安達太良山・鬼面山 初級冬山訓練
山域山名:安達太良山(福島県)
期 日:2003年2月22日(土)〜23(日)
参 加 者:A隊 CL宮田 SL青木 白根、吉田、軽石、逸見、豊島、駒崎、杤原
B隊 CL大嶋 SL石川 八木、並木、堀、栗原 <計15名>
行動記録:
2/22 鬼面山
熊谷5:34=羽生IC=二本松IC=野地温泉ホテル着8:54/登山開始10:00→ぶな林上部
(10:30/10:40)→土湯峠手前(11:05/11:15)→鬼面山頂(11:40/12:05)→土湯峠付近昼食
(12:37/13:20)→旧国道土湯峠(13:55/14:10)→野地温泉着14:40(泊)<B隊概ね5分遅れ>
4台の車に分乗して一路みちのくへ、羽生IC手前のコンビニで軽石さんと合流。二本松ICから、今は亡き村越会長の思い出の地、野地温泉ホテルへ。玄関から「おお、みんな早かったな」といつもの笑顔でストックを振って出てくる様な錯覚をする。
ワカンをつけ、夏道には行かずにA、Bパーティに分かれてホテル裏山の美しいぶな林のなかへ。キュー、キューと雪を踏みつけ、青木SLをトップで30分も進むと稜線に出る。一休みして旧土湯峠まで下り、前方にかすかに鬼面山が見えてくる。風が西側から吹きつけ、小さな木に霧氷をつけている。いよいよ登りにかかる。所々岩が露出していて、ガチガチとワカンの音をたてながら登る。雪庇手前で二度目の休憩、樹林のなかを行く。何度となく枝に頭をぶつけ、やっとの思いで急坂を登り切ると視界が開け山頂(1481.6m)だ。間もなくBパーティも到着する。全員登頂。
風が一段と強くなる。正面に箕輪山、右奥に会津磐梯山が雲のなかからのぞかせている。山頂から旧土湯峠まで一気に下る。写真を撮ろうとしていた場所に戻ると、すでに霧氷は消えていた。最初の休憩地のブナのなかで昼食。午後は全員がトップ交代で土湯峠に向けてラッセル訓練。小さな鞍部を2,3越え、鉄塔建物の脇から峠へ。スノーモービルが1台走り回っていた。峠の茶屋も雪のなか、見晴台から景色を堪能して車道に出る。前方には鬼面山が大きく輝いている。天気もまずまずで、初級雪山訓練大成功。(私ひとりかな)ホテルに酒がまってるぜ。
温泉よりもまず、一杯が二杯と酒盛り始まる。早朝からリーダー、ドライバーさん、ご苦労様でした。明日は、日本百名山「阿多多羅山」ガンバルゾ、飲み過ぎたかな。
(A隊白根記)
天候は薄曇り、風弱く、まずまずのコンディション。ホテル前の駐車場で身支度を整え、二隊に分かれて出発。雪はさほど多くなく、気温が高いためかそれほど潜らず、A隊トップの青木さんがずっと足のスネぐらいまでのラッセルを続ける。何とも雰囲気のよいぶなのなだらかな斜面を、ワカンで踏みしめながら登っていく。土湯峠を過ぎて鬼面山の尾根を登る頃になると、低木が雪に埋まり、風を遮るものがなく、さすがに冬山らしくなってくる。吹雪かれると、立っているのも大変になるそうな。今日はまったくそうした苦労はなく、頂上まで全員到達した。さすがに風が強く、お湯を沸かすのは大変ということで、樹林帯まで戻ってお昼とする。この後、全員でトップを交代しながら旧国道の土湯峠までラッセルの訓練をし、15時前にはホテルに戻った。 (B隊石川記)
2/23 安達太良山
野地温泉発8:21=あだたら高原スキー場着8:48=ゴンドラ山頂駅着9:18/登山開始9:40→
灌木帯ぬけた所<B隊はワカンからアイゼンに履き替え>(10:10/10:20)→安達太良山山頂着11:08、直下
で昼食(11:18/12:10)→ゴンドラ山頂駅着12:45=山麓駅着13:09=岳温泉・岳の湯=
二本松IC=熊谷着17:16 <B隊概ね10〜15分遅れ>
「智恵子抄」で有名になったこの山は、別名乳首山と呼ばれている。あだたら高原スキー場からゴンドラリフトで山頂駅へ。昨日と違い人の多いこと。大きなザックを背負ったパーティが出ていく。我が同人は、二班に分かれて山頂を目指す。一汗かいて尾根上の小ピークで休憩。山頂が見えているのに、近いようでなかなか着かない。山頂直下の台地にザックを置き、乳首にアタック。視界が悪く、「あの光るのが阿武隈川」は見えない。台地に戻ると、後続隊がアイゼンをつけてやってきた。さすが強風の名所である。
(A隊白根記)
ゴンドラを降りると、一般スキーヤー・ボーダーに混じって、すでに我が隊同様のパーティーが数隊準備中。鬼面山と違い、安達太良山はさすがにメジャーの山です。皆さん、ワカン、スノーシュー、山スキー、テレマークいろんな楽しみ方してますな。青空が広がり、風も弱く、今日も絶好の登山日和。汗をかきかき灌木帯をぬけ、見通しのよい雪原をゆっくり登っていく。山頂付近でも雪の表面は凍ってなくて、A隊はワカンのまま頂上まで到達。B隊はアイゼンに履き替え、足回りがコンパクトになったため、ワカンより歩きやすかった。ただ、アイゼンを装着するのは、慣れないと結構時間も体力も要ります。
山頂では、快晴というわけにはいかなかったけれど、展望を楽しみ、直下でお昼をいただいて、下山はあっという間にゴンドラ駅に着きました。
今回は、二日間とも良い天候に恵まれ、冬山の厳しさを体験することにはならなかったけれど、コンパクトにふたつの山を登頂できて、楽しく充実した山行でした。
(B隊石川記)
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