山域山名:谷川連峰東面白毛門山・東黒沢およびウツボギ沢(群馬県)
報 告 者:浅見(単独)
期 日:2007年8月4日(土)〜8月5日(日)
行動記録:
8/4 土合・白毛門P9:00出発〜東黒沢遡行、白毛門東尾根のコル12:30〜
東尾根下降、宝川広河原13:15着
東黒沢は登れる滝やきれいなナメが多く、夏の暑い日に水遊びを兼ねて日帰りで楽しむのにちょうどいい沢である。基本的に登りにはロープを出さないですむし、下りは3カ所ほど懸垂下降で降りられる。源流部は白毛門の東尾根の1350mの鞍部をめざす。ブナの疎林の中のささやぶの藪こぎで快適ではないが下降点もわかりやすい。小さな滝を3つくらいクライムダウンしてやがてウツボギ沢に合流する。そこから約200m下って宝川と出合う台地状が広河原の天場である。
広河原から逆にコルに登る場合、赤布がついていなかったらわかりにくいだろうと思う。他のパーティーはウツボギ沢の少し上流にビバークしているようで広河原は自分一人である。流木を拾って支柱にしてタープをはる。今回はタープとシュラフカバーとインナーシーツだけを持っていって軽量化を図った。8時くらいに夕立にあったが体や荷物が濡れることはなかった。風が強ければもっと悲惨だったと思う。また、後で考えるとそれほど強い雨ではなかったと思うが、一人で沢のそばで寝ていると不安になり、増水したらすぐに逃げられるように、ヘルメットにヘッドランプをセットして荷物をまとめそばに置いて横になった。9時頃には雨もあがって星が出ていた。
8/5 宝川広河原6:30出発〜ウツボギ沢遡行稜線10:50〜笠ヶ岳山頂11:30
白毛門山頂12:30〜土合・白毛門P14:40着
雨具を着込んで寝ていたが、やはり寒くて4時頃に起き出してたき火をつけた。しめった流木はなかなかつかず、結局ガスカートリッジにたよることになった。朝は割り切ってガスで朝食にするのが合理的か。
6時半出発、ウツボギ沢は東向きの沢で朝日を背に受けて、水面に自分の陰を見ながら登るのは爽快である。広河原から20分ほどで20mほどの大滝があるが右側の灌木の中を小さく高巻く。後は落ちてもドボンの小滝をいくつか越えて快適に高度を上げる。沢が北側に曲がった辺りから灌木やささやぶが多くなり源流の様相を示す。ここで自分としては笠ヶ岳に登るために本流をはずさないことだけを考えていたので、残念ながらずいぶん朝日岳よりの縦走路に突き上げてしまった。笠ヶ岳の北側のコルにでるのが最も効率的できれいなルートなのだが、余分な藪こぎをしてしまった。地図と磁石をもっと見なくてはいけない。何度も通っている下山路であるが木の根で滑りやすく、注意が必要である。
反省点
@最後にルートを間違ったこと。
A虫の対策をしなかったので顔と手足を蚊に刺されて悲惨な目にあった。蚊取り線香を忘れない事が大切。
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