰えないらしい。其の後シャワーへ行く。15ドルだったかな。サッパリして良かった。


28日行動記録:プラザデムーラス(8:53)→C1ニド5250m(16:37)

〈天候:晴れ〉

 今日はC1ニドデコンドレス5250m迄。石川隊に見送られ出発。砂漠の道をユックリと登って行く。太陽の光が強烈だが寒い。此の陽光ではゴアの上着が1シーズンでだめになるはず。

 全く生命の気配が感じられない砂漠を唯黙々と歩くのみ。殆どサヴァイヴァルゲーム。登ると言う強い意志だけ。楽しみはゼロ。ニドまで来ると酸素が薄い。此の高度で寝るのはお初。扠どうなりますか。

 夜1名高山病でプラザデムーラスに降りて行った。


29日行動記録:散歩

〈天候:晴れ〉
 今日は高度順化。テン場も活気が無い。寒さと低酸素で皆元気が無い。散歩に行くがイマイチ。テントで寛ごうとするがリラックス出来ない。まあコンナ物か。

 夕方又1名高山病でプラザデムーラスに降りて行った。


30日行動記録:ニド(3:41)→インディペンデンシア(11:02)→ニド(不明)

〈天候:晴れ〉
 今日はアタック。メンバーは3名と途中まで行くという名。此れが敗因だった。朝暗いうちに出発。標高差1500mを登り切ると言う超難問。寒さの中ゆっくりと進む。

6時37分キャンプベルリン5900m。昔は此処からアタックしていたらしいが今は廃村状態。強い太陽光線の割には気温が低い。段々キツク成って来た。

11時2分インディペンデンシア着。6250m。ガイドのニルスが「此処で御仕舞。引き返す」と言う。一人がバテてガイドが彼しか居ないので此処迄だとの事。仕方無しだが釈然としない。

此のツアーの敗因はエクスプレスがスーパーエクスプレスになった事。マイアミでのロストが痛かった。後はアタックの時に最後ガイドが1人に成って仕舞った事。

まあ此の位の標高になると日本で考えて居る登山と全く違いサヴァイヴァル、其の人個人のトータルの強さだと実感しました。次高い処に行くかは全く考えて居ません。