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恵那山、荒島岳、伊吹山に登る山旅


期日 2009年5月22日(金)〜25日(日)
参加者 軽石、大嶋、新井、駒崎

行動記録
5/23 恵那山駐車場5:20→登山口5:50/55→稜線8:25→山頂9:10→最高点→頂上・昼食9:55/10:20→登山口→駐車場12:10
5/24 (荒島岳) 宿7:20→林道駐車地点8:05→林道終点8:52→鞍部(シャクナゲ)9:50/10:00→山頂11:05/11:28→駐車地点12:45
5/25 (伊吹山) 宿7:10→3.5合目駐車地点7:25→山頂9:30/10:25→駐車地点11:30→高速道養老SA12:20/13:00→熊谷18:20

5月22日(金) 晴れ時々曇り、夕方より雨

 この日は恵那山の山懐に入るだけ。テント泊。
 三名が11時過ぎに大嶋宅を出発、東松山で駒崎さんが合流して、一路中央高速へ。談合坂で昼食を取り飯田ICで高速を降りる。目に付いたスーパーによって食料等を購入してから、カーナビの誘導で登山口のある峰越林道へ入った。

 我々の恵那山登山コースはこの峰越林道の途中、広川らの登山口から東尾根を突き上げるルートで、登山口付近に幕営できる事を期待していた。谷沿いの林道を進むと、登山口より2kmてまえで車止めが有り、その手前が車10台ぐらいがおける駐車場になっている。計画より片道30分の車道歩きが追加されることになったが、やむを得ずここのテントを張る。降り始めた小雨の音を聞きながら各自用意した簡便な夕食を取り、暗くなる頃にはみんなシェラフに入った。

5月23日(土)晴れ時々曇り 恵那山登頂→福井県大野市へ移動

 期待通りで天気は晴れ模様で、まずは30分の車道歩き。落石が転がっていたり、右側の急傾斜の小さな沢が崩れていたり車を入れないのも頷ける。登山口からは尾根の急登がつづく。このルートはガイドブックには載っていないポピュラーでない方のコースのようだが、割合によく整備され、同じ道を下山したときには次々に登ってくる人たちに出会った。尾根上部になると伊那谷方面が見渡せたりして悪いコースではない。

 2時間半ほどの登りで頂上から続く稜線に出たが、ここから頂上まで展望は余りきかない。登山道沿いにはバイカオウレンの白い花がよく目に付いた。

 恵那山は山頂部が南北に1.5kmほど尾根状に続く尾根であるが、南寄り、三角点のある頂上に4時間ほどで到着。高さ5m位の木製の展望台が作ってあるが、東の方にちらちら見えていた白い残雪の山、この展望台からは背の高い山が邪魔して全く見えない。何のために作ったのか不可解。またこの山は信仰の山で、小さな祠がいくつかある。

 小休止の後、地図による最高点まで行こうと、きたへ少し下り、立派な避難小屋の裏手の高まりへ登ってみたが最高点の表示は何も無い。さっきの三角点の方が高い気もする。ここにも小さな祠があり、その奥へ数メートル踏み跡のような所に入ると、なんと初めて東側遠方の山々の大展望が得られた。南アルプスから中央アルプス、御岳から乗鞍までばっちり見える。今まで稜線で木の間越しに部分的にチラリチラリと見えた山がそれぞれ何だったのかここで初めて確認できた。

 この後、さっきの三角点の所に戻って昼食。後は登った道をそのまま下山。登るときに伊那谷を展望したところ、山並みを隠して上空のガスがとれて上で感動した遠方の残雪の山々がここでも見えた。

5月24日(日) 小雨のち曇り、昼頃にわか雨  荒島岳→伊吹山・登山口民宿へ移動

 我々の余りポピュラーでない西側の佐開(さびらき)道を選んでいる。このコースは細い林道がかなり上まで行っており、これを利用する予定。朝から小雨で、この日は雨の登山も覚悟して民宿を出る。細くて急登も多い悪路の林道を大嶋パジェロは登っていくが、林道の半分位の所で道の傍らに大きな岩。転石かと思ったがなれた自信のある車なら何とか通れるような絶妙な位置に置かれた岩だった。少し先でも道が荒れた様子だったので岩の手前に駐車し、この日も林道歩きがプラスになる。

 雨具を付けたが、結局頂上まで不要。展望は良くなかったが、春の山で花をいろいろ咲いている。ユキザサ、ツユトリソウはよく見かけ、ミツバツツジがまだ咲き残る。ブナ林の鞍部はシャクナゲ平と言うが、シャクナゲは少なめで花が終わった株がいくつかで、しっかり咲いているのが1株あって歓声が上がる。頂上に近づくと道々カタクリがまだ残っていた。

 頂上はガスってはいなかったが、山の周辺は雲海のようなガスが近くまで来て、近くの山の斜面が時々見える程度。軽く腹ごしらえする程度で早々と下山。下りの最後、車道に出てからにわか雨に遭ったが、この日の山行を終える。

5月25日(月) 晴れ時々曇り  伊吹山 → 帰路へ

 息吹山は頂上近くまでドライブウェイがあり、頂上直下北側に大駐車場があり、観光的な登山者も多い花の山。西斜面に大規模な石灰石採掘所があり(現在操業停止か?)、南西斜面にスキー場がある。我々の登山はこのスキー場からで、スキー場上部(3.5合目当たり)まで舗装道路があり、一般車両は入れさせたくない様子だが、強引に入る事が可能である事は前日確認済みである。

 宿泊の民宿はスキー場からの登山口の前だったが、早朝からこの1合目から登っていく登山者が多いようだ。我々が7時過ぎ車で3.5合目へ登り、ここからゲレンデ最上部を頂上に向かって歩き始める。晴れ模様だが、山頂部は雲が生まれる傾向で樹木のないこのコースの登山中もカンカン照りになる事は少なかった。花は多くオドリコソウや白いアブラナ科の花がよく目に付いた。

 眼下には琵琶湖東岸の平野がずっと見え続け、時折新幹線が走っていく。スキー場はすぐに終わるがその上も頂上まで伐採されて樹木のない斜面が続き、最初から頂上付近が見えている登山コースである。途中いろいろ花も多く駒崎さんは遅れ気味。

 山頂は建物やら何かの設備も多く人も多い。売店でコーヒーを飲んだりしていると植物に詳しいおじさんの話も聞けてここでも駒崎さん、最後に冷めたコーヒーを飲む事になる。

 頂上付近の散策路も少し歩いてから帰路は同じ道を下山。車に乗ると、後は大嶋、軽石両氏の運転に託す。養老SAで昼食。午後の方が山頂部がよく晴れ、中央高速からはまず恵那山、次いで中央アルプスがばっちり見えた。諏訪で休憩の後は南アルプスの残雪の山々の勇姿と、この日は取り分けよく見渡せて最後にもう一つの感動を与えてもらえた山旅となった。