報 告 者:栗原昌史(単独)
期 日:2007年4月30日(月)
行動記録:鳩待峠 1591m(8:35)→1950m地点(9:35/9:40)→至仏山頂2228m(10:30/11:10)〜
ムジナ沢上部2045m地点(11:20)〜ムジナ沢1600m(11:30)〜カラ沢出合1400m(11:50/12:00)
→鳩待峠1591m(12:50)
<天候:快晴>
鳩待峠の駐車場争いのため前夜発の予定だったが、睡魔に勝てず早朝出発に変更。5:00起床、5:30出発。7:40戸倉着。案の定ゲートには満車表示があったため、潔くあきらめて並木駐車場(1日1000円)に停める。そこから乗合タクシー(片道一律900円)で鳩待へ。8:15鳩待峠着。すでに峠はスキー客、登山客、観光客などでにぎわっている。割合は5割4割1割といったところか。駐車場を後に少し入ったところで準備する。前回(4/26景鶴山)の経験から、ある程度の斜面まではシール無しで登るつもりでいたが、いざ歩こうとすると滑ってちっとも前に進めない。たった3日でこんなに雪質が変わるのか。あきらめてシールを貼る。さあ出発だ。
緩い登りを黙々と歩く。天気がよすぎて暑い。気温は10℃。はじめからヤッケを脱いで半袖一枚にして正解だった。次々にほかの客を追越す。飛ばしているつもりはなかったがペースが速かったか。少しペースを落として歩く。30分後には急斜面の地点にさしかかった。そこを難なく越えるとまた緩い登りがしばらく続く。オヤマ沢田代への斜面を少し登ったところで1時間たったので小休止。シャツはすでにビショビショだ。5分ほど休憩した後出発。間もなく開けた場所に差し掛かり、何組かのパーティが休憩している。広場を横切り、小至仏の東斜面をトラバースする。右側には大斜面が広がっている。滑りたい誘惑を抑えながら小至仏を巻き終わると至仏までの最後の登りにさしかかる。少し足が重たくなってきたのでペースを落とす。10:30山頂着。ここまで2時間かからなかった。やはり知っている道だと単独のほうが早い。特に休憩時間が短い。立ち止まって息を整える時間を合わせても10分も休憩していない。初めて行く場所では、特に積雪期は単独だと少し進むたびに、間違ってないか現在位置を確認するので時間がかかる。
山頂は大勢の客で賑わっていた。見渡すと燧ケ岳他、いつもながら素晴らしい景色だ。原もまだ雪で覆われている。もう1ヶ月もたつと雪が融け、水芭蕉が咲き始めるのだろうか。写真を撮り、昼食をとって滑降準備を始める。
11:10山頂を後にして目的のムジナ沢方面に滑降する。すぐに全容が見えてくる。何てことだ!沢をはさんで右側の斜面上部は雪が無い!3日前に原から見たときには真っ白だったのに。他の客は多分雪がつながっていないことを知っていたのであろう。こちらに降りてくる様子は無い。あきらめてワル沢側に行こうかとも一瞬思ったが、左側斜面を滑ろうと気を取り直し、稜線を北側に下りていく。途中雪がつながっていないので板をはずしてドロップ地点まで歩く。さあ今日のメインデッシュだ。それにしてもなんとでかい沢だ!この沢を今日は独り占めである。重力に身を任せ、思い通りのシュプールを描いていく。雪は1ヶ月前よりも重いが問題ない。左側斜面を快調に滑り、400mほど下ったところで沢を横切り、右側に移動してあっという間に樹林帯のトラバース地点に達する。ここからしばらく南へトラバース。至仏登りのトレースを横切りカラ沢までいくと、そこから下山ルート目指して東へ今日最後の滑降。150mmほどのツリーランを楽しみ、降りきったところで小休止。バックルを緩め歩行モードに切り替える。平坦なところではシール無しでも歩けそうだ。いけるところまでスキーで歩く。対岸に行きたかったが、雪がつながってそうに無いので濡れるの覚悟で浅いところをツボ足で渡る。それからしばらくスキーで歩くが、スリップして登れなくなり始めたので板を担ぐ。3日前よりもだいぶ手前だ。鳩待までの最後の登りは距離と時間がわかっている分精神的に前回よりも楽だった。
12:50鳩待峠着。帰りのチケットを売店で買い、程なくタクシーへ。13:15並木駐車場。いつものように温泉で汗を流し、帰宅路へ。経費削減と渋滞を避けるため高速を使わず、園原ダム経由で大間々方面へ帰ったがこれが大失敗。峠道を枯葉マークののろのろ運転に付き合わされるわ、大間々市街で渋滞にはまるわ、利根大堰は工事中で大渋滞だわで帰り着いたのは18:00。山行よりも疲れた帰路でした。
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