第1日目 (1/8)
宿出発9:15 ブナ林引返し点11:00 宿帰着11:20
午後 スキー場、ロープウエイヘ 宿発13:10 帰着15:45
参加者 新井、八木、堀、
この日は、とりあえず午前中2,3時問雪とたわむれてくればいいかと、ゆっくりと9時すぎに宿を出て、車遺を歩いて地獄沼方面へ向かった。雪は降り続き視界は100mたらず程度だったが、問もなくやや小降りに。ここの酸ヶ湯から先は車両通行止めとされていたが、まだたまに車が走ってくる。のんびり雪景色を楽しみながら地獄沼手前あたりまで行ったところで、Hさん雪の中に眼鏡を落とし、3人で探したが見っからず、結局あきらめる事となった。
このあたりの道路の少し上に積雪のない岩場があり、暖かい噴気孔がありそうだったので、3人それぞれ、ここまでの30mくらいの新雪のラッセルを体験をしてみた。やはり腰までもぐって足が上がらないが、体重の少ないYさん、膝の上くらいまでで、ヒョイ、ヒョイとさほど苦労せずに歩いてしまう。
この後、明日登る予定の仙人岱ヒュッテヘ向かうブナ林の道へ少し入ってみた。登山道に入ると、そこは車道から見ていた雪景色とは全く異なった、体に密着するくらいにまわり中ふんだんな雪に囲まれ、それがどこまでも続く圧倒されるような世界だった。ルートはしっかりラッセルしてあり、見事な風景に感激しながら15分ほど登り、午前中の行動をここまでとして宿へ引返した。
輪カン隊のロープウエイで登っての樹氷見物は8日は一応とりやめとしたが、明日はもっと寒気が強まる予報が出ている。「ロープウエイが止まることもあり得るな」などと話していたところ、午後1時にスキー場行きの臨時シャトルバスが出るという。雪は小降り。それならばと急遼午後は樹氷見物と決め、このバスに乗りこむ。乗り継ぎ順調で、1時40分には山頂駅に。ロープウエイの下半分では窓から2〜3キロ彼方まで山々が見え、部分的に日の射している所もあって山頂の風景にも期待を持たせたが、山上はやはり濃いガスと吹雪。駅から次々に屋外に出て行くスキーヤーは、10メー一トル離れるともう姿が見えなくなってしまう。
我々3人はとりあえず輪カンをつけずに外に出て、吹きっける吹雪にあおられながら駅舎の前の樹氷まで行った。建物からは10メートルもないがこれ以上進む気にはならず、すぐに暖かい駅の待合室に戻った。せめて数十メートルでも視界が広がる瞬間がないかと、時々出入り口に行って戸を開けてみたが、さっき見に行った樹氷さえ見えない。30分程待ってみたがあきらめ、乗客は我々3人だけ、ガイドの説明っきの下りのロープウエイで下山した。往復1800円はちょっと高かったかな。
第2日目(1/9) 宿出発9:00 山スキー隊と合流10:00 下山へ11:10 宿12:15
参加者 往路:新井、八木、復路:新井、八木、飯塚
山スキー隊のトレースをたどり、ブナ林の登山道へ。足の故障で数ヵ月山歩きから遠ざかり、今回軽く足慣らしで参加の堀さんは今臼は湯治に専念となり、9時に2人できのう少したどったブナ林の登山遺の登りに入った。雪は降り続いていたが、きのうと同様にしっかりついているトレースをたどり、たわわに雪のついた圧倒されるような雪景色を堪能しながら気分よくゆっくり登って行く。実はこのトレース、昨日のトレースが降り続く雪で消えてしまい、我々の山スキー隊の悪戦苦闘のラッセルで新たにつけたものだった。歩き始めて1時間、先行するパーティーに追いっいたが、何と、2時間近く前に出発して、深雪に苦戦し続けている山スキー隊だった。ここまで楽々と登れたことに感謝するやら、申し訳ないやら。
この後1時間ほど、地獄沢への下降点まで同行して、ラッセルの大変さも体で感じ取った。ここで輪カン隊は、スノウシューで山スキー隊に同行していた飯塚さんを加えて3人で同じ道を戻り、1時間余りで宿へ帰着。さらに先まで進んだ山スキー隊も、一この深い雪で快適な滑降はできず同じ遣を戻り、ゲレンデスキー組もガスっている時間が多かったようで、今回の八甲田山行で一番楽しく行動できたのは輪カン隊だったという事になりそうである。皆さん、お世話になりました。
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