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山城:上越国境谷川岳・天神尾根
期日:2006年4月1日、2日
参加者:〈山スキー〉宮田、木下、大嶋、南雲、駒崎
〈つぽ足〉浅見、軽石、木村、川辺〈1日訓練参加〉栃原
行動記録:熊谷市役所(7:10)=天神平ロープウエイ駐車場(9:10)=天神平スキー場(10:40)→雪上テント設営地点1420ｍ(11:40), 雪ならし・昼食13:OO 移動し訓練16:10まで、ビバーク用雪洞つくり。17:00テント張り.18:00夕食20:00就寝。
谷川岳ロープウェイ駐車場に予定通り到着。何人もの登山者・スキーヤーがいる。そのうち放送があった、「風速30m以上のためロープウェイの運転ができません」とのこと。待つことしばし。2本のロープに支えられたゴンドラの乗り心地は最高によかった。
天神平スキー場にはスキーヤー・ボーダーが数人、雪を見に来た家族もいた。いくつかのパーティがスキー場の右わきの斜面を登っている。先行したパーティの後を山スキー5人・つぼ足5人がスタートした。新雪がところによっては1m前後はあったのかもしれない。それに加えて風が強く、ときに腰を落とし風に耐えるように立ちつくすこともあった。1時間ほどの登りだったが汗びっしょりとなった。
テント設営のため雪面を平にならした。新雪を掘って水平面をつくる作業である。1m以上掘って硬い雪層にあたった、そこは風も少なくお湯をつくり昼食をとった。
13時から雪上訓練《①ピッケルをつかった滑落停止②コンテニアス③スタッカット》が行われた。別の報告がありますので、私は一部の報告をします。①の訓練から始まった、俯せにまたは仰向けに滑りはじめ、ピッケルを打ち込んで止めるわけです。参加者が次々と練習をした、私は仰向けにスタートして、右回りか左回りかどちらかで俯せになり、ピッケルを打ち込むつもりでいたが、だんだんとスピードが加わり、ピッケルを打ち込んだときは、すぐに停止できずにズルズルと滑落していた。これを見ていたリーダーは「危ない」と走ってくれた。声も姿もわかったので、ピッケルを雪面に強くおしあて、立木の5m程手前でようやく停止できた。昨年は雪が柔らかく、すぐに止まれたが、今年は表面が硬く条件が違った。慎重さが欠けていたと改めて感じた。
雪上訓練に続いて、3人ずつにわかれて、ビバーク用雪洞つくりを行った。柔らかい雪のため10分程度で3人が風雪をさける穴ができあがり、頭からツエルトをかけてみて「耐えられそうだ」と訓糠内容を確認した。
雪のテーブル・いすで懇親会。夕食は幻想的雰囲気のなかですすんでいった。
４月２日（日） 5:OO起床、朝食。6:20テント場片付け。7:10下山開始。7:40天神平=8:30駐車場更衣準備9:10出発==13:00熊谷市役所
夜半からテントをたたく雨のおとに目を覚ます。5時起床、雪にかわっている、テント毎に朝食をとり「テント撤収下山」となる。（川辺記）
谷川岳雪上訓練報告（スキー班）
4/2 未明から雪が降り出したようで、テントの上をサラサラと滑り落ちていく音を寝袋の中で聞いていた。今シーズンは雪が多かったが、三月後半になってからの積雪も凄い。このテントサイトは吹きだまりになっているとはいえ、新雪が軽く１メートルはあった。新雪を滑る夢を見ながらウトウトとしているうちに起床時間となる。残念なことに雪は雨に変わっていた。携帯を使って天気図を見ると今日は荒れそうである。結局、谷川登頂は諦めて、早々に引き上げることになった。
天神平スキー場の上に着くと、リフトは動き始めていた。雨のためか、日曜日だというのに客が全くいない。ツボ足隊はゲレンデの隅を歩いて降っていった。スキー隊は少しでも滑らないと気が済まない人間ばかりなので、田尻沢を降ることとする。滑降の準備を済ませゲレンデに飛び込む。幕営道具の詰まったリュックが重いが、どうにか滑っていく。駒崎さんはロープウェイで降りることとし、残りの者は田尻尾根の南側から沢に向かって滑り込んだ。意外と雪が良く気持ちの良いターンが決まる。しかし、それも初めの標高差100メートル位までで、そこから下はべたつく湿雪に板を取られないようにしながら、重荷耐えるだけのスキーであった。間もなくスキー場の下山コースに合流する。
今年、このコースはクローズされていたのだが、一応ならしてある。西黒沢を覗くと、大規模なデブリが詰まっていた。上の方には今にも落ちそうな雪庇が並んでいる。今シーズンの谷川は雪崩リスクがいつになく高そうである。悲鳴を上げ始めた太ももに鞭打ちながら退屈な下山コースを滑っていくと、ようやく立体駐車場の建物が見えてきた。
（木下記）
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