マナリ隊の行動記録      橋上定次郎 

(係り注:文字化けが起こるため、一部ひらがなを用いました)

はじめに  今年も「熊谷ヒマラヤトレッキング同人」のメンバーはインドヒマラヤへ行って来ました。過去数回の経験と反省(はんせい)をもとに、私達は時期日程に比較的自由のきくグループで雪解けのはな旅、Bhrigu Lake トレッキングを森田さんにすすめられ、6月9日から20日まで12日間の旅に出かけてきました。  当初8人の予定が都合で3人となり、ちょっとさびしい気持ちでしたが、予定どおり成田を後にしました。ですから今までの行動と異なり、あれやこれや考えず今回は本当に気軽に各自必要と思われる最小限の装備で、デリー・クル・マナリと森田さんの待つアシュラムに10日午後、クル空港に出迎えてくれたサンペル君と共に到着しました。夕刻、同行予定だった柿沼さんの訃報に接し、一同愕然となりました。翌日はマナリの休日、サンペル君の家の近くのBuddist Gompaにて森田さんと一緒に故人の冥福を祈りました。

トレッキング  森田さん夫妻、大阪のMさん、川口のOさん、キッチンボーイ2名など総勢9名にて3泊4日の3食昼寝つきの天幕生活を楽しみました。はなを訪ねてロータンパスにつながる尾根Bhrigu Lakeへのトレッキングでしたが、標高3,990M地点より谷が深く荷揚げが不可能のため前進を断念しました。しかし稜線より下は花が咲き誇る広大な高原で、わずかな滞在でしたが桃源郷の如き日々は人生の良き思い出として満ち足りた時間を過ごすことが出来ました。

柿沼さんのこと  本行程につきましては当初柿沼さんの提唱で、年配者に無理なく山歩きの楽しさを満喫できるコースとして推薦され、本人も健康診断を受けドクターストップを受けるまで同行する気持ちでいましたが、突然帰らぬ人となってしまいました。誠に残念でなりません。私達はキャンプサイトの岩場に、持ってきた線香と付近にあったハイビャクシン(線香になる低潅木)と花を手向け、ありし日の勇姿を思い起こしながらご冥福をお祈りしました。

おわりに  前回同様、森田さんはもとよりこの会を維持運営されている村越先生をはじめ大勢の皆様の、ご指導ご協力に感謝しながら報告と致します。