期 日:2006年10月7日(土)〜9日(月)
参 加 者:軽石、安井(善通寺山の会)他2名(計4名)
行動記録:
10/8 秋田駒八合目9:30(50分)阿弥陀池避難小屋10:20/10:35(20分)
男女岳10:55/11:00八合目11:45
10/9 八幡平見返峠8:30(40分)源太森(30分)稜雲荘9:40/10:00(15分)頂上(30分)
見返峠10:50
猛烈な低気圧に襲われた週末の東北に合同山行が重なってしまった。四国、善通寺山の会の安井氏ら3人と大宮で合流した。仙台辺りから雨で盛岡駅に着いた頃は本降りであった。で、初日計画の姫神山は取りやめとし、秋田・田沢湖方面に向かった。雨に煙る湖を一周し乳頭温泉鶴の湯の露天風呂を体験した。
2日目も雨、この日は秋田駒の予定だ。多少の悪天は覚悟の上だ。バスで八合目に着く。
雨と強風の中を進んだ。もちろん紅葉どころではない。阿弥陀池の避難小屋でホッと一息。
後続組も次々入ってきた。横岳から焼森を経て一周を目論んでいたがあきらめ男女岳だけ踏んで往路を戻ることにした。雨は冷たく右手中指の先が手袋の中で感覚がなくなってくる。10月からの山は天気次第で冬山並みになることを痛感した。下山後はR341を北上、途中の大場谷地の紅葉はまあまあでしょう。面白いことにここにも「ばばちゃアイス」が売られている。この日は八幡平の西端、大沼温泉のひとつに投宿した。
3日目は晴れを期待したが外はガスである。雨の中心は北海道の東に去ったが風は残っている。ガランとした見返峠に車を置き八幡平の核心部に入った。いくらも登らないで木道になった。源太森のピークは360度の好展望だがガスで視界ゼロ、丸い山座銘盤を囲み、「目を閉じれば見えてくる」とどこかで聞いたことを思い出した。この辺はすでに紅葉は終わっている。八幡沼のほうに戻り稜雲荘で一休した。沼の周囲は池塘と草モミジと小池が取り囲んでいる。ガスがとれてきてたまに薄日が射すと湿原の広大さが分った。
やぐらの展望台がある頂上辺りに来ると急に団体観光客が押し寄せ、辟易しながら退散した。大駐車場はすでに満杯である。帰路は紅葉がきれいと聞いた樹海ラインを下った頃、ようやく陽が射して八幡平の稜線が端から端まで見えた。藤七温泉の辺りは紅葉の好ポイントと見えカメラの放列が出来ており、我々もそれに倣った。黄色と赤が特に鮮やかで3日目にして初めて納得の景色が見られたことになる。この時期は標高1,000mから1,200mあたりが見ごろのようだ。
頂上付近が降雪の岩手山に向かって下ると、東側の裾野がなだらかに広がっている。それに比べ西側は鬼が城や屏風尾根の険しい様相を見せ、典型的な左右非対称の山稜だと分る。こじんまりとした三角形の姫神山も岩手山の左に見られる。
盛岡駅に着いたころはすっかり秋晴れとなっており、日程の皮肉を大いに感じつつ新幹線に乗り込んだ。そして来年の再会を約して別れた。 (軽石記)
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