期 日:2007年6月9日(土)〜11日(月)
参 加 者:L軽石、大嶋、駒崎(計3名)
行動記録:
6/9 鹿児島空港=かいもん公園P12:45〜3合目13:10/13:15〜7合目13:45/13:50〜
開聞岳山頂15:15/15:30〜かいもん公園P17:10=国民宿舎かいもん荘
6月に入ってすぐ南九州が梅雨入りし、心配した日程だったが、杞憂だった。快晴の鹿児島空港から一路南下、左手には豪快な桜島も望める。指宿スカイラインが終わるころ、池田湖の向こうにきれいな開聞岳が見えてきた。まさに薩摩富士と呼ぶにふさわしい。
2合目の公園から出発。登山口の看板に「午前中に登山行動をしよう」とある。なるほど南国特有の常緑樹が道を暗くしている。だがどうということはなく、それより蒸し暑く汗が吹き出るのにはまいった。道は一定の勾配で円錐形を巻き込むように作られている。南から西、そして北向きになると岩場の道になり海原が見下ろせる。潅木が現れはしごを越え道が東から南に転じるころ山頂に着いた。
火口の陥没がある頂上は案外広く巨岩のある所が最高点で標柱がある。さえぎるものがない大展望だ。眼下に海岸線を見るのははじめての体験であるが、期待した屋久島は見えず残念。下山後宿舎前の砂浜から3キロ離れた開聞岳を見上げた。海から直にせり上がったその姿は実に大きい。
6/10 開聞=霧島えびの高原P10:20〜5合目11:10/11:25〜韓国岳山頂11:45/12:15〜
つつじ園13:20〜えびの高原P13:30=高森民宿
2日目、この日も好天で東京地方の雨のニュースに、こっちは何とついていることかと思う。一旦昨日来た道を戻り霧島方面に向かった。霧島火山群は長さ20kmにもなるという長大な地域だが、我々が目指すのはえびの高原からの韓国(からくに)岳という最高峰だ。一帯はいたる所がミヤマキリシマの群生地や公園になっている。最盛期と日曜日が重なりかなりの人出だ。火山性の光景が見られる登山道は花の公園横からのびている。すぐに現れる白い山はその名も硫黄山である。子供連れも多い。
5合目まで登ると展望がひらけ、火山性の沼や池が点在しているのが見て取れる。密生したミヤマキリシマ越しに見る大浪池や、噴火でできた絶壁から見下ろす巨大な爆裂火口を見ることができる。黒い溶岩が重なりひときわ盛り上がっている所が山頂だ。南東に稜線がのびている。中ほどが新燃岳でそのずっと先の鋭鋒は高千穂峰のようだ。下山後公園で花の写真を撮ってえびの高原をあとにした。
この日は高森の民宿泊まりだ。山好きの女将がここぞと決めた土地だという。そこは雄大な阿蘇連山と根子岳の南面を正面から見上げる高台にある。それを眺めながら食事ができる。うれしい限りだ。ことのほかビールもうまい。
6/11 高森=五ヶ所高原北谷口7:45〜千間平8:45/8:50〜国観峠9:30/9:40〜
祖母山山頂10:30/10:50〜風穴11:45/10:50〜北谷口P12:30=熊本空港14:30
3日目は宿を7時に出発。この日は祖母山を目指す。1時間かけて北谷登山口着。月曜日とあって人がいない。標高1100m地点からスタート、緩やかで歩きやすい。杉林から始まりミズナラ、リョウブが目立つようになる。1400〜1500mあたりになるとブナ林が主となった。ほとんど展望がなく全体にその暗さが原生林の雰囲気を強くしている。
国観峠の分岐を過ぎるときつくなり、黒土が滑りやすい道だ。宮原方面からの道を合わせるとまもなく小広い頂上である。360度の展望だ。阿蘇、九重が目立ち、傾山や大崩(くえ)山塊も望まれる。南は山また山の重畳である。山頂に未練を残すも帰りの時間が気になり30分で下山することにした。一般ルートではない風穴を通る直下のコースを採った。ロープやハシゴが連続し2mを越すヤブ気味の笹原の道もありなるほど険しい。時間を稼ぎその分早めに熊本空港に着くことができた。
好天に恵まれたまるで夢のような3日間でありました。 (軽石記)
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