山 域:道志山塊・御正体山<1681m>、御坂山地・黒岳<1792m>(山梨県)
期 日:2007年1月20日(土)〜21日(日)
参 加 者:CL軽石 SL新井 吉田、栗原、逸見(計5名)
1月は富士山の見える山へ。ここ何年かそんな気持ちになる事が多く、今年は軽石さん企画のこの2つの山となった。コースの標高差はともに約800m。積雪は主に1月6日に降ったもので、御正体上部で20〜30cm、黒岳稜線で15cm程度だった。
行動記録:
1/20 熊谷市役所(5:25)=談合坂SA(7:00/7:25)=都留=林道終点(9:10/9:20)→
峰宮跡分岐(11:05)→御正体山山頂(11:45/12:25)→林道終点(14:05/14:20)=都=
御坂トンネル入口(明日の登山口確認)=河口湖畔民宿(15:30)
軽石車に5人で乗りこんで、まだ星の見える早朝熊谷を出発。東松山ICから圏央道を経て、中央高速談合坂SAへ。ここで軽く朝食をとり、都留ICで高速をおりて8時、林道の終点、工事現場でもある御正体山の登山口に着いた。
北斜面で多少の積雪があり、気温は0度くらいと思われる。身支度ができるとすぐに登りにかかり、間もなく尾根道に出て少し登った所で軽アイゼンをつけた。1月上旬に全国のあちこちで強風を伴う荒れた天候の日があって、爆弾低気圧ということばがり話題になったが、ここでも吹き荒れたのか、生木の枝先が至る所にたくさん落ちていた。
登山路は2万5千分の1地形図に記されているのと違う尾根で、いやでも地図でルート確認しながら登ることとなる。ほとんどが尾根直登で、高度はかせぐがなかなかきつい。ただ10日ほど前の少し残雪のあった御荷鉾山よりも、十分残雪のあるこちらの方が歩きいいなと感じた。曇り空ながら、何カ所かで大きな富士山の姿も見えた。
3時間半ほどかかって山頂に到着。広々しているが、ぐるりと樹木に囲まれて展望はない。先客は中年の夫婦ずれが1組。昨年秋の皇太子の登頂が記してある。お茶を沸かして昼食にしたが、Hさんが工夫して持参したけんちん汁が最高だった。
下山は同じ道をたどり、気温が低いままでアイゼンも好調。2時間かからないで登山口に着いた。あとは手慣れた軽石さんの運転に委ねて河口湖畔に近い民宿「白滝」へ。富士の展望とワイン風呂が売りである。夜8時から30分間、町が観光客へのサービスとして土曜に実施している花火を宿の窓から楽しんだ。
1/21 民宿(8:00)=登山口(8:08/8:15)→御坂峠(9:55/10:10)→黒岳(11:15/昼食/12:00)→
御坂峠(12:05)→登山口(13:50/14:00)=河口湖IC=東松山IC=熊谷(16:25)
が不安だったが、山梨県の予報はさほど悪くない。予定どうり宿を出て御坂トンネル入口の登山口から登山開始。きのうの直登コースとはガラリと異なりジグザグの登りやすい道。考えてみればここは何百年も前から甲府盆地の方へ行く峠道だった所である。
南向き斜面で、雪は道が東に回りこんだ時だけ出てくる。少量の雪で、凍結して危なそうなので早めにアイゼンをつけたが、峠手前までは雪のない部分の方が多かった。登り始めは霧の中だったが、やがて雲海の上に出て青空も増え、期待どおりの雄大な富士山も木の間越しに見えて、昨日よりも好天に恵まれた日となってきた。
峠からは、時々八ヶ岳から奥秩父・時には南アルプスまでの眺望が目を楽しませてくれる積雪のある尾根道。「連日標高差800mでは限界をこえている。今日は途中まで」と言っていたKさんも結局頑張らされて、全員黒岳山頂へ。山頂は展望がきかないので南へ少し下りて展望台へ。富士山から雲海がほぼ消えた河口湖、くっきり見える南アルプスなどの大展望を楽しんだ後、お茶を沸かして昼食。穏やかな晴天と展望に恵まれて2000m近い山上に居る至福の時間である。
下山は登りと同じ道をそのままたどる。別ルートで駐車した登山口へ下る道もあり選択肢に入っていたが、積雪のあるこの時期では、様子のわかっている同じ道の方がはるかに安心感が持てる。登り3時間、下り2時間弱でこの日の山行を終え、河口湖インターから高速に乗っ帰路にっき、明るいうちに熊谷に帰着した。 (新井記)
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