熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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足尾銅山植樹行と備前楯山


日 程  09年4月26日(日)
参加者  CL木村、八木、栗原、新井、逸見、滝沢、軽石
記 録  熊谷7:00=足尾、銅親水公園9:00 /10:00〜足尾ダム北、戸四郎沢植樹〜12:00昼食13:00=舟石林道舟石峠P13:30〜備前楯山14:25/14:40〜P15:20=熊谷

 曇り空の下出発するも太田市内に入って雨模様に。桐生を過ぎる頃には本降りで先行き心配になったが雨雲がまもなく切れるという。案の定足尾に入ると止んでくれた。

 元の銅精錬所をすぎると松木川をはさんだ左右の山肌が異様に感じられる。裸山に近いのだ。対岸の山の中腹には「治山で足尾に緑を」と大きくスローガンの文字が見える。駐車場からたくさんの人が公園そばの会場に集まった。数百人以上いただろうか。主催者の挨拶した顔の中には立松和平氏の姿もみられた。その後我々は埼玉労山グループの一員として熊トレの旗を掲げて一緒に行動した。日も射してきてもう青空である。

 植樹する山は会場の公園そばの足尾ダムに近いところに入り口がある。急斜面の階段に人が行列をなしている。登る前に渡された苗木を手に私たちも後に続いた。係員の姿が多い。相当動員されてるようだ。目的の場所は850段登った先にあるという。この階段も植樹のために作られたものだ。「足尾の山に100万本の木を植えよう」という目標はさまざまな人々や機関の協力により今年で14回目を迎えるとのこと。参加者も年々増えているらしい。30分でようやく指定されたところに着き、休むまもなく穴掘りにかかりHさん持参のヤマクルミなども含めて一人あたり4〜5本植えて記念撮影をした。
足尾銅山植樹
 12時すぎに会場に戻りトン汁一杯馳走になり昼食をすませた。埼玉西部ブロックの人達はバス2台できておりこのあと備前楯山に登っていくと言って早々に帰った。後れて我々もついでに登っていこうとなった。植樹したあたりから谷をはさんで南西の方に見えていた山だ。精錬所跡から銀山平に向かう林道を行くと舟石峠に大きな駐車場がある。ここが登山道入り口である。彼らの2台のバスのほか10数台の大小の車が止まっていた。

 ようやくいつもの登山の形になった。先ほどの場所から近いのにここは豊かな樹林である。特にカラマツ林がすばらしい。頂上が見えてくる頃には下山してくる人が多くなった。

 植樹してきた団体がぞくぞくと下りてくる。西部ブロックの連中もいた。そして、超過密だったはずの山頂が我々だけの山になった。眼下に先ほどの足尾砂防ダムと公園や植樹した斜面が良く見えた。日光の山並みが近く、袈裟丸山や庚申山の向こうには皇海山の頭の部分も望める。あたりのアカヤシオもみごろである。来てよかったねと声が出た。しかも

 眼下の裸の山や谷に人の手が入り、土留めから植樹へと少しずつ形を成していく様子がよくわかるのである。人間の英知はきっとあと何十年か後には緑あふれる山々に姿を変える力を生み出すに違いないと強く思った。初めて参加した私はある種の感動を覚え、また機会があったら是非参加したいと思いました。(軽石記)