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ブライトホルン4164m 登頂記


【個人山行記録】

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山域:スイス ブァリス地方 ペンニアルプス山脈
期日:2014年7月1日(火)
参加者:石川 他5名(ガイド登山同行者)

行動記録:8:30 ツェルマットロープウェイ乗り場集合→9:35/9:45クラインマッターホルン山頂駅3820m…10:43/10:50アイゼン装着…11:22/11:34 山頂 … 12:09/12:15アイゼン脱着…12:33クラインマッターホルン駅



 前日の30日、サンモリッツからツェルマットへ移動。ホテルにチェックイン後、ツェルマットガイド協会(Alpine Center Zermatt)の事務所に出向きました。


 協会のホームページではガイド希望日の1週間前までに申し込めとありますが、前日に申し込んだという記録も多いです。私の場合は、日本出発前にツェルマット滞在の中日2日に申し込んでおきました。希望日の前々日迄に電話連絡か、直接事務所を訪ねよとあり、ガイド料190スイスフラン(約22000円)を支払いました。受付の女性に「2日は天気が悪くなる、明日にしたら」と言われ、同意しました。この後装備のチェックを受け、足りないものはここでレンタルするようにと登山用品店を紹介されました。私はアイゼンのみレンタルし、借りたのはブラックダイヤモンド製の10本爪アイゼンでした。ハーネス、ストック、サングラス、帽子、テルモス、雪上用防寒着などは持参しました。


 当日は、ゴンドラ乗り場に8時30分集合、競技スキーの選手や、ハイキング装備の日本人団体客のごった返す中、切符を買って待ちました。アルパインセンターのブルーのジャケット着たガイドと合流、同行者はノルウェー人の40才前後の男性、ドイツから来た20代男性、ドイツ語を話す30才前後のカップル(出身国は聞きそびれました)と今年還暦の私およびガイドの6人です。


 クラインマッターホルン山頂駅はマッターホルングレッシャーパラダイスとも呼ばれ、紛らわしいですが同一です。山頂駅は雪の着いていない岩峰がくりぬかれていますが、そこからエレベーターで下に潜ると氷河がくりぬかれた氷の宮殿に繋がっていて、そこがグレッシャーパラダイスというアトラクションになっています。すでにここの高度は3820mあります。今回登ったコースはほとんどが氷河の上に積もった雪上を行くもので、一応、ヒドゥンクレバスを警戒してか、ハーネスを装着し、全員をロープで結び合って、いわゆるアンザイレンして進みます。


 ガイドがロープを各人に8の字結びで繋ぎ先頭に立ち、続いてカップルの女性、男性、若者、ノルウェー人、そして私となりました。ラストの私以外は、右手にストック、左手でロープを3巻きぐらい輪にして持たせられましたが特に滑落停止等のレクチャーはありませんでした。クラインマッターホルンを出て南東側にぐるっと大回りして、平らな雪原ブライトホルンプラトーの上を行き、途中から地図上ではほぼイタリアとの国境線上を進んで行きます。4〜5パーティーがすでに山頂に向かっていて山頂までトレースもはっきり見えています。日本人の2人組や、山スキーのパーティーもいました。雪は締まっていてさほど潜らず順調に1時間ほど進み、いよいよ斜度のきつくなる手前でアイゼン装着、水分・栄養補給の指示がありました。

 ゼリー飲料と、作ってきたおにぎりと白湯を飲んで少し休んだ後、出発。アイゼンを装着したため安定して登ることができます。最初は南側から直登し、斜度がきつくなると山頂の左(西側)へトラバース気味に登って行きます。スイスに来てから、3000m以上の高度をすでに3回ほど昼間数時間経験しているので、さっきまでは息苦しさは無かったのですが、さすがに4000mを超えて少しきつくなってきました。それでも幾つか他のパーティーを追い越して稜線へ出ました。予想していたほどの尖った稜線ではなく、今度は東に進むとこんもりした所に着き、ガイドが一人一人に“コングラッチュレーション”と声をかけながら握手したのでここが山頂なのかと思いました。

 同行者と握手したり、お互いの写真を撮り合ったりしましたが、南からの強風で氷の粒が顔面に当たり痛かったです。北側が切れ落ちた岩壁なので装備や体を飛ばされないように注意しながら周り景色もカメラに納めましたが、わずか7〜8km北西にあるマッターホルンは南面に雲が張り付いてその勇姿を見ることができませんでした。

 10分ほどで下山開始。ガイドからトップに行くように言われ、登りとは逆順に降りて行きました。途中登ってくるパーティーを避けながら、いいペースで進み、アイゼンを外しあっという間にロープウェイ駅に戻り解散となりました。

 ガイド協会の案内書にもある通りもっとも易しい4000m峰だと思いますが、ヒドゥンクレバスに落ちたという報告もあり、また目標物の全くない雪原のコースのため天候によっては危険も予想されるのでそれなりの態勢で、天候を見て登る必要のある山だと思います。



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