国内山行記録    熊谷トレッキング同人

鳥海山・東北の雄峰に花と展望を求めて

期 日:2002年7月25日(木)〜27日(土)夜行1泊、山小屋1泊 <会山行>
参加者:CL浅古 SL軽石 南雲、堀、森川、駒崎、大山(記)
行 程:  
<26日(木)>  熊谷(22:31)
<27日(金)>  象潟(5:45)→鉾立登山口(6:30/7:00)→賽ノ河原(8:20/8:30)→御浜小屋(9:05/9:35)→八丁坂(10:25/10:50)→千蛇谷雪渓下(11:30/12:10)→御室小屋(13:10/13:20)→新山(13:45/14:00)→七高山(14:30/14:35)→御浜小屋(15:00)
<28日(土)>  御浜小屋(6:05)→大雪渓下(7:40/7:55)→河原宿(8:10)→滝の小屋下駐車場(9:00)=熊谷駅(16:35)

 寝台特急「あけぼの」が象潟駅に着いたのが5:45。駅からジャンボタクシーで鉾立登山口へ。天気は快晴。タクシーの中から日本海の海岸線を見下ろし、登山口で朝食を摂り、登り始める。よく整備された登山道をゆるやかに登っていくと、賽ノ河原に着く。風が時折り吹くが、日差しが強く喉が渇く。御浜小屋までは過剰なほど整備された石段の単調な登りである。御浜小屋からは湖畔に少し雪の残った鳥海湖が望め、左の方向にはこれから登る新山頂上が見える。白、黄色、紫、色とりどりの花が咲く鳥海湖を巡り、八丁坂を登り七五三掛を過ぎると、景色は一変。岩のゴツゴツした外輪を越えて、千蛇谷雪渓の中で昼食をとる。  雪渓を登りきり傾斜が増して、やがて石段の登りになり御室小屋に着く。荷物を置いてから身で頂上新山へ。白いペンキに従って急登するが、大きな岩の積み重ねにビクビクしながらへばりついて登る。一度急降下してまた登るとやっと頂上にでた。頂上からの眺望は、岩を登った満足感で覚えていない。小屋に帰る組と、外輪の七高山に登る組とに分かれて、新山を下り七高山へ。七高山からは今登ってきた新山のドームと、外輪山の断崖が見え、明日どこを登って下山するのだろうと不安になる程険しく見えた。小屋に戻り外でビールを少し頂き、夕食は漬物4種、ご飯、味噌汁。2名で毛布3枚の混み具合。20:00前には就寝。  翌日はご来光を見ようと3名が日の出前に新山頂上へ。少々もやっているが、天気は悪くない。5:30に朝食。外輪山へと登るが、急登で足場の悪い所あり、気を許せない岩がありで、最後に鉄の梯子を登りきると通行禁止の札がかかっていた。(登り口にはかかっていなかった)  外輪山の行者岳、伏拝岳を経て下りになる。雲海が素晴らしく、遥か彼方に月山も見えた。花の中をぐんぐんと下り、やがて小雪渓に出て斜めに雪渓を渡る。その下の大雪渓もへっぴり腰で斜めに下る。雪渓を下りきった所で休憩。雪渓の水は冷たく美味しい。見上げると続々と雪渓を登っていく人達が見える。河原宿からは見渡す限りお花畑で、こんなにたくさんの花が咲いているのを見るのは初めて。最初の予定より下山口をひとつ手前にして、滝の小屋より車道へ出る。タクシーで湯の台温泉へ入り、酒田駅前で蕎麦の昼食。12:22の特急で帰途に着く。車窓から鳥海山がよく見える。花、岩、雪渓、眺望、美味しい水、と楽しみが多い今回の山行だった。予定より約2時間早く、家に着いた。

主な花:チョウカイアザミ チョウカイフスマ イワブクロ イワギキョウ ヒナザクラ     その他数えられないくらいたくさんの花々。